会報・第5号(2004.4.30発行)

<目 次>

イラク問題アピール文
ピース・キャンドル・ナイトの報告
伊藤千尋さん帰国歓迎会の報告
コスタリカ合宿の感想
あとがき


暴力の連鎖の続くイラク情勢の悪化にかんがみて,当会でも,以下のようなアピールを発表し,世界の市民に非戦・平和の呼びかけを行いました。

イラクにおける暴力の連鎖を断ち切ろう

 イラクでは,米軍による無差別空爆などの攻撃によって,2004年4月に入ってから,イラク全土で800人以上,イラク中部にある都市ファルージャだけで600人以上の民間人が殺されています。一方,同年4月のアメリカ兵の死者も100人を超え,イラク戦争開始から大規模先頭終了宣言時までの死者数に並んでいます。
 米軍のファルージャ攻撃の目的は,4人のアメリカ警備会社員殺害のための「犯人捜し」とされていますが,そもそも米英軍によるイラク戦争自体が国際法,国連憲章無視の許されないものでした。いまやアメリカ軍の攻撃対象は,イスラム教礼拝所であるモスクや病院などに広がり,イラク市民のアメリカに対する反感も強まっており,まさにイラクにおいては暴力が暴力の連鎖を生んでいる状況に陥っています。

 そして,日本は自衛隊をイラク南部のサマワに派遣し,「人道復興支援」に従事させています。しかし,イラク全土が戦争状態になっている中で,イラク派遣の要件とされた「非戦闘地域」はどこにも存在しません。現に,自衛隊宿営地直近に向けて迫撃砲らしき砲弾が撃ち込まれて着弾するという事態も発生しています。また,サマワの地元紙が3月末から4月初めにかけて実施した世論調査で、自衛隊駐留を「支持する」との答えが49%に激減しており,イラクの市民のための支援がなされているのか大きな疑問です。実際にも,自衛隊は400億円以上の費用をかけて給水活動を行っており,その給水能力は一日あたり1万6000人分にとどまっておりますが,各国のボランティア団体は数千万の費用で一日10万人に給水を行っています。

 このように,イラクにおける人道復興支援は,イラクの人々と信頼関係を築きながら,武力による威圧のない形で,人道復興支援の専門家である市民やNGOが主体となって行うべきです。日本政府がなすべきなのは,自衛隊を送り出すことではなく,市民やNGOのボランティア活動を外交面,資金面で援助することです。

 日本人民間人がイラクの武装グループに人質に取られたという事件が発生しましたが,日本人人質5名は無事に4月17日までに武装グループから解放されました。しかし,依然として,解放されていない外国人人質もおります。

 当会は,紛争は暴力によっては解決しないという考え方を,軍隊を捨てた国コスタリカの人々に学び,また日本国憲法の平和主義の理念を生かすよう,これまで活動をしてきました。当会は,イラクにおける暴力と憎しみの連鎖を断つべく,日本をはじめ,世界の市民に以下のとおり,呼びかけます。
  1. アメリカ政府に対して,直ちにイラクにおける無差別攻撃を中止させ,イラク占領軍を撤退させるように働きかけましょう。
  2. 日本政府に対して,アメリカのイラク軍事戦略への加担をやめさせ,イラクの人々が真に必要としている人道復興支援を行うように求めましょう。

2004年4月30日
コスタリカの人々と手をたずさえて平和をめざす会

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イラク派兵ストップ! 防衛庁を平和の灯で取り囲もう!

