Subject: [fem-events 1618] 展覧会お知らせ:「シャヒード、 100 の命」展
From: ykazuyo <reflect@interlink.or.jp>
Date: Sun, 27 Jul 2003 23:51:01 +0900
Seq: 1618

                   http://www.jca.apc.org/fem/news/events/
                   |    お知らせ & イベント    |
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<重複失礼>

展覧会のお知らせです。
「シャヒード、100の命」展、東京の後、大阪、京都、沖縄、松本とつづきます。
詳しくは:http://www.shaheed.jp/

安田和代
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GAAP (Gender and Arts Project)
http://home.interlink.or.jp/~reflect/GAAP/index.html
FAAB (Feminist Art Action Brigade)
http://www.egroups.co.jp/group/FAAB-net/
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以下、転載歓迎
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「シャヒード、100の命」展
―パレスチナで生きて死ぬこと―

[展示]
東京
会期:2003年8月1日(金)〜10日(日)
開場時間:午前11時〜午後8時
会場:キッド・アイラック・アート・ホール(東京都世田谷区松原2-43-11 京王線・ 
京王井の頭線明大前駅下車徒歩2分 Tel:03-3322-5564)
入場無料

[レクチャー・シンポジウム]
東京
「シャヒード、100の命―パレスチナで生きて死ぬこと」
日時:8月2日(土) 午後6時30分〜9時
会場:中央大学駿河台記念館520号室(東京都千代田区神田駿河台3-11-5 JR御茶ノ水 
駅下車徒歩3分 Tel:03-3292-3111)
出席者:アーディラ・ラーイディ(ハリール・サカーキーニー文化センター所長)
サミール・サラーメ(「シャヒード、100の命」展キュレーター、美術家)
広河隆一(フォトジャーナリスト)
司会:針生一郎(美術批評)

「追悼・記憶・証言について」
日時:8月3日(日) 午後6時30分〜9時
会場:中央大学駿河台記念館520号室
シンポジウム: 出席者:アーディラ・ラーイディ/サミール・サラーメ/徐京植(現 
代アジア思想、エスニシティ論)
司会:鵜飼哲(フランス文学・思想、ポスト植民地文化論)

「パレスチナ・芸術の可能性」
日時:8月9日(土) 午後2時〜4時30分
会場:日仏会館1階ホール(東京都渋谷区恵比寿3-9-25 JR恵比寿駅東口下車徒歩8分 
 Tel:03-5424-1141)
出席者:アーディラ・ラーイディ/サミール・サラーメ/岡崎乾二郎(美術家)
司会:針生一郎

「パレスチナとは何か」
日時:8月10日(日) 午後2時〜4時30分
会場:日仏会館1階ホール
出席者:アーディラ・ラーイディ/サミール・サラーメ/ナジーブ・エルカシュ(映 
像理論、「アルハヤト」特派員)/板垣雄三(中東・イスラム研究)
司会:鵜飼哲
入場料:各日1000円

主催:「シャヒード、100の命」展実行委員会
共催:キッド・アイラック・アート・ホール
賛同団体:パレスチナの子どもの里親運動(JCCP)、パレスチナ子どものキャンペー 
ン、日本パレスチナ医療協会
問い合わせ:キッド・アイラック・アート・ホール Tel. 03-3322-5564 Fax. 
03-3322-5676
E-mail info@shaheed.jp

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 この美術展は、2000年9月29日に始まった民衆蜂起アル・アクサ・インティファー 
ダの戦没者を記念するために考案されました。その目的は、わたしたちを取り巻いて 
いる「死」に光をあて、日々の死者数という無味乾燥で個性のない表現を打破し、喪 
失感とその不当性に耐えていかねばならない遺族の方々に敬意を表することにありま 
す。
 シャヒードに人間らしい敬意を払う方法は、この人たちの人生を、愛情と尊厳を込 
めて世に知らしめることではないかと思われました。この人たちを人間として─ひと 
りの少年として、ティーンエジャーとして、若者として、父親として、祖父として、 
祖母として─とらえようとすること。この人たちの人生の広がりを感じとるため、逸 
話や玩具や写真などを通じて、その現実や夢を理解しようとすること。それぞれのオ 
ブジェの平凡さが、現実そのままの人生を回想することの助けになります。
 語源的には、シャヒードとは「誠実な証人」 "faithful witness"という意味で 
す。それゆえ、この100の人生の記録のひとつひとつが証言であり、それらは全体と 
して単純な合計よりも大きなものを示していると言えるでしょう。パレスチナ人であ 
ることの意味、それぞれの人生に引きつがれ、その軌跡を決定することになった条件 
を、雄弁に語るものです。シャヒードたちは年齢や素性や出身地にかかわらず、占領 
によって手枷足枷をはめられた生活という現実を共有していました。
 このような状況のもとをたどれば、ナクバ[1948年のイスラエル建国に伴う祖国喪 
失]によって一族全体が住んでいた土地を追われ、すべてを失ったということに行き 
つきます。それ以降も、よりよい生活をめざす機会は拒まれ、難民としての惨めな生 
活が続きました。権利の喪失、隷属、中断された子供時代、「オデュッセイア」風の 
異境放浪、住居破壊、殺害、傷害、投獄などの物語がとめどなく繰り返されました。 
占領のくびきを逃れたかのように見えた人々も、最終的にはその影響に屈して困窮の 
中で早世していきました。それでも、これらの人生は、押さえつけることのできない 
人間の自由への憧れと不屈の闘争心を表現しています。いつの日か、わたしたちも、 
死者を弔うばかりでなく、彼らに許されるべきであった《自由に生きる》ということ 
が、できるようになることを願ってやみません。
アーディラ・ラーイディ(ハリール・サカーキーニー文化センター所長)
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