Subject: [fem-events 1920] 4/6 ・石川準 / 上野千鶴子・対談講演会 @LIBRO 池袋
From: "hitomi tsuboi" <hitomi-t@par.odn.ne.jp>
Date: Mon, 5 Apr 2004 00:32:08 +0900
Seq: 1920

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はじめまして。

知人がこの企画に関わっており、教えてもらいました。
多数の方にご参加いただきたいそうですので、代わってご案内申し上げます。

Hitomi.T


以下転送=============================

第26回リブロ・コミカレ特別セミナーのお知らせ

「見えないものと見えるもの」(医学書院)
刊行記念
石川准さん上野千鶴子さん対談講演会
「聴くことと語ることをめぐる当事者学」

日時  4月6日(火)19時から20時半まで
場所  池袋西武イルムス館8階 コミュニティ・カレッジ3.4番教室
チケット 1000円(税込み) リブロ池袋店 B1 注文カウンターにて発売中。
問合せ先   リブロ池袋店  03-5949-2933
                  お電話での予約も承っております。
                  その場合は当日会場入り口にて精算。
☆今回の講演会は、手話通訳つきです。

 石川准氏は全盲の社会学者&プログラマ。東大入学後アメリカに留学し、
ソフトウェアを開発するかたわらアイデンティティ・ポリティックスについて論じ
る。
昨年設立された障害学会の初代会長でもある。 そんな「できる」障害者である
石川氏が、「できないこと、弱いこと」について自在に語ったのが『見えないもの
と見えるもの――社交とアシストの障害学』(ケアをひらくシリーズ・医学書院)
だ。
 「存在証明に汲々としている普段の私から最も遠いところにある〈ケア〉とか
〈アシスト〉とか〈人とのつながり〉について考えてみたら、すごくおもしろかっ
た」
と石川氏は言う。

 一方、女性運動に長くかかわり、女性学のパイオニアでもある上野千鶴子氏は、
昨年10月に刊行した『当事者主権』(中西正司氏との共著、岩波新書)で、
障害者・女性・患者らの当事者運動の連携を呼びかけて話題を呼んだ。
また、北海道浦河町にある"脱力系"精神障害者の当事者グループ「べてる
の家」との交流ぶりも知られるところだ。上野氏は「語る人」である一方で、
一貫して、口ごもりがちな当事者の語りに耳を傾ける「聴く人」でもあった。
「当事者性」をテーマに論考を進めている両者は、オルタナティブな社会を
構想するためのキーワードとして「弱さ」「ケア」「自己決定」に着目するなど
共通点は多い。とはいえ石川氏は、前掲書サブタイトルにあるように「社交と
アシスト」に傾く軟派系だ。一方「当事者主権」を主張する上野氏はやはり
硬派なのだろう。いま話題の感情労働についても石川氏は、「感情労働は
必要だ。なぜなら感情労働が破綻したときにはじめて人と人は出会える
からだ」と一筋縄でいかない議論を展開する。しかし、ケアワーカーら感情
労働の多くが女性によって担われている現状を見れば、また別の問い方も
あり得るだろう。
同じなのか、違っているのか、地続きなのか――。
女性運動と障害者運動は、かつて近づいたり離れたり、さまざまなかたちで
出会ったり、出会いそびれてきた。語ることと聴くことの達人同士は、今度は
どんな出会い方をするのだろうか。

石川 准(いしかわ・じゅん)……1956年富山県生まれ。16歳のときに網膜剥離
で失明。東京大学文学部(社会学科)卒業、同大学院社会学研究科博士課程
単位取得退学。現在、静岡県立大学国際関係学部教授。2003年10月に設立
された障害学会Japan Society for Disability Studiesの初代会長。著書に、
『アイデンティティ・ゲーム』新評論、『人はなぜ認められたいのか』旬報社、
『障害学への招待』『障害学の主張』編著・明石書店、『管理される心』共訳・
世界思想社など。最新作に『見えないものと見えるもの』(医学書院)がある。

上野千鶴子(うえの・ちづこ)……1948年石川県生まれ。社会学者。現在東京
大学大学院人文社会系研究科教授。著書に『家父長性と資本制』『近代家族
の成立と終焉』『差異の政治学』(以上、岩波書店)、『ナショナリズムとジェン
ダー』(青土社)、『国境お構いなし』(朝日新聞社)『サヨナラ、学校化社会』
(太郎次郎社)など。昨年『当事者主権』(共著、岩波新書)最新作を発行した。



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