Subject: [fem-events 647] 公開シンポジウム「教育とセクシュアリティ」
From: Hiroko Hirose <hirose@isc.senshu-u.ac.jp>
Date: Thu, 13 Sep 2001 09:40:57 +0900
Seq: 647

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専修大学の広瀬裕子です。

シンポジウムのお知らせです。
お問い合わせは広瀬裕子 hirose@isc.senshu-u.ac.jpまでお気軽にどうぞ。

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日英教育研究フォーラム主催公開シンポジウム
テーマ「教育とセクシュアリティ - そこから見た日英の教育の現在」

2001年9月30日 14時〜18時
         13時30分受付開始
於 早稲田大学国際会議場
参加費 500円
報告書 1000円


主旨概略

教育とセクシュアリティをテーマにする場合には、大きくいって二つの方向がある。ひと
つはフェミニズムという領域で積み重ねられ議論されてきたジェンダー視点の限界を意識
し、それがともすると差別平等論に矮小化していることに対する批判意識からその突破口
としてセクシュアリティ概念を導入するものであり、もうひとつは従来欠落されていた異
性愛性交型でないセクシュアリティを生きる人々を、性的マイノリティと捕らえて、その
人々に対する正当な評価「権利」を主張することを主要に視点とするもである。

本シンポジウムでは、後者すなわちマイノリティの視点を十分考慮しながらも、前者すな
わちセクシュアリティ概念を導入した教育制度分析を目指す方向で日英の教育の現状を浮
き彫りにすることを目的とする。

セクシュアリティは、人々の価値観や喜怒哀楽の中心的な部分、あるいは広く定義すれば
価値観や喜怒哀楽そのものでもあり、人々の具体的行動を左右するものである。従ってそ
の制御は人々を「統治」する時の不可欠なファクターであると同時に、その充足は社会の
安定化のための不可欠なファクターでもある。教育が人材育成、人づくりの中に必ずこの
価値観に関わる部分を置いてきているのはそのためである。

性行動のケア、サポート、あるいは性教育として想定されるのものもその「統御」の一形態であ
る。また、家族が個々人と社会をセクシュアリティで媒介する制度であるという視点もここで忘れ
るわけにはいかない。その統御の具体的形態及びその形成過程にまつわる攻防の論理を論議検討の
対象とすることによって、より明確になる教育制度や社会の特徴がある。その分析を有効にするに
は、セクシュアリティの諸現象、諸相を把握することが不可欠であることもいうまでもない。


シンポジスト

Diana Leonard (Institute of Education, London )
 「教育、ジェンダー、セクシュアリティ」

Michael Reiss (Institute of Education, London )
 「英国における若者をめぐる状況と、学校における性教育」

中西祐子(武蔵大学)
 「日本における教育とジェンダー研究の現在」

広瀬裕子(専修大学 )
 「セクシュアリティ概念を導入した教育分析について」

なお、Diana Leonardは、フランスのフェミニスト理論家デルフィーの英訳などでも知ら
れている。日本語版は『なにが女性の主要な敵なのか』(勁草書房))

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