Subject: [fem-events 519] 5.1「つくる会」教科書抗議緊急集会のご案内
From: Risa TOKUNAGA <risato@jca.apc.org>
Date: Sun, 15 Apr 2001 06:27:59 +0900
Seq: 519

こんにちは。徳永ともうします。
5.1集会の詳細が決まりましたのでご案内いたします。ぜひお誘い合わせの上
お越し下さい。
賛同団体も募集しております。可能な方は、
団体名公表の可否を明記の上、VAWW-NET JapanまでメールかFAXにて
お知らせ下さい。よろしくお願いします。

[以下転載可]
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*緊急女性集会*歴史歪曲・女性蔑視の「つくる会」教科書を採択させない!

日時●5月1日(火)午後6時半〜午後9時(開場:午後6時)
場所●東京ウィメンズプラザ視聴覚室
(渋谷駅宮益坂口徒歩12分、地下鉄表参道駅B2出口徒歩3分/青山通り国連大学
隣り)
参加費●1000円

<プログラム>
あいさつ●なぜ取り組むのか
	松井やより(VAWW−NETジャパン代表)
基調報告●女性の視点から問題を洗う
	西野瑠美子(VAWW−NETジャパン副代表)
アジアからの声●韓国 金允玉(韓国挺身隊問題対策協議会共同代表)
           元「慰安婦」の方々
        台湾、中国の発言者(予定)
ドイツから●共同教科書作成の取り組み
	ニコラ・リスクーチン(ドイツ日本研究所)
現場報告●教育現場、地域、国会、他
行動提起●採択させないために何ができるか

主催:「戦争と女性への暴力」日本ネットワーク(VAWW−NETジャパン)
   TEL/FAX:03−5337−4088
   E-mail:vaww-net-japan@jca.apc.org

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    歴史歪曲、女性蔑視の「つくる会」教科書を採択させない!
       緊急女性集会に結集を!

 去る4月3日、2002年度から使用される中学校の教科書検定結果が発表されまし
た。歴史を歪曲し、女性蔑視に貫かれた「つくる会」の教科書合格に対して、バ
ウネット・ジャパンはすでに抗議声明を発表しましたが、このようなひどい教科
書が採択されないよう、全国各地で「つくる会」の教科書を採択させない運動を
展開させていかねばなりません。
 「つくる会」歴史教科書には「慰安婦」は一言も触れられていませんが、執筆
者の西尾幹二は「慰安婦問題についてはもちろん一行たりとも書かれていない」
と誇らしげに述べています。彼らは「慰安婦」を意図的に歴史の記憶から消し去
ろうとしているのです。
 執筆者の一人坂本多加雄は「そもそも戦地の慰安婦制度といった特殊な状況に
おける性の処理に関する事項を、とりわけ中学段階の歴史教科書に記述すること
への疑念がある」「日本のトイレの構造の変化や各種犯罪の形態は、そうした日
本史の必須の要件とは言えない」「トイレの構造の歴史で日本人の生活史を代表
させるような書物は、オ−ソドックスな日本史とは呼べないものである」等々述
べていますが、彼の言葉に見られる「慰安婦」制度をトイレの構造とする認識す
る男性中心主義の女性蔑視思想こそ、女性に対する暴力が根絶されない根源です。
 また、「人物コラム」に与謝野晶子を取り上げていますが、「君死にたまふこ
となかれ」の歌について「この歌は愛国心に欠けると非難を浴びた」がそうでは
ない。「晶子は弟が製菓業をいなむ自分の実家の跡取りであることから、その身
を案じていたのだ。それだけ晶子は家の存続を重く心に留めていた女性であった」
「晶子の人生観や思想そのものは、家や家族を重んじる着実なものであった」と、
家制度賛美に転嫁しているのです。西尾はこれについて「(与謝野晶子を代表的
な反戦論者として掲げているが)われわれの教科書はそのような見えすいたこと
を子供たちに与えたりしない」とまで言っています。
 「つくる会」の歴史教科書は男性史・天皇史であり、武力国家日本の実現への
序章とも言えるものです。しかし、歴史教科書だけでなく、それとセットで検定
合格した「つくる会」の公民教科書も歴史教科書に輪をかけてひどい内容です。
「社会全体や国家の利益を侵してまで権利や自由を行使することは許されていな
い」として基本的人権を「規定するなど、国家に対する忠誠と国防の義務が全体
を貫き、「夫婦同姓の制度も家族の一体性を保つ働きをしてきた」と、家制度を
徹底させようとという思想で書かれています。
 5月1日の緊急集会では、「つくる会」の教科書がどんなにひどい内容であるか
を確認し、どうしたら採択させないことができるのか、闘いの方法を共に考えて
いきたいと思います。
 当日は韓国などからも運動に連帯する女性たちが駆けつけてくれます。一人で
も多くの皆さんが集まり、共に声を上げ、行動を起こして行きましょう。




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