Subject: [fem-events 1854] 【企画@京都】「アイヌの 1 人として思うこと」
From: HIBINO Makoto <hip@barairo.net>
Date: Thu, 29 Jan 2004 01:31:13 +0900
Seq: 1854

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こんにちは。
京都の日比野です。
いつもはセクシュアリティー系のテーマで企画をしている「へなへないと」の枠で、
日本における先住民である、アイヌについてお話しする場を持ちます。
よければお越し下さい。

2月21日(土)の「へなへないと」のご案内です。

今回は、
現実のアイヌの事を語りあうHP「Ainu puyarA」の管理人であり、
今年7月には国連人権委員会の「先住民作業部会」にも出席されるなど、
アイヌとして活発に活動されているoripakEsaman さんにお話しをお伺いします。

わたしは、これまで、「毎日の生活の中にある『見えにくい戦争』としての『男女と
いう制度』」を問題化することに力を注いできました。今回は、「男女という制度」
と同様に、「毎日の生活の中にある『見えにくい戦争』」の1つである「民族」につ
いて考える場になれば嬉しいです。

「へなへないと」には、毎回新しい方が来られ、充実した時間を過ごしています。
どなたでもご参加いただけます。
みなさまのご来場を、お待ちしています。
(今回は、開始時刻と参加費が以前と異なります。ご注意下さい)
(プロジェクトPはプロジェクトQと改称しました。現在名称移行途上です)

ひっぴぃ ♪♪
(日比野 真)



 ★転送歓迎★ ★転送歓迎★ ★転送歓迎★
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■     「へなへないと」へのお誘い     ■
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■へなへないと  第十一夜■
 2003/02/21(土)18時〜24時(終了予定)
「アイヌの1人として思うこと」(oripakEsaman さん)
 ミニ企画と交流会です。参加費1000円。

■ミニ企画■
「アイヌの1人として思うこと」
私はアイヌの末裔のoripakEsamanというものです。
私はアイヌと和人の間に生まれました。境目にいると、いろんなものが見えてきます。
アイヌをとりまく状況は、一時に比べかなりよいものになりましたが、未だに現実の
アイヌとアイヌに熱心に興味のある和人と、現実のアイヌとの間には大きな溝があり
ます。
自分が侵略した訳でもないのに、変に使命感を持っている人、自分のコトは棚に上げ
て、アイヌである事に無意味に誇りを持てと迫る人、中には、アイヌ語や文化、ある
いは昔のアイヌには興味があるが、現実のアイヌとは関わりを持ちたくないと公言す
る人もいます。
アイヌと和人の溝は、当のアイヌとの接触がないにも関わらず、型にはまった情報が
先行する事によって益々助長されているのかも知れません。
そこで私は、現実のアイヌの事を語るHP「Ainu puyarA」という場所を作り、管理
人をしています。
「Ainu puyarA」は、Web上によくある言葉や文化の紹介のみのページでははなく、ア
イヌと和人の存在にいつて、文化と民族の意味について、より深く対話出来るページ
にしたいと思っております。
アイヌと何かしらの縁のあったあなたの心に触れられる事を、心よりお待ちしていま
す。
oripakEsaman
(「Ainu puyarA」 http://www.alles.or.jp/~tariq/ )

■主催者より■
 Esaman さんは、これまで数回「へなへないと」にご参加いただいています。
 「へなへないと」は、主に性についての話をするという設定でつくられた場所なの
ですが、Esaman さんはそこに参加した上で、ご自身について、ご自身の活動につい
て、そしてアイヌについて、いつもたくさんのお話しをしてくださいます。
 「へなへないと」には毎回テーマがあるので、普段はどうしてもオマケのような形
でしかEsaman さんのお話を聞けないのですが、どうせなら一度、ちゃんとじっく
り、Esaman さんのことを中心に据えて、お話しをお聞きする時間をつくりたいと思
いました。普段Esaman さんがどんなことを考えているのかを、じっくりとお聞きで
きればと思っています。
 またさらに、主に性についての話をする「へなへないと」になぜEsaman さんが関
心を持ったのか、Esaman さんにとって「性についての話をする」とはどういうこと
なのか、民族について考え取り組むことと「男女という制度」や性について考え取り
組むこととの関係についてEsaman さんはどう思っておられるのか、などもお聞きし
たいと私は思っています。
(以前わたしが「バイセクシュアル」について考えた時に、「ダブル」(いわゆる混
血)についての言説との類似性を強く感じたのですが、そういった観点からも、民族
について考えることと、性について考えることとの関係についても、意見交換したい
と思っています)
 また、国連人権委員会の「先住民作業部会」というものも、わたしはその名前くら
いしか聞いたことがありません。そこでは一体何が問題になっているのか、何が行わ
れているのか、そしてそこでEsaman さんは何をし、何を思っているのか、そもそも
なぜEsaman さんはそこに参加しようと思ったのか、直接参加されたEsaman さんにじ
かにお聞きしてみたいと思いました。

 「アイヌ民族の代表としてのEsamanさんに正しい知識を教えてもらう」という場で
はなく、1人の個人として活動するEsamanさんに、ご自身の経験や思いをダイレクト
にお話しいただこうと思っています。「へなへないと」でアイヌのことを扱うのは初
めてのことでもあり、一回企画を持っただけでアイヌについて「分かったような気に
なる」ことは、初めから目指していません。ひびのとしては、Esamanさんとわたしと
の距離や、違い、そして利害関係の不一致を明確化できれば成功だと思っています。

