[fem-events 1599] 拉致被害者家族の声をきく集い（ 7/ 20 午後・東京）

Subject: [fem-events 1599] 拉致被害者家族の声をきく集い（ 7/ 20 午後・東京）
From: "SAKAI Takayuki" <sakai175@mb.infoweb.ne.jp>
Date: Wed, 9 Jul 2003 02:33:53 +0900
Seq: 1599
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　みなさま、こんにちは。坂井隆之と申します。

　今年２月12日のメールで、日本人拉致被害者家族の証言を聴く、日本で暮ら
す韓国・朝鮮の人々の関西での集会を案内いたしました。こんどは７月20日に
関東での集会です。日本人も加わります。

　順番が逆ではないか、まず日本に暮らす朝鮮の人々の苦難を日本人が聴くべ
きではないか、という思いがあります。たとえば、今年は関東大震災（1923年
９月１日）80周年ですが、震災直後の混乱に乗じて6000人以上の朝鮮の人々が
虐殺されたことを、その殺人犯は誰も処罰されなかったことを、どれだけの日
本人が知っているか、と。しかし、いま、この集会もまた必要なものだと思い
ます。

　呼びかけ文は、次のように訴えています。「在日の子どもたちのアイデン
ティティの確立のためにも、今、怒りを内にこもらせて口をつぐんでいてはい
けない」と。

　また、次のようにも訴えています。「かつて韓国の民主化闘争に共感し、学
び、連帯を声高に表明した者が、北朝鮮の苛酷な人権抑圧には口を閉ざしたり
無関心であったりする、そんなダブルスタンダードは決して許されるものでは
ない」と。

　私もそう思います。日本は朝鮮の人々の過去と現在の苦難に、歴史的責任が
あります。朝鮮半島の南（韓国）と北（北朝鮮）に対して、人権問題について
ダブルスタンダードを行使するなど、決して許されないはずです。

　徹底して被害者の視点に立つこと。左右のイデオロギーにまどわされずに、
あらゆる被害者に連帯する視点に立つこと。いまの袋小路を突破できるとした
ら、それしかないと思います。

　以下の集会案内は、次のHPからの抜粋です。呼びかけ人募集があります。
http://tsudoi0720.tripod.co.jp/

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拉致被害者・家族の声をうけとめる在日コリアンと日本人の集い
2003年７月20日（日）13:00～16:00
会場：ラポール日教済
（地下鉄神楽坂・江戸川橋より徒歩７分）
主催・“集い”実行委員会
連絡先　tsudoi0720@lycos.jp

拉致被害者家族の思い
横田滋さん　横田早紀江さん　有本明弘さん
参考：著書『めぐみ、お母さんがきっと助けてあげる』（草思社）

在日コリアンの一人として
朴保さん（歌と語り） 他

結びのことば
高柳俊男さん（法政大学・朝鮮史）

当日は資料代のご協力をお願いします。
５００円（高校生以下無料）

★呼びかけ人を募集しています。
　賛同してくださる方は、メールでご連絡下さい。
　一人でも多くの方のご協力をいただけましたら幸いです。
　呼びかけ人は集会当日まで募集し、随時お名前を掲載させていただきます。

呼びかけ文

●私たちは、国籍や民族の違いを超えて、互いの人権を尊重し共生できる社会
をめざし、戦後補償や民族差別の問題に取り組んできた在日コリアンと日本人
です。
昨年９月、拉致問題が白日の下にさらされたとき、多くの人々に、大きな衝撃
が走りました。

「まさかそこまで」という驚き、「そんなことがあろうとは」という失望と怒
り、「日本人は過去にもっと残虐なことをしているではないか」という憤り、
「それにしてもマスコミの過剰報道はひどすぎる」という苛立ち、「在日の子
どもたちへの嫌がらせが頻発する」という不安、「日本の排外主義が台頭して
きている」という恐れの声……。

