昔の写真と現在の写真を比べてみて下さい。

 その姿の優美さに比べるものがないと称えられ
てきた富士山、そこに降り注ぐ雨は森を育み、田
畑を潤し悠久の時を経て、その姿を湧き水となっ
て私たちに見せてくれます。
そんな姿を目にすることができる忍野八海や山
中湖を源流の一つとする桂川は、幾多の渓谷をつ
くり、平野を潤しながら、やがて神奈川県内に入
り相模川となります。
相模川は私たちに様々な姿を見せてくれます。
私たちの水瓶としての相模川、鮎づりで賑わう魚
影豊富な相模川、そして、乱開発による痛々しい
姿も、この私たちの母なる川・相模川の表情豊か
な姿を写真に換えてご紹介します。
春 川縁の桜の花が満開になる季節。川面に写る
逆さ富士ならぬ「逆さ桜」を愛でながら集う人々、
酒に浮かれ、歌に酔う、相模川には桜の名所がた
くさんあります。
そして、春は野鳥にとっても愛を囁く季節。コ
アジサシの営巣適地は相模川でも減ってきていま
す。かれらが旅たつ夏までは、河川敷はバードサ
ンクチュアリー、私たちも鳥の目線が必要な季節
です。
夏 水面に光る日差しが眩しいこの季節、相模川
ではカヌーやジェットスキーに興ずる若者の歓声
が川いっぱいに響きます。川のイベントが楽しめ
るのもこの季節。
暑い夏、相模川は花火のメッカに変身します。
爽やかな川風に吹かれながら夜空一面の花火をい
たるところで満喫できます。
秋 長く延びる相模川の土手は、まだまだススキ
の宝庫です。歩みを止めてみれば、虫の声に秋の
訪れを感じ取れます。
冬 人影もまばらなこの季節。でもちょと足を
延ばしてみませんか。澄んだ青空をバックに川越
しに見える富士山の大きさにきっと驚かれるに違
いありません。