海から多様な風が絶えず吹き込まれる千葉
ふくよかな風が新しいいのちを運びつつある。
市民ひとりひとりの「こんな暮らし方がしたいナ」の
自由なつぶやきと多彩なふるまいが交流し
思いがけなひらめきが導火線となって
人とまわりの自然も歴史も人工環境も溶け合う
ここちよいくらしの場づくりに
楽しさと生きがいを見いだす息の長い持続的な営み。
それが<市民活動>という風。
ひとりひとりの個性を糧としながら豊かな協働の関係を紡ぎ
協働の力がひとりひとりに前へ進むことの励ましと
内なる自然としてのいのちをふくらませることにより
激しい喪失の中で環境がひからびていくことを予防し
外なる自然を守り育てていく<市民活動>。
それは子どもたちが生命の連鎖の中に生きる喜びにひたることに
barrier-freeな
境目のないなめらかな関係をもたらし
バリアーフリーの
みんなが自然に近づきやすいまちをつくる。
公平・平等の原則が行政の手にかかると
ともすれば堅苦しく運用されかねない。
カネ・モノ・トキの効率性をものさしとする企業は
困っている人々に目をむけにくい。
住環境づくりも、福祉活動も、自然保全も、環境学習も、文化活動も
くらしの質の向上をもたらす多様なまちづくりについて
行政や企業への批判の声をあげることに終わることなく
主体間の創造的緊張感をエネルギーにしつつ
新しいいのちを運んでくれる風<市民活動>は
Originalな
独創的な提案と実践をもたらし
オリジナルな かつてなかった鮮度の高いプロセスとプログラムを生み出す。
トラウマ(精神的外傷)といえばいささか言い過ぎではるが
「この地域は遅れている」という自信のなさを越えて
千葉をトキをかけてしなやかに変えていく
ドラマ(劇的体験)を演じる役割をひとりひとりがおびてみよう。
そのための地域のタカラモノを探る旅におもむき
「タンケン、ハッケン、ホットケン」の状況をひろげていこう。
resourcefulな
多面的な地域資源に恵まれた千葉の地層と人脈に出会い
リソースフルな
難局を切り抜ける機知や知恵をお互いに触発させよう。
立場や価値観や考え方や身体的条件等に差異があるとき
お互いに排除しあうことなく
お互いにつつみこみあえるような開かれた対話の関係を紡いでいこう。
イデオロギー的なラベルの貼りあいをやめ
心はずむわくわくさと筋の通った(リーズナブル)コトの進め方を結ぶ
<わくわくリーズナブル>な身のこなし方を求めていこう。
行政・専門家主導による垂直的なたての関係ではなく
かかわる人みんなが平らかな対話的な出会いに置かれているような
ピアニッシモの風もフォルテの風も享受できるような
neutralな
公平無私の気持のよい状況を開き
ニュートラルな
はんなりした色の混ざりあいの美しさで地域を染め上げてみよう。
千葉の各地に吹きおよぶ新しい風は
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なたくさんのいのちをはらんでいる。
これらは創造的まちづくりの条件を見事に言い当てている。
このリズミカルなここちよいメッセージを
ひとことに束ねてみたら
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創造的まちづくりを支援する新しい風を
「ボーン・センター」と呼ぶことにしよう。
ボーンセンターはもっと千葉ちばするから
バチバチと
いつも元気がよい。
学ぶことも提案することも事業することも
おおらかに
多くの領域をゆるやかにつないでいく。
どんな状況に対しても
らくらくと
楽しさを旨として歩みつづける。
対立や障害に通せんぼされても
なんとか
トラブルをエネルギーに変えて進んでいく。
BORN CENTERの歩むスタイルは
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ボーン・センターはユックリと歩きながら
きこえてくる市民・学校・行政・企業のつぶやきに耳を澄ます。
ボーン・センターは多岐にわたるまちづくり活動や環境学習への思いに
心を傾け知をふりしぼった支援をひろげる「お助けマン」。
千葉の大地にボーン・センターのうぶ声が聞こえてくる。
なんか(N)、ぱーっと(P)、おもしろいこと(O)一緒にやろう!
NPOと創造的まちづくりのいのちの風が
千葉の各地にゆるやかに流れていくといいナ、
怖れにみちた未来を希望にみちた未来にかえるために。
1999年2月13日
設立発起人代表 延藤安弘(まちの縁側育み隊代表理事<元千葉大学教授/前ボーン・センター代表>)