「テレビのワイドショーを見るのはつらい」「殺人を犯した犯罪者の家族のよ
うな思い」と率直に語る在日コリアンの声も聞かれました。

●あれから９か月。私たちは、多くのことに気づかされてきました。

北朝鮮の国家犯罪の数々に触れるチャンスがありながら、それらを看過してき
た私たちの
洞察力の欠如や甘さ。

拉致という人倫にもとる国家犯罪は、過去の植民地支配や民族差別と相殺され
るものではなく、それ自体、厳しく指弾されなければならないこと。

マスコミの北朝鮮に対する揶揄的・戯画的報道の品性や底の浅さには問題があ
るが、北朝鮮の民衆の飢餓の状況や脱北者の苦難から目を背けてはならないこ
と。

在日の子どもたちのアイデンティティの確立のためにも、今、怒りを内にこも
らせて口をつぐんでいてはいけないこと。北朝鮮の脅威に乗ずる形で憲法改正
へと突き進む日本の新国家主義者と厳しく対峙しながら、武力による解決では
ない道を進むべきこと。

コリアンが被害者の意識で民族主義を鼓舞するのではなく、日本人が贖罪意識
に基づいて展開するのでもない運動の質が、今こそ求められていること。

かつて韓国の民主化闘争に共感し、学び、連帯を声高に表明した者が、北朝鮮
の苛酷な人権抑圧には口を閉ざしたり無関心であったりする、そんなダブルス
タンダードは決して許されるものではないこと。

……私たちは、今、そのような視点から、改めて拉致問題に向かい合う必要性
を痛感しています。

●そこで私たちは、拉致被害者家族の声をうけとめる集会を計画しました。

北朝鮮の国家犯罪の故に深甚な苦難を強いられている拉致被害者の声に耳を傾
け、民族を超えた民衆の連帯の道をめざします。

国家に人生を翻弄された者同士の、「加害」「被害」の関係を超えた（それら
を相殺するのではなく、そのどちらをもきちんと見すえた）人間としての出会
いと共感の場にしたいと願っています。

拉致被害者家族の声を真摯にうけとめ、私たちの弱点を見つめ、私たちのなす
べきことを考えたいと思います。私たちは偏狭な民族主義、愛国主義、国家主
義など、戦争の道に反対します。

おかしいことをおかしいといい、許せないことを許せないとはっきりと主張
し、行動することが、戦争への道と違うあらたな共生の道を切り拓くものと信
じます。 　

あなたの参加を呼びかけます。

呼びかけ人
代表・呉崙柄（民族共生教育をめざす東京保護者の会・荒川）　
鄭理恵子（西東京市）　
南世幸（葛飾区）　
金早子（墨田区）　
朴信江（世田谷区）　
洪大杓（江戸川区）　
李徳雄（葛飾区）　
申正意（葛飾区）　
朴来洪（西東京市）　
河相淳（世田谷区）　
李福子（荒川区）　
鄭暎恵（大妻女子大）　
高幹明（都立高校）　
朴保（歌手）　
朴元綱（公立中学）　
高柳俊男（北朝鮮帰国者の生命と人権を守る会）　
水野精之（定住外国人の公務員採用を実現する東京連絡会）　
岡義昭（同）　
鈴木啓介（〈多文化共生をめざす〉在日韓国・朝鮮人生徒の教育を考える会）
　
田中勝義（同）　
角田仁（同）　
加藤修弘（同）　
新井精（同）
岡山輝明（同）
大山輝章（同）
小綿剛 （同）
新居弥生　
鈴木陽子（原爆の図丸木美術館）　
谷川透（強制連行全国ネット）
金英一（団体職員）　
李由美（高校教員）　
李富士子（高校教員）　
朱敏秀（市川市）　
田美佐子（台東区）　
早津靖（八潮市）
藤井信二（台東区）
黒田貴史
金国雄（北朝鮮民主化活動家）
尹順子（荒川区）
鈴木倫子（多文化共生をめざす埼玉の会）
小池和彦（RENK)
大洞俊之（立川市）
坂井隆之（子どもソーシャルワーカー）
新谷晃世（千葉県　大学生）
吉水公一（尼崎民族まつり実行委員会・子どもと教科書兵庫県ネット２１）
原良一（RENK＆守る会＆救う会＆難民救援基金各会員）
渡辺泰子（さいたま市）
石田雄（文京区）
石田玲子（文京区）
所宏和（青梅市）
曺光鉉（板橋区)
後藤裕美子（いたばし100人村）
井垣寿子（同）
鈴木江理子（豊島区）
斉藤寿子（東久留米市）
増田浩司(平和事務所）
片山善博（大学教員）
野沢映子（杉並区）
室田元美（フリーライター）
（７月８日現在・５９人）




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