遊びと夢通信Digest

Last updated : 1996.12.24

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山梨UFO紀行

 7月27、28日と、初めてPDLの旅行に参加して、山梨県白州町の小林さ んのログハウスにお邪魔しました。なんと小林さん手作りの素晴しいログハウ スで、芸術家の訪問も多いとのこと、家のそこここに素敵な工芸品がありまし た。小林さんご夫妻も工芸をなさるので、お手製のテーブルを皆で囲み、カン トリーライフの醍醐味など色々な話に花が咲きました。一方庭では、犬のはな 嬢が素晴しい跳躍を、ぽん太氏が鶏との絶妙なコンビぶりを披露してくれまし た。ログハウスの下には兎の親子が住んでいて、小林さんのくれるパン目当て でかわいい姿を見せてくれました。他にも巨大な蛙や、クワガタなどもいたよ うです。蛙を手に持ってまり子ちゃんを追いかけ回した不届き者もいました。

UFO  夜が更けると、話題は知らずに幽霊とUFOになり、それぞれが不思議体験を 話しました。更に、白州町にはUFOが頻繁に出没すると聞いてすっかり盛り 上がり、真夜中皆でUFO観察に出かけました。あいにく厚い雲がたれこめて いましたが、輪にあってチャンティングしたら、なんと私たちの上空だけ雲が 切れて、お月さまが顔を出したではありませんか。次第に星もいくつかちらち ら見えてきました。たらった氏はすっかり気持ちよくなったのか、大の字になっ て道路に寝てしまいました。そして結局、総勢八名が三叉路に寝転がってしまっ たのです。UFOは異様な光景にびっくりして、こそこそ隠れてしまったと思 われます。ああ残念。

翌日は、はな嬢とぽん太氏を連れて、とても綺麗な小川まで散歩に行きました。 あまりに気に入って、早く東京に帰るつもりだったのが、帰れなくなってしまっ た人も約一名いました。私は宇宙人のたらった氏と一緒に帰るというので最後 までUFOに期待していましたが、ついに遭遇できず、かの有名な上九一色村 を通って帰ってきたのでした・・・とても楽しかったです、皆さんどうもあり がとう。

やしきのりこ

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御蔵島ドルフィンスイム

 8月下旬、初めてドルフィンスイムに行って来ました。場所は、三宅島の近 くの御蔵島というところです。スキンダイビングは初めての経験で、やっぱり いきなり水深10メートル以上ものところで泳ぐのは結構怖いです。それで夏 休みに何回か海に行き、何とか形になりそうなところまでスノーケリングの練 習をしました。

 御蔵島には宿が4件ほどしかなく、観光地という感じではありませんでした。 道で出会った人に「近くにおみやげ屋はありませんか?」と聞いても、「ここ にはおみやげ屋なんてありませんよ」というありさまです。でも、海は本当に 綺麗ですし、いろいろな魚が泳いでいたり時々トビウオがはねていたりと、普 段の都会生活では考えられない風景ばかりです。

 ドルフィンスイムは、10人乗りぐらいの船に乗って沖合数百メートルのと ころまで行き、イルカと出会うまで島の周りをぐるぐる回ります。イルカが見 えたところでそっと船をイルカの方に近づけて行くのですが、イルカもずっと 水面近くを泳いでいるわけではなく、追いかけているうちに下に潜って見失っ てしまうことの方が多かったです。イルカは結構人間に関心を持って近づいて くるそうですが、いつも遊んでくれるというわけではなく、他の場所へ移動中 の時とか、イルカの子供が一緒の時などは相手にしてくれないことも多いよう です。

イルカ  運良くイルカのそばまで近づけたら、みんなで順々に海に飛び込みます。潜 ったときにはすでにイルカは遠くに行っていたこともあれば、本当にすぐそば でイルカと泳げることもありました。海の中でイルカと目が合ったときなどは、 何か別世界にいるという感じで本当に感動的でした。他にもいろいろな魚が泳 いでいたりと、本当に良かったです。

