Subject: [fem-events 2098] 11/27 (土)「姿を現わした改憲の全体像」 PP 研シンポ
From: しのき <shinoki@t-core.co.jp>
Date: Tue, 19 Oct 2004 19:16:21 +0900
Seq: 2098

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しのきと申します。

不安を生みだすグローバル市場主義とセットになった国家主義的、復古主義的な改憲
案。とくに、「国の防衛及び非常事態における国民の協力義務を設けるべきである」
といった「公共の責務(義務)」の強調は、きわめてアブナイ。
また「公共の福祉(現憲法12条、13条、22条、29条)を「公共の利益」あるいは「公
益」とすべきである」としています。福祉ということばは、ここに一度しか出てきま
せん。

 * 自民党・憲法改正プロジェクトチーム「論点整理(案)」(6月10日)
<http://www.janjan.jp/government/0406/0406266100/2.php>

11月シンポのお知らせを、改行を変えて転送させていただきます。

【転載歓迎】です。
************
ピープルズ・プラン研究所シンポジウム

「姿を現わした改憲の全体像――改憲勢力が企らむ国家・社会の「改革」像とは? 
 改憲に抵抗する力をどう創りだすか」

●日時 11月27日(土) 14:30〜19:00(14:00開場)

●会場 明治学院大学(白金台) 本館1201教室 地図↓
       <http://www.meijigakuin.ac.jp/access/index.html>

 ☆第1部(報告) 改憲勢力が企らむ国家・社会の「改革」像

   報告者: 渡辺 治(一橋大学教員)
             竹信三恵子(ジャーナリスト)
        土佐弘之(神戸大学教員)

 ☆第2部(討論) 改憲に抵抗する力をどう創るか

資料代:1000円(前売り800円)
主 催:ピープルズ・プラン研究所
後 援:明治学院大学国際平和研究所

 改憲への動きが勢いづき、ここ数年の日本の政治の最大の争点に浮かびあがりつつ
あります。昨秋の総選挙と今夏の参院選を通じて二大政党システムが定着しましたが、
それは、自民党の改憲路線に公明党の「加憲」論と民主党の「創憲」論が加わって改
憲への大合唱を呼び起こしています。

 私たちピープルズ・プラン研究所は、改憲の最大の狙いが、第9条の平和主義の原
理による制約を取り払い、日本国家にその領土外に派兵し、戦争をする自由をあたえ
ることにある、と考えています。
しかし、それだけにとどまらない国家と社会全体の「改革」像が姿を現わしています。

たとえば、今年6月に自民党の憲法改正プロジェクトチームが公表した「論点整理」
は、国際貢献と集団的自衛権の行使を明記することに加えて、歴史・伝統・文化を踏
まえた「国柄」の明示、利己主義の排除、公共的責務(義務)の強調、天皇の祭権の
復活、家族の価値の重視による男女平等規定の見直しといった復古主義の中身を押し
出しています。
同時に、環境権の新設、道州制、憲法裁判所などの規定や「公正で活力ある経済活動
が行われる社会」像の提示を含めて、新しい国家・社会像を打ち出そうとしています。

それは、グローバリズム・市場主義、ナショナリズム・国家主義、そして保守主義・
共同体主義の流れが奇妙に交錯し補完しあうものとなっています。

 改憲をめざす勢力は、国家・社会の「改革」の全体像を描き、現状に不満と不安を
いだく多くの人びとを改憲賛成へ引き寄せようと企てていると、私たちは現状を捉え
ています。
これに対して、私たち民衆の側が護憲を唱えるだけに終始し、現状を変革するオルタ
ナティブな社会像を共有できていないとすれば、そこにこそ主体の大きな危機がある
のではないでしょうか。

改憲支持の世論が多数になる逆流の中で、なお6割の人びとが9条改憲に反対してい
ることは、改憲に抵抗する運動の重要な拠り所です。しかし、そこだけに安易に拠り
かかることでは、改憲を阻むことはできないのではないでしょうか。
それでは、改憲に抵抗する力を社会のどのような分野や運動の中に見いだし、どう新
たに創りだしていけばよいのでしょうか。こうした問題について忌憚のない議論を一
緒にやりませんか。

<スピーカー・プロフィール>

○ 渡辺治(わたなべおさむ)
 1947年、東京生まれ。72年東京大学法学部卒業後、73年、東京大学社会科
学研究所助手、同助教授を経て、現在一橋大学大学院社会学研究科教授。専攻は、憲
法学・政治学。主な著書は、『憲法改正は何をめざすか』(岩波ブックレット、20
01年)『憲法改正の争点』(旬報社、2002年)編著『講座戦争と現代1新しい
戦争の時代と日本』(大月書店、2003年)編著『日本の時代史27巻高度成長と
企業社会』(吉川弘文館、2004年)他。

○ 竹信三恵子(たけのぶみえこ)
 80年代、新聞記者として、少子化の背景にある日本社会の性差別構造を報じて後
の少子化分析の先駆けとなったほか、無償労働やパート差別、ワークシェアリングな
ど生活から見た労働問題を幅広く執筆。著書に「日本株式会社の女たち」「ワークシェ
アリングの実像」など。

○ 土佐弘之(とさひろゆき)
 独自の批判的な視点から現代国際政治の動態について検討・考察作業を続けている
政治学者。著書は、『安全保障という逆説』(青土社、2003年)、『グローバル/ジェ
ンダー・ポリティクス』(世界思想社、2000年)など。

●問い合わせ・申込み
 ピープルズ・プラン研究所
 <http://www.jca.apc.org/ppsg/>
 tel&fax:03-5273-8362
 E-mail:<ppsg@jca.apc.org>
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