Subject: [fem-events 1331] 北朝鮮難民救援活動報告集会( 11/1 9 夜・東京)
From: "SAKAI Takayuki" <sakai175@mb.infoweb.ne.jp>
Date: Wed, 13 Nov 2002 02:42:50 +0900
Seq: 1331

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 みなさま、こんにちは。坂井隆之と申します。

 「ふぇみん」11/5号は、「日本がすべきは北朝鮮難民の受け入れ」という大きな
インタビューを掲載しています。私は、戦後補償運動の中から北朝鮮難民を支援す
る声があまり聞かれないことを、不思議に思っていました。それで、インタビュー
での次の発言に共感しました。

「今後数年のうちに北朝鮮から出ると予想される大量の難民を韓国だけでは受け入
れきれない。…日本が韓国・中国と協力して難民を受け入れていくことは、アジア
の一員として日本が行うべき戦後補償にも匹敵する…。そのためには、日本の難民
認定法を改正することと、在日コリアンの権利を認め多文化共生の社会を作ること
が緊要である」。

 ちょうどこの時期、北朝鮮難民を支援するために中国東北部に滞在していた加藤
博氏(「北朝鮮難民救援基金」事務局長)が10月30日に中国当局に拘束され、脅迫
を含む厳しい取り調べを受け、先週末に帰国しました。当初は北朝鮮工作員による
連行の可能性も心配され、加藤氏と面識のある私の知人は、眠れぬ夜を過ごしてい
ました。その加藤氏を講師に迎えて、19日(火)夜に東京で、北朝鮮難民の状況の
報告集会があるようです。

関連する報道(いずれもasahi-com):
中国から帰国した加藤博氏が、中国側の取り調べなど会見
http://www.asahi.com/national/update/1106/019.html
NGOが北朝鮮脱出者への支援を政府に要請
http://www.asahi.com/national/update/1112/004.html
この記事の中で、加藤氏は次のような責任を呼びかけています。「日本は元在日朝
鮮人や日本人配偶者ら約9万人を北朝鮮に送り出した歴史がある。政府は日本定住
希望者の受け入れ態勢を整えるべきだし、北朝鮮からの難民受け入れの国際的な枠
組みづくりを関係各国に呼びかけてほしい」。日本の歴史責任は、戦前だけではな
く、戦後にもある。韓国の軍事独裁政権を支援したし、一方、北朝鮮にひとを送り
出しもした。(なお、この記事によれば、北朝鮮へ帰国した在日朝鮮人等は約9万
3000人、その中には在日朝鮮人と結婚した日本人妻や日本人夫とその子どもな
ど、日本人も約6800人いました。この10万人弱のなかに、行方不明になってい
るひとが多数いることは、周知のことです。)

北朝鮮を脱出した元在日朝鮮人や日本人配偶者が数十人、内密に帰国
http://www.asahi.com/national/update/1109/010.html
北朝鮮で、特権階層ではなく一般庶民としての生活を経験し、日本へ戻ったのは、
この人々が初めてかもしれません。この人々は大きな恐怖心のため口を固く閉ざし
ています。いったい、何を経験してきたのでしょうか。

参考−北朝鮮難民に関係するアムネスティ・インターナショナルのプレス発表:
日中両国政府は亡命希望者を保護すべき(瀋陽事件に際して)(2002/5/13発表)
http://www.incl.ne.jp/ktrs/aijapan/2002/020502.htm
中国は朝鮮民主主義共和国民に対する取り締まりに終止符を(2002/6/21発表)
http://www.incl.ne.jp/ktrs/aijapan/2002/020607.htm

念のために書き添えると、アムネスティは「北朝鮮難民救援基金」と特定の関係は
ありません。

 私が中学・高校生の頃、市民運動では、韓国の軍事独裁政権に反対する活動が盛
んでした。週末に東京・渋谷のハチ公前を通りかかると、よく宣伝活動をしていま
した。進歩的な文化人がマイクで次のように訴えていました。「日本は戦前、朝鮮
半島を植民地にして、人々を苦しめました。いま、その隣国の人々が軍事独裁政権
の下で苦しんでいるときに、助けるのは、私たちの義務ではないでしょうか」と。
まわりのひとたちと一緒に、10代の私も拍手したものでした。
 
 独裁体制下で苦しむ民衆にとっては、独裁者が「右」か「左」かなんて、まった
く関係ない。ただ苦しみ・痛みがあるだけです。軍事独裁政権の圧政から命がけで
脱出してくる隣国の人たち。ささやかでも支援する方法を考えたいと思います。

(以下、転載歓迎とのこと)
――――――――――――――――――――――――――――――
「加藤博さんの北朝鮮難民救援活動報告集会」

 北朝鮮難民救援基金の加藤博事務局長が10月末に中国安全局に身柄を拘束され、
厳しい尋問後解放されました。

 加藤さんたちは北朝鮮から命がけで国境を越え中国東北部に渡ってくる難民が中
国国内の朝鮮族などの家庭やシェルターにかくまわれたりしている情況を目の当た
りにして「死の危機に瀕している人たちを見殺しにできない」と、冬物衣類や食料
を届ける活動をしています。その活動中の出来事でした。

 また、新たに北朝鮮帰国事業で夫と一緒に帰っていった日本人妻が極秘裏に外務
省の協力を得て帰国していることを加藤事務局長が明らかにしています。北朝鮮難
民の情況と活動を報告し、新たに判明した脱北日本人妻問題についてもお話を伺い
ます。

名 称 「加藤博さんの北朝鮮難民救援活動報告集会」

1.加藤博さんより北朝鮮難民救援活動報告
2.北朝鮮難民救援基金からの協力の呼びかけ

* 会場では支援のための座布団(500円)の 販売、 教育里親の募集をしてます。

日 時 11月19日(火)18:30−20:30
会 場 文京区民センター2-A(東京都文京区本郷4−15−14)
03−3814−6731
(営団地下鉄丸の内線・南北線「後楽園駅」、都営地下鉄三田線・大江戸線「春日
駅」)

参加費 500円

主 催 平和事務所、連合通信社 
協賛 北朝鮮難民救援基金
http://www.asahi-net.or.jp/~fe6h-ktu/toppage.htm

連絡先:平和事務所03‐3334‐9770、連合通信社03‐3454‐1105(担当:山田)




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