アムネスティ・インターナショナル国際事務局の声明と呼びかけ


一般に配布可          AIインデックス: ASA 22/005/02

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Further Information EXTRA 59/02   死刑執行に抗議
2002年9月18日
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日本:浜田美輝死刑囚(51歳)・春田竜也死刑囚(36歳)の死刑執行

9月18日、浜田美輝死刑囚と春田竜也死刑囚の死刑が執行された。前回の緊急行動で取り上げた大森勝久死刑囚の死刑は執行されていない。大森氏を含む他の死刑囚(現在、54名)に対する死刑執行が年内中に行なわれるおそれがあることにアムネスティ・インターナショナルは懸念を表明する。

上記2名の死刑執行は、小泉純一郎首相が北朝鮮との歴史的な会合を終えたのに合わせて行なわれたかのようである。日本のマスコミの関心が北朝鮮との会合に集中しているため、この死刑執行を批判する世論の盛り上がりは今までのところあまり見られない。国会も休会中であった(死刑執行は国会休会中に行なわれることが多い)。

浜田美輝氏は交際相手の家族3人を殺害した罪で1998年5月、岐阜地裁において死刑が確定した。春田竜也氏は、大学生を誘拐・殺害した罪で1998年3月に死刑が確定した。春田氏の裁判は1998年4月に結審した。

大森勝久氏は1976年3月に起きた北海道庁爆破事件で爆発物取締罰則違反、殺人、殺人未遂容疑で逮捕され、1994年7月に死刑が確定している。

【背景情報】
死刑執行は通常、世論や議会からの批判を最小限に抑えるため、国会休会中や休日などに合わせて執行されることが多い。日本の死刑は恣意的かつ残虐である。死刑囚は死刑の執行をそのわずか数時間前に告知される。死刑の執行は絞首によるものである。死刑執行は通常、複数名の死刑囚に対して執行される傾向がある。

アムネスティ・インターナショナルは、死刑は生きる権利の侵害であり、究極的に残酷かつ非人道的な刑罰であるとして反対している。また、死刑執行を全て中止し、あらゆる死刑判決の減刑と死刑廃止に向けた措置を講じるよう日本政府に求めている。

■行動要請:英語、日本語またはあなたの母語で次のようなアピールを早急に送付してください。

−他の死刑囚(大森勝久氏を含む)の死刑執行の可能性について懸念を表明する−浜田美輝死刑囚と春田竜也死刑囚の死刑執行を抗議し、死刑執行を停止するよう日本政府に要請する−死刑判決を拘禁刑に代替させるよう要請するとともに、究極的に残虐かつ非人道的な刑罰である死刑の廃止に向けて具体的措置を講じるよう日本政府に要請する

■アピールの送付先:
宛先: 内閣総理大臣 小泉純一郎
住所: 100-0014 千代田区永田町 2-3-1 首相官邸
E-mail:下記のURLから、アピールを送ることができます。
http://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken.html
Fax: (03)3581 3883
要請文の書き出し:内閣総理大臣 小泉純一郎 様

宛先: 法務大臣 森山眞弓
住所: 100-8977千代田区霞が関 1-1-1 法務省
E-mail:  webmaster@moj.go.jp (法務省ホームページ)
Fax: (03)3592 7011、または(03)5511 7207
要請文の書き出し: 法務大臣 森山眞弓 様

■アピールのコピーの送付先:
朝日新聞
住所:104-8011 中央区築地5-3-2 朝日新聞社
Fax:(03)3545 0285 (社会部)
  (03)3593 0438 (司法記者クラブ)


読売新聞
住所:100-0004 千代田区大手町1-7-1 読売新聞社
Fax:(03)3245 1277 (社会部)
  (03)3581 0434 (司法記者クラブ)

毎日新聞
住所:100-0003 千代田区一ツ橋 1-1-1 毎日新聞社
Fax:(03)3212-0636 (社会部)
  (03)3581-2684 (司法記者クラブ)


ジャパン・タイムズ
住所:108-0014 港区芝浦 4-5-4
Fax:(03)3453 5456 (報道部)

● この件に関するお問い合わせは:
社団法人アムネスティ・インターナショナル 担当:柳下
連絡先:03-3518-6777(東京事務所)/ファックス:03-3518-6778