Subject: [fem-events 2028] パフォーマンスご案内
From: Tari Ito <tari@gol.com>
Date: Thu, 5 Aug 2004 12:57:06 +0900
Seq: 2028

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イトー・ターリと申します。
パフォーマンス公演のご案内をさせていただきます。
シアターX(カイ)第6回国際ダンス+演劇フェスティバルに参加することになりました。
暑い最中ではありますが、是非、見ていただきたくお知らせいたします。
作品は6月におこなわれたボーダーラインケース展(恵比寿、A.R.T.ギャラリー)で初演した
「虹色の人々」を公演します。今回はシアターXでの公演ですので、劇場空間のために再構成
しての公演となります。
日時:8月16日(月) 19:00より
会場:シアターX(カイ)
   JR総武線両国駅西口より3分、地下鉄大江戸線両国駅A5出口より8分
   墨田区両国2ー10ー14
   Tel.03-5624-1181
入場料:2,500円
チケット予約:シアターX Tel.03-5624-1181 Fax 03-5624-1155  E-mail info@theaterx.jp
地図、詳細:www.theaterx.jp

お問い合わせ:E-mail  tari@gol.com イトー・ターリ (予約もお受けします。)

パフォーマンス「虹色の人々」主旨
1996年からの8年間、自分自身が抱えた問題の壁を切り崩すための創作活動に費やしてきました。
それは私の性的指向が同性に向いていることによって生じる、性自認のこと、家族を含む、身の周りにいる人との関係のこと、社会の偏見のことがその問題で 
した。私自身のなかに立ちはだかった問題は、個人が個人であることを保障するために社会に戦いを挑んでいくような事柄です。
新作「虹色の人々」では、私自身の事柄だけではなく、他者である在日朝鮮人が日本社会、国家において置かれている状況を言及することを考えました。性指 
向と民族の問題を一緒にすることは、無謀な試みだとしかられる向きがあるのかもしれません。
しかし、人が生きるときに生きにくいと感じるその抑圧の根本的な感情と現象は異なるものではないと考えました。異なる位相をどのように、個人の問題、つ 
まり政治的な問題として表現できるのかが問われたのです。
なぜ、在日朝鮮人の問題を取り上げたのでしょうか。
それは私は50年この日本という国家の中で生きてきたからです。日本の植民地支配が朝鮮、中国、台湾、インドネシアなどなどアジアの人々の命や尊厳を 
奪った事実を直視することをしなければ、これからのパースペクティブを描くことはできない。とりわけ、在日朝鮮人の存在の歴史的な意味を踏まえ、わたし 
の隣にいきている人々のこの社会におけるポジションを知ることを最低限とし、本当の共生について考え、実行したいのです。難しい問題として避けたくな 
い。見えにくい問題をマジョリティの精神性で、押しまくり生きることをやめたい。
異なった位相を具体的に結ぶ事柄を捜さなければなりませんでした。
日本の社会制度に目を向けました。戸籍、国籍のこと、結婚制度のことなど。でもしっくりしませんでした。思いあぐんだ末に「名前」のことが浮上しまし 
た。「名前」のことは非常に個人的な事柄です。ですから、デリケートでプライベートな事柄です。
レズビアンが通称名を使う感覚はわかります。しかし、在日朝鮮人の「名前」については創氏改名の歴史から、生きるための方便まで、理解するにはあまりに 
大きな事柄でした。
同じレズビアンでも個人が持っている感覚や状況は異なります。在日朝鮮人の友人が、「異なるところからしか友情を育むことはできない」と言いました。私 
とふたりの友人、その小さな関係、別な言い方をすれば深い関係をどのように育んでいくのか、始まったばかりです。             
                                         イトー・ターリ
                                       www.pafspace.com
              



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