会報・第4号(2004.1.8発行)

<目 次>

秋合宿の報告
秋合宿の感想
●ラ・フィエスタ・デ・コスタリカ
 ・ラ・フィエスタ・デ・コスタリカの感想
 ・コスタリカコーヒーはいかがですか〜!
●大脇雅子議員から聞くコスタリカ訪問記
●PeaceBoat de コスタリカ
NEWS
あとがき


皆様,新年明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。今年は日本国憲法が定めた平和主義が試される年になりそうです。より一層,コスタリカの知恵を広めていきたいものですね。今回の会報では,夏合宿の模様,フィエスタの盛況振りなどについてお知らせします。元気が出ますよ!!


「コスタリカ平和の会・秋合宿」の報告

 毎年恒例となっている(?)「コスタリカ平和の会」の合宿の模様を報告します。
 今年は2003年10月12日から13日にかけて行いました。合宿会場は、秋の紅葉の深い長野県茅野(ちの)市にある横屋温泉郷でした。そういえば,私たちがコスタリカに行ったときには,「チーノ,チーノ」と中国人に間違えられたね,なんて,軽口を叩きながら,温泉につかってきました。
 参加者は,総勢18人。素晴らしいことに,男性9名,女性9名というたいへんジェンダーバランスの取れた構成となりました。
 合宿初日は,コスタリカツアーの具体的な提案がなされました。また,太田さんからは,北海道自治労のメンバーで6月にコスタリカを訪問したときのお話をうかがいました。その後,深沢さんからは,コスタリカの医療の現状について報告がありました。詳細は感想文を参照してください。
 合宿2日目は,ピースボートでコスタリカを訪問した感想が述べられました。その後,ラ・フィエスタ・デ・コスタリカの打ち合わせや今後の会の活動について,意見を交換しました。
 北海道からお見えになった会員、大阪から飛び入りしてくれたご夫妻、群馬から駆けつけてくれた人、みなさん遠くからありがとうございました。おかげさまで,たいへん楽しく充実した合宿になりましたね。
 みんなのたのしい様子をご覧下さい。

コスタリカ合宿の感想

深沢尚伊
小児科医師
核兵器を廃絶し核戦争を防止する医師医学者の集い常任世話人

メーリングリストで、平和の会の合宿がある事を知っていたが、私の都合が合わずあきらめていたが、(私にとって)幸いなことに台風の影響で延期になり、コーヒー販売を担当していた浦田さんから甘いお誘いがかかり、参加がかなった。 医療関係者の初参加ということで、期待もされていたようだが、私は今回初めてのコスタリカで、病院を3つ見学し、CCSS(健康保険から社会保障までを担当する国から独立した組織)の医師の説明を半日受けて意見交換したにすぎない。平和の会も医療機関を見て回ったようだが、「医師の目からみた」というところから、話しが弾むかもしれない、と考えて参加することにした。 当日は、初めてあったにもかかわらず浦田さんが私に気づいてくれて、開始までの待ち時間の間に、一緒に蕎麦を食べたりして充分過ぎるほどにうち解けた。私の遊び半分のスライドに参加者が興味を持ってくれて、コタリカの医療の仕組みの骨組みについて論議がたくさんできた。 福井氏・太田氏の最新の報告のなかで、沿岸警備問題などで、悩み深いところもあることが論議されたが、コスタリカの偉いところは、主にアメリカからの圧力に対して主体的に考えていること。多少は譲歩があっても、ジャイアンとスネオの関係では無いことがうらやましい。コスタリカへの定年後の移住の勧め本なども論議された。 私は、住み慣れた日本で少しでも、国際社会に認められる国になるように、不断に働きかけて行きたいと思った。

フィエスタ・デ・コスタリカ感想

亀川由希子
一橋大学学生

 私がフィエスタに参加させていただくきっかけになったのは、「衣装」だった。コスタリカの民族衣装。これが今にも引きずりそうなロングスカートで、長身の人にしか着れないだろう、ということで私が抜擢されたのだった(ちなみに私の身長は173p)。もとよりコスプレ(?)は好きな方なので快く承諾(というよりむしろ志願)して参加させていただくことになった。
 当日はあいにくの雨。その上会場がわかりにくいということで関係者を大いに心配させたものの、そこはさすがコスタリカパワー、フタを開けてみれば立ち見も出るほどの大盛況。一同ひとまずはホッとしたところで記念すべき第一回「フィエスタ・デ・コスタリカ」が開催された。
 フィエスタの内容は、というと、子供達による"大人"を問い直す劇や、コスタリカにまつわる方々6人のリレートークなど盛りだくさん。そんな中、話を聞いていらっしゃる方々の表情は皆真剣そのもの、私はなんだかそんな光景に感動してしまった。
 また、更に印象に残ったのは、リレートークでお話された牧師の橋本左内さんが、質疑応答でお答えになったことだった。質問は「どうやったら今のダメダメ日本を変えられるか」というような主旨の内容だった。それに対して橋本さんの答えは次のようなことだった。「それには、私達国民、市民が賢くならなければならない。そうして下から突っついてやろうじゃないか。」
 私は「はっ」とした。よく人は(私も含め)何か悪いことや問題がおきたら、「日本は」とか「世の中は」などと言って主語を抽象化したり、「官僚は」とか「政治家は」と言って他人のせいにしたりして、先ず自分ではない誰かを攻めてしまいがちだか、本当は自分が変わらなければならないのだ、と再確認させられているようだった。どんな小さなことでもいいから、他人ばかり攻めていないで、少しでも始めなければ、誰も何も変わらないのだと、そんな風に言われている気がした。
 かくして私のフィエスタ・デ・コスタリカは終了したのだが、フィエスタの後に開催された裏フィエスタ(と言うよりむしろ本当のフィエスタ?)とも言うべく懇親会には、多数の参加者が詰め掛け、お酒を片手に大いに盛り上がったようだった。

