Subject: [fem-events 1702] 【転送】シェイダさんを救え!ニュース・アップデイト 第 54 号
From: 攝津正 <aaf77610@pop17.odn.ne.jp>
Date: Mon, 13 Oct 2003 11:50:55 +0900
Seq: 1702

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みなさん、おはようございます。オカマのリンダです。

もうすぐ結審ですが、勝てるといいですね。
この裁判をきっかけに、日本の難民行政も変わっていくといいですね。

わたしは去年あたりから傍聴しているのですが、まともに行けば勝つはずと
素人目には映るのですが、法律の世界、裁判の世界ではまともに行けば__
というのが通用しない場合もあるらしいので、結果は、判決言い渡しの
瞬間までわかりませんね。

以下、転載します。

参考URL:
http://www.sukotan.com/shayda/shayda_top.html
http://www.kt.rim.or.jp/%7Epinktri/afghan/index.html


(転載ここから)

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シェイダさんを救え!ニュース・アップデイト
Save Mr. Shayda! The News Update

第54号 2003年10月7日発行(不定期刊)
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発行元 チームS・シェイダさん救援グループ
編集担当 チームS電子オフィス shayda@da3.so-net.ne.jp
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<今号の目次>

(1)法務省の大量証拠提出で結審は延期に!!
 〜しかしその内実は「張り子の虎」。10月23日次回裁判に集まろう!〜

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(1)法務省の大量証拠提出で結審は延期に!!
 〜しかしその内実は「張り子の虎」?〜
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■大量の証拠を提出した法務省

 皆様、こんにちは。東京では、とても爽やかな季節が到来しています。
 さて、シェイダさん在留権裁判の第20回口頭弁論が、9月9日午前11時より、いつ
もの東京地裁第606号法廷で開かれました。前回の7月の法廷では、10月に開かれる
次の法廷を結審、その前に証拠資料提出の集約日を設けよう、ということになり、9
月9日の法廷は、その「集約日」として設けられていたものでした。当方は、ほぼ十
全の証拠提出状況ですので、この集約日は、もっぱら法務省をターゲットとしたもの
でした。
 法務省がどんな証拠を出してくるのか……当方は半信半疑で法廷に臨みましたが、
法務省、やってくれました。これまでの3年間で30しか証拠を出していなかったのが
、この日だけで、合計31の証拠資料を提出。法務省提出の証拠は一気にこれまでの二
倍、シェイダさん提出の証拠の約半分となったのです。
 いきなり30もの証拠を出されては、こちらも困ります。そもそも、どんな重要な証
拠が含まれているか分かりません。10月の「結審」まで1ヶ月半、それだけではとう
てい、証拠への反論と最終準備書面の準備はできません。
 そこで急遽、シェイダさん側として、10月の法廷を通常の法廷として入れ、結審の
法廷を再設定することを要求。要求は裁判官によって受け入れられ、10月23日の法廷
は結審ではなく、普通の法廷となりました。また、結審については、10月23日の第21
回口頭弁論で決定する、ということになりました。おそらく、12月前後と予想されます。

■証拠は「張り子の虎」?

 裁判終了ののち、シェイダさん弁護団では2回の会議を持ち、法務省の証拠を吟味
しました。法務省の証拠は、なかなか内容的にあなどれないものです。ほとんど意味
のない証拠や、こちらに有利な証拠なども多く混じっていますが、いちばん問題とな
るのは以下の二つです。

○合計8点にのぼるオーストラリアのイラン人ゲイ難民申請却下の決定・判決
○国連拷問禁止委員会によるイラン人難民の強制送還停止申請却下の決定

 オーストラリアでは、現保守政権誕生後、これまでの難民や外国人に寛容なポリシ
ーを大きく後退させ、もちろん日本よりは格段に広い間口を用意しているものの「初
めに収容・排除ありき」の政策へと、みずからの難民行政を大きく変化させています
。法務省はこれに目を付け、オーストラリアの難民控訴審判所および連邦裁判所がイ
ラン人ゲイの難民申請を却下した最近の事例8点を証拠提出しました。
 また、オランダでも、同様のケースにより、国の司法審査が終了してしまい、最終
的に国連の拷問等禁止条約に基づいて設立された拷問禁止委員会に提訴したものの却
下された、というイラン人ゲイのケースがあります。法務省はこれについて、証拠提
出してきました。これらについては、こちらも本気で立ち向かわなければなりません。

 弁護団でこれらの証拠を精査したところ、どの事例も、自己の性的指向を公言(カ
ミングアウト)している同性愛者の事例ではないことがわかりました。シェイダさん
は自己の性的指向を公言し、また、イラン刑法のソドミー条項を撤廃することを要求
する亡命イラン人レズビアン・ゲイのNGO「ホマーン・イラン同性愛者人権擁護グル
ープ」のメンバーでもあります。本人自身、イベントやパレードなどの公的な場所で
これらのメッセージを公言しています。
 法務省の提出したオーストラリアの判決の中には、「シェイダさんのような自己の
性的指向を公言した同性愛者の迫害の事例は、本件とは異なった事例であるから考慮
しない」と明記したものがいくつかあります。つまり、シェイダさんの事例は、これ
らの事例と同一に語ることはできないのだ、ということをそれらの判例は明示してい
ます。そうした意味で、これらの決定・判決はシェイダさんの事例とは異なった事例
についての決定なのだ、ということができます。
 もう一つ。法務省提出の証拠資料には、信じられないような誤訳が多数含まれてい
ます。8つの決定文のうち7つにおいて、イスラーム刑法(Islamic Penal Code)の
Penal (ペナルティの「ペナル」)をPanel (パネリストの「パネル」)と勘違いし
、「イスラム審査団規約」などと訳しているのです。そもそもイスラーム刑法が問題
となっているシェイダさんのケースにおいて、こんな誤りは想像を絶します。そのほ
か、「the authorities」を全部「権威」と訳し、「権威が家宅捜索を行うことを事
前に察知し……」などという訳も存在します。こんなことでは、他にどんな誤訳があ
るとも知れず、翻訳には全く信用性がないとすら言うことができます。

 こうした意味で、法務省の提出してきた証拠資料は、ほとんどが「張り子の虎」で
あるということが、徐々に分かってきました。量の膨大さにかどわかされず、じっく
りと反論を練って行くつもりです。

■次の法廷は10月22日午後2時(1時30分集合)

 次回法廷は、これらの法務省提出の証拠資料にこちら側が反論をまとめ、また、反
証となるような証拠資料を提出するのが趣旨となります。皆様、ぜひお越し下さい!
!次回は10月23日午後2時(1時30分集合)、東京地方裁判所606号法廷となります。

┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
┃シェイダさん在留権裁判第21回口頭弁論(結審)┃ 
┃○日時:2003年10月23日午後2時    ┃
┃    (集合時間:午後1時30分)     ┃
┃○場所:東京地方裁判所6階606号法廷     ┃
┃(営団地下鉄霞ヶ関駅下車徒歩3分)      ┃
┠───────────────────────┨
┃第21回口頭弁論(結審)報告集会       ┃
┃○日時:2003年10月23日午後3時〜   ┃
┃○場所:弁護士会館5Fを予定         ┃
┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛

******次号は近日中発行の予定です*** 

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(転載ここまで)



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