Subject: [fem-events 1320] アムネスティ拷問廃止スピーキング(全国ツアー)
From: "SAKAI Takayuki" <sakai175@mb.infoweb.ne.jp>
Date: Fri, 1 Nov 2002 03:09:39 +0900
Seq: 1320

                   http://www.jca.apc.org/fem/news/events/
                   |    お知らせ & イベント    |
                   └――─ fem-events@jca.apc.org ―――┘

<転載歓迎> 

みなさま、こんにちは。坂井隆之と申します。

 アムネスティ・インターナショナル日本は11月、全国14箇所で、中国支配下のチ
ベットで中国当局により拷問を受けた被害者を迎え、共催でスピーキングツアーを
行います。ゲストは25歳の女性の僧侶、ガワン・ワンドゥンさんです。鎌倉・東京
(英語)・静岡・名古屋・飯田・和歌山・大阪・広島・金沢・熊本・鹿児島・徳島
・東京(日本語)・宇都宮、です。ぜひワンドゥンさんに会いに来て下さい!


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今年もいよいよ! 始まります!アムネスティ・拷問廃止キャンペーン2002
全国スピーキング・ツアー「チベットの真実」
主催 アムネステイ・インターナショナル日本
協力 ダライラマ法王日本代表部事務所、チベット議員連盟,
   TSNJ〔チベットサポートネットワーク・ジャパン〕、ルンタプロジェクト
関連URL http://www.tibethouse.jp/event/2002_amnesty_tour
(全体スケジュールも掲載しています)
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 アムネスティ・インターナショナルが2000年10月から国際的に展開してき
た拷問廃止キャンペーンも、今年の12月をもっていったん終了します。アムネス
ティ日本はその一環として、拷問被害者の方々の体験をより広く伝えるための活動
を行ってきました。日本でのキャンペーンのラストとして、今年もアムネスティ日
本は全国スピーキング・ツアーを開始します。

 来る11月3日から、鎌倉を皮切りにチベット拷問被害者のガワン・ワンドゥンさ
んが日本各地で講演を行います。ガワン・ワンドゥンさんは現在25歳。若くして
拷問という苦しい経験を持ちながら未来に向かってどのように生きていこうとされ
ているのか、また同じような拷問被害者の方々が、互いに助け合いながらどのよう
に立ち直ろうとしているかなども含めて、お話していただこうと考えています。

 今もなお、世界の3分の2以上の国々で拷問が確認されています。アムネスティ
は、チベットをはじめ世界から拷問をなくすために、私たち一人ひとりに何ができ
るのかを考えるきっかけになることを願っています。

◆来日予定◆ ガワン・ワンドゥンさん
1977年生まれ。13歳の時、ラサの尼僧院で出家。1992年、平和的なデモに参加し、
3ヶ月間独房に入れられ拷問を受ける。後に3年の刑を宣告され、1995年に出所。獄
中で一緒だった同郷の友人が虐待のために亡くなったことを知る。拷問の後遺症に
苦しみながらヒマラヤを越えてインドへ亡命。

ワンドゥンさんの証言(ルンタ・プロジェクトのHPから):
http://www.lung-ta.org/testimony/ngawang_wangdon.html
(ここでは友人の思い出をたどっています。来日講演では、より普遍的な地平に開
かれた証言を聴けると思います。)

 ■ 全国講演会一覧 ■<日程順>
★ 詳しい内容については各地主催グループにお問い合わせ下さい。
★ 参加費(または資料代)は各講演会によって異なりますのでご了承下さい。

11月3日(日)鎌倉
【講演会場】東慶寺(JR北鎌倉駅より徒歩3分)
【講演時間】午後2時〜3時半
【主催・問合せ先】アムネスティ鎌倉グループ tel: 0467-22-4997 (古川)

11月6日(水)東京(英語)
【講演会場】新宿文化センター 
【講演時間】午後7時半〜9時
【主催・問合せ先】アムネスティ78グループ  tel:03-3518-6777(東京事務所)

11月8日(金)静岡
【講演会場】静岡労政会館6F 大ホール(静岡市黒金町5-1)
【講演時間】午後6時半〜8時半
【主催・問合せ先】アムネスティ静岡グループ tel: 055-920-3399 (搆)

11月9日(土)名古屋
【講演会場】愛知県中小企業センター7F第2会議室(名古屋駅より徒歩5分)
【講演時間】午後6時半〜8時45分
【主催・問合せ先】アムネスティわやグループ tel: 052-878-2877(久富)

11月10日(日) 長野・飯田
【講演会場】常信院(飯田市下久堅下虎岩)
【講演時間】午後5時〜
【主催・問合せ先】アムネスティ信州伊那グループ tel: 0265-39-2845(遠野)

11月14日(木)和歌山
【講演会場】田辺市民総合センター(田辺市湊1619−8)
【講演時間】午後7時〜
【主催・問合せ先】アムネスティ田辺よんろくグループ tel: 0739-22-8048(松
下)