 わたしは、これまで、「毎日の生活の中にある『見えにくい戦争』としての『男女
という制度』」を問題化することに力を注いできました。今回は、「男女という制
度」と同様に、「毎日の生活の中にある『見えにくい戦争』」の1つである「民族」
について考える場になれば嬉しいです。

(ひびの まこと)

■日時:
2003/02/21(土)18時〜24時(終了予定)
   ・以前よりも1時間早い開始となります。
   ・終了時刻は、都合により、延長もしくは繰り上げすることがあります。
   ・毎月一回土曜日夜の開催を目指します。

■会場:プロジェクトQ新ボックス
    東山近衛東入ル、京都大学構内。吉田寮裏手。
    市バス「近衛通」下車徒歩3分。
    web上に地図があります。
    ( http://barairo.net/projectp/map/ )
    ***2002年にボックスの場所が変わりました。ご注意下さい。***

■参加費:1000円
(今回はEsamanさんの交通費をまかなうため、1000円とします)

■お願い:
「へなへないと」にご参加いただきEsaman さんのお話を聞かれた方には、簡単にで
もかまいませんので、Esamanさんに対する応答として、お話しの感想をお書きいただ
くよう、お願いします。

■「へなへないと」とは
 世の中には男と女がおり、男女は区別できる別のもので、「男らしく」「女らし
く」する事が当たり前。ただ1人の異性とカップルになって結婚することが幸せで、
セックスはパートナーとしかしない。女性の平均賃金はいまだに男性の約半額で、相
撲・野球・サッカーなど「男が主役」のスポーツがテレビで長時間放映されるのがい
まの私たちの社会。実は女性は2級市民。性的な暴力は「大したことではない」と容
認され、性労働は違法とされる。そんな、「男女という制度」は既に制度疲労を起こ
しているにもかかわらず、残念ながらいまだに力を持っています。
 「へなへないと」は、「男女という制度」にのっからないで生きていこうと試みて
みる、性別という観点から新しい文化を創っていきたいと思う人たちのための場で
す。
 もちろん性別のことだけでなく、様々な課題にも手を広げる予定です。
 何より一番大切なことは、一人一人が自分の生き方を問い直し、新しい自分をつく
っていくほんの少しの勇気を持つことではないでしょうか。

■当日すること:
 以前の「へなへないと」は、カフェパーティーとして開催されていました。しかし
第二期は、とりあえず「ミニ企画とその後の交流会」という形から始めていきたいと
思います。
 ミニ企画のあとは、その場で交流会となります。アルコール数種類とソフトドリン
ク、余裕があれば軽く食べ物も用意します。飲食は実費+α程度の低価格で提供しま
す。
 当日は、参加していただいた方にも、準備や片づけ、食器洗いなどでお手伝いをお
願いすることがありますが、その時はご協力よろしくお願いします。
 また、「へなへないと」の今後のあり方についても、参加される方たちと一緒に話
し合っていきたいと思います。ご希望、意見などありましたら、お気軽にお寄せ下さ
い。

■募集・ミーティング:
・「へなへないと」の主催者として一緒に企画を創る方を募集します。また、企画の
主催までは責任を持てないが、お手伝いくらいならできるという方も大歓迎します。
いずれも、下記までお問い合わせ下さい。
・へなへないと開催の直前、16時から、プロジェクトQボックスにてプロジェクトQ
のミーティング並びにへなへないと準備を行います。プロジェクトQにご関心のある
方、へなへないとでこんなことをしたいという方、お時間があってへなへないとの準
備を手伝っていただける方、是非、お越しください。
 
■これまでの夜
初 夜 2002/11/16(土)
  「東京・札幌・テルアビブ(イスラエル)
   〜セクシュアルマイノリティーのパレード」
第二夜 2002/12/07(土)「へなへないとでの『性的な暴力』」
第三夜 2003/01/11(土)「当事者って誰のこと?」
第四夜 2003/03/15(土)
  「エロの女神は創られる〜戦後SM雑誌に見る女性モデルの変遷〜」
  (さかいはまな)
第五夜 2003/04/19(土)「女性専用車両って、どう思う?」
第六夜 2003/6/21(土)
  「あなたもトランスジェンダーになれる--もし望むのなら。
   性別の自己決定権を確立しよう。 」
  「『性同一性障害者の性別の取り扱いの特例に関する法律案(仮称)』
   について」
第七夜 2003/7/5(土)
    「『サバイバー』と名乗った私の経験から考えたこと」(屋嘉比優子)
第八夜 2003/8/2(土)ワークショップ 「男女という制度」ってなに?
第九夜 2003/10/11(土)「写真と性表現」(小林 美香 さん)
第十夜 2003/12/06(土)「フリーマーケット&焼き肉パーティー」

■主催:プロジェクトQ
■共催:barairo.net
■お問い合わせ:
   W E B  http://barairo.net/projectp/henahena.html
   E-mail  projectp@barairo.net
   携帯電話 090-1156-3039(ひびの)
(プロジェクトPはプロジェクトQと改称しました。現在名称移行途上です)
(写真等、プロジェクトQの様子が上記アドレスに掲載されています)
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以下署名
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 ひびの まこと / HIBINO Makoto              ☆
 メール    hip@barairo.net
 サイト    http://barairo.net/
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