コスタリカコーヒーはいかがですか〜!

浦田素子
事務局員

 実行委員会でコスタリカのコーヒー販売は早くから決定していたけれど、間際になっていろいろありました。まず<その1>取り寄せ先のほうの在庫がなくなってコスタリカに注文中とのことで、11月29日までにはコーヒーが手に入らない。<その2>会場での物品販売は、もともと禁止との連絡が入ったこと。えーっとは思いながら仕方がないことをどうするか、ここが大事なところ。会場での販売はコーヒーの数量のことを考えても試飲会に切り替えることにしました。こうすれば、まず10袋確保しておけば100人の人への供給はOK。それと考えようによっては、宣伝効果は試飲のほうがあるかもしれない、と思いました。コスタリカコーヒー売りのおばさんは転んでもただでは起きないと、心に決めて当日を迎えました。
 さて当日、遠い国立から業務用のコーヒーメーカー、紙コップや砂糖などもろもろ持てるだけもって、雨の中うちの娘(最近かなりコスタリカの活動に理解と協力を示す!)とともに出発、途中で一橋大学生パーマンのメンバーと合流し会場へ向かいました。会場に着くなり、コーヒーメーカーも動員して、たくさんのコーヒーを作りはじめ、ポットにつめました。コーヒーの香りが会場に充満していくのを感じ、お祭ムードに変わっていきました。コスタリカの民族衣装を着て応対してくれて、私達のコーヒーのカウンターはすっかりコスタリカになりきりました。
 フィエスタが始まると同時にコーヒーの提供。あっという間に作ってあったコーヒーがなくなり、どんどん作っても並ぶお客さんに追いつかない状態になりました。「コーヒーいかが?」なんて言っている暇などないくらいでした。リレートークが始まりいい調子で席が埋まっていくのを見ながら、どんどんコーヒーを作り続けました。お客さんの反応もバッチリで、おかわりをしてくれる方もいました。カンパの額から考えると約60人の方が飲んでくださった感じです。みなさんからコーヒーのこともいろいろ聞かれましたが、大使館から頂いたコーヒーの小さなパンフを渡しました。でも、うちの会としてコ・カフェのコーヒーのことだけの宣伝はもっといいチラシを用意したほうがいいかもしれません(誰かセンスのいいもの作って〜)。
 3時間追われるようにして取り組んだ試飲会でしたが、宣伝にもなる、なんて本当にいい経験でした。案外コーヒーを袋で買っていただく方法より、このようなイベントでは試飲会を中心にした方が楽しげな雰囲気作りにも一役買いますから、今後もこの方式のほうがいいかしら?と考えました。もっともそうすると人手が要りますけど。
 ところで、実行委員の皆さんはゆっくりコーヒーを楽しんでいただけましたか?また、どこかでイベントを考えている人や団体があったら、ぜひ出張しますからご紹介してください!

NEWS

●好評につき,「コスタリカ報告集」を増刷します!限定300部です。お早めにお買い求めください。
●「コスタリカ出前講演」引き受けます!!コスタリカに関するスライドを使った講演(30分〜90分)を随時お引き受けします!コスタリカの平和や環境、教育、民主主義について知りたいという方はご連絡を・・
●イラク派兵に反対する日韓共同声明に賛同しました。平和を愛する日韓の市民が共同して、米英のイラク占領に反対し、日韓政府のイラク派兵計画の撤回を求めています。日本側213団体、韓国側351団体の賛同が得られました。詳しくは http://www.zhizhi.net/~ilhan/declaration.htmlまでに。

あとがき

 昨年7月,国民の世論の反対を押し切って,政府は「イラク特措法」を成立させ,12月には,いまだ戦闘の続くイラクの地に,自衛隊を派遣することを閣議決定しました。これに基づき,すでに,空・陸の先遣隊がイラク入りを果たしています。そもそも自衛隊なんていらない,と考えている人にとってはもちろんのこと,自衛隊の任務は専守防衛と考えている人,米英のイラク攻撃は国際法違反と考えている人,米英軍の占領政策遂行のために自衛隊員が殺されてしまうかもと考えている人・・・など,多くの市民がイラク派兵に反対しています。アメリカと関係の深いコスタリカはどういった対応をしているのかな??? 軍隊を捨てた国・コスタリカがイラク戦争・占領をどのようにとらえているかが知りたいあなた! コスタリカ平和の会に入会して,コスタリカの知恵を一緒に学んでいきましょう!


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