11月16日(土)大阪
【講演会場】piaNPO 1F 会議室(大阪市港区築港2-8-24)
【講演時間】午後2時〜4時
【主催・問合せ先】アムネスティ大阪事務所 tel: 06-4395-1313

11月17日(日)広島
【講演会場】アステールプラザ大会議室A(広島市中区加古町4-17)
【講演時間】午後6時〜8時半
【主催・問合せ先】ルンタ・プロジェクト tel: 077-562-6131(藤田)
        (協力・アムネスティひろしまグループ)

11月20日(水)金沢
【講演会場】石川県教育会館2階第1会議室(金沢市香林坊1-2-40)
【講演時間】午後7時〜9時
【主催・問合せ先】アムネスティ金沢グループ tel: 076-280-5610(前田)

11月23日(土)熊本
【講演会場】熊本市産業文化会館6F視聴覚研修室(熊本市花畑町7-10)
【講演時間】午後3時〜5時(午後1時からチベットVDミニ上映会、
 西橋ゆみさんのチベット近況報告など行ないます)
【主催・問合せ先】アムネスティ熊本グループ tel:090-4515-0548(高田)

11月24日(日)鹿児島
【講演会場】鹿児島市中央公民館2F
【講演時間】午後5時半〜7時半
【主催・問合せ先】アムネスティかごしまグループ tel: 099-253-5791(浜田)

11月26日(火)徳島
【講演会場】徳島県立総合福祉センター4F第2会議室(徳島市昭和町1-2)
【講演時間】午後6時半〜8時半
【主催・問合せ先】アムネスティ徳島グループ tel: 088-622-9897(多田)

11月30日(土) 東京
【講演会場】明治学院大学白金校舎3号館3201教室
      (営団南北線・都営三田線「白金高輪」駅または「白金台」駅より徒
歩7分)
【講演時間】午後2時〜4時半
【主催・問合せ先】アムネスティ東京事務所/アムネスティ明治学院グループ
         tel: 03-3518-6777

12月1日(日) 栃木・宇都宮
【講演会場】宇都宮市東コミュニティセンター(JR宇都宮駅よりバスあり。約10
分)
【講演時間】午後 午後1時半〜4時半
【主催・問合せ先】アムネスティ宇都宮グループ tel: 028-648-3605(西岡)

<全体企画に関するお問い合わせ>
社団法人アムネスティ・インターナショナル日本
担当:川上
〒101-0048 千代田区神田司町2-7-7 TEL:03-3518-6777
ホームページ: http://www.amnesty.or.jp/
E-mail: info@amnesty.or.jp
アムネスティ・インターナショナル拷問廃止キャンペーン
http://www.amnesty.or.jp/stoptorture/
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<背景>
 チベットは長い歴史をもつ中央アジアの独立国でした。国民の多くが仏教徒であ
ることも知られています。

 1950年10月、成立したばかりの中華人民共和国は、チベットとの境界線を越えて
侵攻し、圧倒的な軍事力でチベット東部を占領しました。その圧力のなか、1951
年、中国はチベットを併合してしまいました。

 中国の支配に従わない者への容赦ない殺害、宗教への迫害、中国軍が食糧を取り
上げたことによる飢饉、中国軍と官僚の横暴。チベット人要人の暗殺・行方不明も
相次いで起きていました。これに耐えかねたチベット民衆は1959年3月、立ち上が
りました(チベット民族蜂起)。しかし、中国軍は非武装の人々に対して無差別に
機関銃を一斉射撃、徹底的な殺害を強行し、チベット中央部だけでも8万7千人を殺
害しました。

 この後、中国は共産化を強行しました。寺院・僧院は凄まじい攻撃を受け、中国
軍の砲撃・銃撃で次々に跡形もなく破壊されました。反感を示す者は容赦なく監獄
へ、強制労働キャンプへと送られ、拷問と強制労働の果ての死が待っていました。
強制労働キャンプでは、わずかな食糧で木材伐採などの重労働をさせられ、次々と
餓死・衰弱死していきました。

 80年代後半にも、再び、大規模な蜂起が起こりました。チベットでは、中国に逆
らえばどんな過酷な運命が待っているか、みな知っています。それでも、ひとびと
は次々に街頭に繰り出してデモをしました。中国側は非武装の民衆に対してためら
わず実弾を射撃し、流血の弾圧を行いました。それでも、デモは数回にわたって大
規模に繰り返されました。1989年3月、ついに中国は戒厳令を布告。軍を前面に出
して、徹底的な弾圧が展開されました。仏教の総本山の門前では、200人が虐殺さ
れました。

 現在は、徹底的な弾圧のなか、町中で散発的にデモが起きれば、たちまち公安警
察が飛んできて、殴り倒して連行しています。いまも約1000人が政治的な理由で拘
束され、獄中で苦しんでいるといわれています。

 チベットへ旅行などで行かれた方は、すぐにおわかりになると思います。かつて
の日本の朝鮮支配も、このようだったのだろうな、と…。




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