「ピース・キャンドル・ナイト」の報告

日時:2004年2月5日(火)午後6時半から
場所:東京都・明治公園から防衛庁
主催:2.5防衛庁を平和の灯で包囲する実行委員会

2004年2月5日(火曜日)午後6時30分から,個人、市民団体、平和団体、法律家団体、労働組合等々、さまざま団体や市民が、「イラク派兵ストップ!」のためにキャンドルパレードを行いました。主催者の発表では、参加者総数はなんと約1万人! コスタリカ平和の会では、横断幕「私たちはどんな理由でも戦争を拒否します」のもとに、平和運動の象徴「白いリボン」をつけて、寒風が吹きすさぶ中を熱い思いをこめて、約3キロメートルのパレードを歩き続けました。みんなの思いが通じることを祈って!
ピース・キャンドル・ナイト参加者

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「伊藤千尋さんを囲む会」の報告です

 2004年4月29日,当会の共同代表の一人,朝日新聞記者の伊藤千尋さんがロスアンジェルス支局長を降りられ,数年ぶりに日本勤務になるということで,帰国を歓迎するため,急遽歓迎会を行いました!
 突然の呼びかけにもかかわらず,総勢14名の参加。お豆腐懐石を食べながら,話はイラクの情勢,日本のマスコミのあり方などなど縦横無尽に広がり,たいへん有意義かつ楽しい会となりました。学生の方々も参加し,みなさん2次会までお付き合いいただきました。
 「まだまだ話を聞き足りないね,でも6月19日にまたお話が聞けるね」ということで名残を惜しみながらの散会となりました。 伊藤千尋さんを囲む会

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「コスタリカ平和の会合宿2003」の感想

 当初、この合宿は8月に予定されていましたが、残念なことに台風の影響で長野まで行くのは諦めざるを得ない状況でした。しかし、なんとそんな悪天候にもかかわらず参加者のほとんどが出かける用意で駅に集まっていたこともあり、茅野まで足をのばせない代わりに池袋にて勉強会が行われました。この時、同じ大学生である一橋大学のPARMANのメンバーらによる2003年3月のコスタリカ訪問の報告も行われたのですが、未だコスタリカに行ったことのない私は、同世代の彼らが充実した日程で、コスタリカをよく知り学び、正に満喫している笑顔を写真で見て、正直羨ましくて羨ましくてたまりませんでした。それまでの定例会などでも、実際にコスタリカを訪れたことのある方々の様々なお話を聞いてきましたが、未踏の地に対してこれほど衝動を感じたことはありませんでした。この焦燥感と、嵐の中でも集う「勉強熱心」なメンバーへの感心が、私の第一回目の合宿の感想でした。
 そしてこの2ヶ月後、10月12−13日、秋のよき日に長野県茅野での仕切りなおしが叶いました。実は前日まで徹夜続きで、往路車中では寝てばかりで景色や団欒を楽しむ余裕はありませんでした。しかしバスが止まって目を覚ますと、着いた所は紅葉が始まったばかりという、山中に佇む落ち着いた雰囲気の旅館で、おいしいお料理と温泉とその景観とでいつの間にか自分の体調の悪さなど、完全に忘れてしまっていました。
 思い返せば、6月のヒバクシャ・シンポジウムに、コスタリカ平和の会に出会ったこと、コスタリカがそれまでの自分の経験と不思議とつながっていたためにこの会に入り、定例会にまでお邪魔させていただくようになったこと…無数の偶然が重なって導かれた結果のひとつに、あの日の合宿もあったのだな、と因果の連鎖に感動するばかりです。
 茅野での、老若男女入り混じった独特の空気は、その鎖がなければ味わえなかったものだし、合宿後の日々にも新しい環を与えてくれているな、と実感しております。
 どうか、これからもこの会の仲間でいさせてください。私も皆様の環に「熱い心と冷たい頭」からの風を通せるように精進したいと思います。

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あとがき

 イラクで日本の民間人らが武装集団に拘束された際には,コスタリカ平和の会のメンバーやその他の多くの方々と一緒になって,東京都各地で人質救出のための訴えを行いました。
 「何とか無事に解放されて欲しい」・・・このような市民やNGOの声がイラクまで届いた結果,無事に解放されたのでした。チラシを受け取った多くの若者から,「がんばってくださいね」と励ましの声を受けました。署名もたくさん集まりました。一部マスコミは,拘束された人質たちの「自己責任」を過度に強調していますが,市民の多くは,ボランティア活動や取材活動の重要性についてきちんと認識しているということを肌で感じました。

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