Subject: [fem-events 303] 7/20  名古屋で家族を考えよう(Women 2000 国際シンポ)
From: INOUE Masako <inoue@gakusen.ac.jp>
Date: Fri, 7 Jul 2000 13:58:17 +0900
Seq: 303

皆様
はじめまして。
愛知学泉大学コミュニティ政策学部の井上です。
7月20日に家族をテーマにした国際シンポを以下のような要領で開きます。

NY2000でも大きな話題となった「家族」ですが、
シンポでは、家族はどうあるべきなのか、ではなく、潜在的機能不全に陥っている家
族が他のセクターとの関係でな何を必要としているのか、を考えます。「現在家族が
必要としているのは何か」について、異文化の視点・現場を視点を借りて考えます。
私たちなになじみの薄い、イスラムやカナダ・イヌイットの家族についてスライドや
OHPを使って、お話ししていただきます。
また、午後からは、現在日本の重要な問題である、暴力・政治・社会保障に焦点を当
て、報告・議論をします。

是非、ご参加下さい。入場は無料です。
また、Web で詳しい内容を紹介しています。こちらも是非ご覧下さい。
URL: http://www.gakusen.ac.jp/inoue/women2k


転載可です。
******
Women 2000 Project 国際シンポジウム

   『今、家族が求めるもの
     ---異文化からのアプローチ・現場からのアプローチ』
   International Symposium on Family in the new Millennium
          --- Approaches from Foreign Perspective and Practical Scenes


日時  2000年7月20日 (木曜日・海の日)午前10時より
場所  名古屋国際会議場 221号会議室
    〒456 名古屋市熱田区熱田西町1番1号 TEL 052-683-7711
    地下鉄名城線西高蔵または日比野から徒歩約5分です

プログラム

午前
10:00  開会・企画者から  井上匡子
10:10  Women 2000 Project について          
10:40  カナダ・イヌイットの女性とそのパワフルな生き方
                 ---今世紀の急激な社会変動の中で   J・M・ビルソン
11:40  現代中東の家族---アラブ・イスラムの文化および法の観点から
                            C・F・ロバン
午後 < 個別テーマ >
14:00  家族と暴力 「Domestic Violence への対策−−日・米・韓比較」
      近藤 恵子(女のスペースおん代表)
15:00  家族と政治 「女性の政治の参加と家族」
      出田基子(帯広市)・相内 真子(北海道浅井学園)
16:00  家族と社会保障 「介護は誰が担うべきか 
        ―― 日米の高齢者ケアを比較して」
      関 ふ佐子(日本学術振興会特別研究員)
17:00  ディスカッション
18:30  レセプション

入場は無料です。シンポジウム終了後、懇親会を予定しています。是非ご参加下さい。
報告及び討論には通訳が付きます。
シンポジウムの詳しい内容・報告者のプロフィールなどをWebで公開しています。
URL: http//www.gakusen.ac.jp/inoue/women2K/
問い合わせ先 井上 匡子  愛知学泉大学コミュニティ政策学部助教授
            〒471-8532 愛知県豊田市大池町汐取1
              TEL: 0565-35-8437 / E-MAIL: inoue@gakusen.ac.jp


企画者からのメッセージ
            井上匡子 (愛知学泉大学コミュニティ政策学部)    

 今回のシンポジウムでは、今家族が求めているもの・必要としているものは何かを
考えます。これまで、家族に関する問題は「家族はどうあるべきなのか」という角度
から問われてきました。折しも、青少年による犯罪が大きく報道され、家族のあり方
に原因を求めうる様々な問題が多発する中で、「家族はどうあるべきなのか」という
問いはますます声高に叫ばれています。
このシンポジウムでは、家族に起因すると考えられている諸問題・諸現象を、本来の
姿から逸脱した病理現象ととらえたり、本来の姿に戻すにはどうしたらよいのか、と
いう問題設定をしません。現在の家族はたとえ外見的に健全に見える家族であっても
、潜在的機能ストレスをかかえているという現状認識に立ち、機能ストレスを減ずる
ためには、どうしたらよいのか、特に他のセクター(行政・学校・企業などなど)との
関係で、今家族が必要としているのは何かを考えます。
これらの問題を考えるには、一度「家族はこうあるべきだ」という思いこみから、自
由になる必要があります。『家族』には「こうあるべき」、「こうあったはず」、「
ここが足りない」といった規範的なメッセージがこびりついているし、私たち自身に
も染みついています。これらのしがらみから自由になり、現代社会にふさわしい家族
のあり方・家族の機能・他のセクターとの関係などを議論するために、異文化からの
アプローチを大切にしたいし、また状況を正確に把握するためには現場からの視線を
取り入れたいと考えています。
 直接の答えという点では、やや遠回りの道かも知れませんが、この二つの視線(異
文化と現場)を中心に据えながら、家族をめぐる様々な問題を考えます。
是非ご参加下さい。   2000/6/20   

<ゲスト・報告者の紹介>                          
  
ジャネット・M・ビルソン氏
 (ジョージ・ワシントン大学 社会学教授)
 Northern Virginia Newspaper の記者を経て、1979年より現職。現在は、世界銀行
の開発プログラムの一員としてコロンビア・インドネシア・ジンバブエなどでもご活
躍です。
 主な著書 Inuit Woman (1998), Cool Pose : Dilemmas of Black Manhood In
America (1996), Keepers of Culture : The Power of Tradition In Women's Lives
(1995)など。

キャロライン・F・ロバン氏
(ロード・アイランド大学 人類学教授)
 1985年より現職。アフリカ・中東での家族ぐるみの滞在を通して、イスラム世界に
おける女性の地位やコミュニティの構造の違いなどにつき、Formal 及びにInformal
な観察を行う。 
 主な著書、Islamic Law and Society In Sudan(1987)、Islamic Society In
Practice (1994) 、Ethics and the Professions(1991)、など
 お二人には、我々日本人にはなじみの薄い地域のお話を、スライドなどを使って、
わかりやすくお話いただきます。

<コメンテイター>
Dorothy Dufour  (國學院大学非常勤講師)・一盛 真(鳥取大学)・江口隆裕(厚生年
金基金連合会)・宮園久栄(中央大学兼任講師)  他
世界先住民族会議での成果・人権教育・刑法などそれぞれご専門の観点からコメント
をしていただきます。

<Women 2000 Project :  A Century of Change around the World について>

 大きな社会変動の時期である20世紀における、女性の社会的地位・役割の変化に関
する国際共同研究です。ゲストのお二人が企画・責任者です。11ヶ国を対象とし、ア
メリカ合衆国・日本の他、エジプト・イラン・ナイジェリア・インド・コロンビアな
どか含まれ、文化横断的な研究です。それらの個別的な研究の統合により、社会変動
に関するジェンターの視点を含んだ新しい理論の構築を目指しています2001年をめど
にアメリカ合衆国及び英国での出版が予定されています。
 今回のシンポジウムでは、共同研究の成果の中から、特に現代的な問題をとりだし
、報告します。また、 以下のような日程と場所で、日本グループの共同研究の成果
を報告し両先生とともに検討します。こちらにも、是非ご参加下さい。 
 詳しくは、井上まで、お問い合わせ下さい。


*-*-*-*-*-*-*-*-*
井上 匡子   愛知学泉大学 コミュニティ政策学部
E-mail : inoue@gakusen.ac.jp
Tel : 0565-35-1313 (代)
〒471-8532 豊田市大池町汐取1
URL:http//www.gakusen.ac.jp/inoue/
         




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