Subject: [fem-events 1624] アウェアDV加害者プログラム研修会
From: aware <aware@par.odn.ne.jp>
Date: Thu, 07 Aug 2003 11:29:29 +0900
Seq: 1624

                   http://www.jca.apc.org/fem/news/events/
                   |    お知らせ & イベント    |
                   └――─ fem-events@jca.apc.org ―――┘

アウェアから10月の研修会についてお知らせします。
参加申し込み受付を始めました。関心をお持ちのまわりの方に転送していただけ
たら幸いです。ホームページでもご覧いただけます。
http://www.aware.net.cn

アウェア DV加害者プログラム研修会      

 DV対策で最優先されるべきは、被害者支援ですが、DVをなくすためには実
は加害者対策が不可欠であり、それらは車の両輪であると言えます。
 この研修会ではDV対策に30年の歴史があるアメリカから来日する、DV被害者
・加害者対策専門家から直接その両方について学びます。 
 カリフォルニア州では、ファシリテーターになるための資格が精神科医や臨床
心理士などに限られておらず、被害者支援の草の根運動家や、元DV被害者(サ
バイバー)たちもトレーニングを受ければなれるようになっています。そういう
方たちこそ、優れたファシリテーターになる可能性があり、プログラムは治療で
はなくて再教育と位置付けられているからです。
 DVを被害者・加害者の両方の視点で、包括的に学習できるまたとないチャンスです。
各分野の皆さまのご参加をお待ちします。 

○被害者支援の仕事やボランティアをしてみたい方、している方
○DVの元被害者の方
○被害者支援に関わる中で、その限界にジレンマを感じている方  
○女性相談窓口等で相談に来る加害者男性に対応している方        
○加害者のこと、加害行動の要因、加害者がどう変われるかなどを知りたい方
○加害者プログラムのことを知りたい方
○加害者プログラムのファシリテーターを目指したい方           
○若者たちのデートDVが心配な方       
○親密な人間関係のコミュニケーションの問題に関心のある方
○その他、行政・医療・裁判・調停・警察・教育・労働等でDVに関わりをもつ
 方

日時:2003年10月12〜14日、3日間(9:00〜16:30) 
会場:YMCA アジア青少年センター 9階国際ホール   
   〒101‐0064東京都千代田区猿楽町2‐5‐5 Tel:03-3233-0611
   Fax:03-3233-0633 JR総武線「水道橋」東口より徒歩4分
参加費:3日間通しで35,000円(資料代を含めて) 一部受講希望は受けつけられ
    ませんのでご了承ください。DVサバイバーの方で経済的にお困りの方
    は相談に応じます。
申し込み:参加をご希望の方は、ホームページ上から申し込むか、アウェアにメー
     ルかFax、なければ電話で申し込み書を請求してください。
締め切り:2003年9月10日(水)  定員になり次第締め切ります。
参加要件:DV当事者(被害者・加害者)の方で、まだ問題を抱えている場合は、
     参加をお断りすることもあることをご承知おきください。
受講証明の発行:3日間の研修を受けられた方には、アウェアより修了証(研修
        の一部を受けたという証明)をお渡しします。
今後の予定:カリフォルニア州では、ファシリテーターになるためには、トレー
      ニング(40時間)と実習が必要です。それに基づいて行なうアウェ
      ア研修会はまた来年続きを開く予定です。
地方から参加希望の方の宿泊先について:連休にあたるため、宿泊先の予約は早
      めにしておかれることをお勧めします。会場近くの宿泊施設をホー
      ムページで紹介しています。それをご覧になるかアウェアにお問い
      合わせください。

●講師の紹介
★アリス・ラビオレットさん カリフォルニア州認定のカウンセラー。
「Alternative to Violence」主宰。加害者プログラムを長年実施している。カ
リフォルニア州の加害者プログラムにおける草分け的な存在。1970年代からDV
被害者支援に関わり、80年代からは加害者プログラム開発をロサンジェルス市の
保護監察局といっしょに行なう。カリフォルニア州及び国内・国際的なファシリ
テーターたちの連絡協議会の会長。「It could happen to anybody」他著書多数。
全米各地での講演をはじめテレビ・ラジオ出演多数。多くの関連機関、審議会メ
ンバーも努め、「Rape  Crisis Hotline Community Service Award」をはじめ
多数の賞を受賞。
★坂本安子さん カリフォルニア州認定のカウンセラーでありソーシャルワーカー。
ロサンジェルスのNPO「リトル東京サービス・センター」のディレクター。地域
に住む主に日系人を対象にした社会福祉サービスをする。シェルターや自立支援
のステップハウスの運営など、DV被害者支援の事業経験が豊富。日本語による
DV加害者プログラムも実施している。

●研修の内容  
カリフォルニア州の法律で定められた、DV加害者プログラム・ファシリテーター
養成講座に基づいて、その一部を3日間にわたり通訳(逐次)付きで実施します。
講座内容としては、DVの基礎的理解をはじめ、被害者支援について、加害者やDV行
動について、さらに加害者プログラム・ファシリテーターとしてプログラムを実施
するにあたり、必要で基本的な知識や技術などを学ぶ内容です。

  3日間の学習内容テーマ(予定)    
★被害者・被害者対策について     
 ○アメリカのDV問題の歴史と対策  
 ○被害者への理解と社会的サービス     
 ○被害者に対するまちがった思い込み     
 ○社会の認識変化     
 ○法律と支援者      
 ○子どもへの影響 など    
★加害者・加害者対策について     
 ○アメリカの加害者プログラムの歴史と発展  
 ○DVに対する基本的な理解
  ―DVとは、暴力の連鎖、法律、パワーとコントロール、
  ジェンダー・バイアス 他     
 ○加害者に対するまちがった思い込み     
 ○加害者プログラムの概念     
 ○グループワークの効果           
 ○効果的なプログラムとは     
 ○グループダイナミズム           
 ○プログラムの成功例と失敗例  
 ○ファシリテーターの役割          
 ○ファシリテータの安全対策     
 ○ファシリテーターの条件・資格
 ○事前面接と評価の仕方           
 ○参加者の加害者男性からの挑戦       
 ○被害者支援者たちからの批判                     
 ○デートDVと予防教育 など   
小グループでの討論やワークッショップもあります。  

●海外の協力団体:CABIP-California Association of Batterers Intervention
Programs     

●アウェア:DV加害者向けの再教育プログラムを、2002年4月より実施してい
る民間機関。プログラムは毎週2時間、1年間。現在3つのグループで30人の男性
が“気づき”を重ね、暴力を克服する努力をしている。代表:山口のり子(DV
行動変革プログラム・ファシリテーター)


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アウェア aware DV行動変革プログラム
http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Asagao/5738/
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