 御蔵島は、人間とイルカが一緒に暮らすにはどうしたらよいかということを よく考えているそうです。御蔵島イルカ協会とアイサーチ・ジャパンが協力し て研究会を発足し、御蔵島周辺にすむイルカの生態調査を行っています。イル カには一匹一匹名前が付けられていて、例えば背ビレの前側が大きく欠けてい るイルカは「前欠け」、背ビレが二等辺三角形をしているイルカは「さんかく」 など、それを聞いているだけでも結構楽しいです。冒頭で述べた通りこの島が 観光地という感じでないのは、イルカを本当に大切にしようという島の人たち の心の現れなのかもしれません。 (* アイサーチジャパンのホームページ

 そんなわけで、1日3時間×2日間という短い時間でしたが、本当に楽しか ったです。でも、フィンの使い方とか耳ぬきがまだまだで、あまり深くは潜れ ませんでした。今度はもっと練習して、深く潜れるよう頑張りたいと思ってい ます。みなさんも一度機会を見つけてドルフィンスイムを経験してみてはいか がでしょうか?

鶴田 宏樹(http://www.jca.or.jp/~turuta/)

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知恵遅れの子供たちと

 「知的障害者(知恵遅れ)」と聞いて皆さんはどんなイメージをお持ちにな りますか? 先日、何かの縁あって、川崎市にある知恵遅れの子供たちが生活 する施設で実習をさせてもらいました。期間は12日間×2回、その間会社か ら休みをいただき、社会人としては本当に貴重な経験ができました。

 知恵遅れの子供たちと初めての対面・・・初日はやっぱり何だか気が重く て、行くのを止めようかと何度も考えました。でも、実際に施設に着き子供た ちと接するとそんな気持ちはすっかり吹き飛んでしまいました。確かに自分の 意志を口に出せない子供たちが多いものの、こちらに一生懸命何かを伝えよう としている姿を見ると何ともいえない感動みたいなものがこみ上げてきます。

 子供たちの中には養護学校に通っている子もいますし、ずっと自分の施設で 過ごしている子もいます。後者の子供たちは、結構遠くまで散歩に行ったり、 古紙を利用して葉書やしおりなどを作る作業をしたりしていました。みんな結 構のんびりした雰囲気の中で楽しそうに過ごしています。

子どもたち  とはいえ、やっぱり食事や着替え、就寝などの介助は本当に大変・・・。子 供に対して職員の数は限られていて、一人の職員が何人もの相手をしなければ なりません。なかなか御飯を食べてくれない子や、遅くまで寝てくれない子な ど様々です。子供だからといって何でもかんでも手を貸すわけにはいかず、自 立とか教育という点も考えなければならないので結構大変です。でも、これは 普通の子育てでも一緒かもしれませんね。

 こうした施設でボランティアを経験した方からよく言われることですが、知 恵遅れの子供たちは本当に素直で、嘘や憎しみなどで固められた現代社会をし ばし忘れさせてくれます。

 最近は、目や体の不自由な方への理解は次第に広まっているように感じます が、知恵遅れの人たちは普段ほとんど接する機会がないということもあり、未 だに社会から取り残されているようです。障害の軽い子でもなかなか仕事を見 つけるのは難しい状況で、障害の重い子に対しては全然先の見えない状況が続 いています。

 昨年も、水戸で知的障害者に関する事件が起きました。その事件とは、ある 会社の社長以下が、知的障害を持つ従業員数名に対し日常的に暴行・虐待を行 っていたという事件です。昨年10月に発覚し、現在、障害者雇用助成金詐欺 とひとりの女性障害者従業員に対する傷害罪の裁判が進行しています。知的障 害者への虐待事件は、他にも複数の地区で問題となっているようです。 (*水戸事件のホームページ

 現実的にはいろいろ難しい面も多く、単なる「知的障害者への理解」では片 づけられませんが、今後少しずつでも状況が好転していくことを願っています。

鶴田 宏樹(http://www.jca.or.jp/~turuta/)

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