「千葉の干潟〜砂と泥にかくれた驚きの世界〜」と新年露天風呂企画
 2月12日(月)は、ボーンセンターの干潟展・露天風呂へ
 13時 県立中央博物館 企画展示室集合 入場料300円
    交通などホームページをご覧下さい
平成19年1月1日
新春はドーンと、県立中央博物館との共催事業「千葉の干潟展」での露天風呂開催です。
来館者全員に千葉の干潟マップを差し上げるほか、趣向を凝らして来館をお待ちします。
ボーンセンターは主催者事務局です。冬枯れの博物館に華を添えてください。
65歳以上の方は堂々、無料入場です。当日は研修室も借りられましたのでお使い下さい。
ボーンの会員のみなさまに干潟展の先取り情報をお知らせします。

周辺散策
 早めに到着された方は、青葉の森の一角の彫刻の森や、生態園奥の野鳥観察舎に足を伸ばして、池に飛来している多数多種のカモたちも眺めてください。周囲はタヌキやウサギやハクビシンまでいる森です。館内の小さなレストランからの森の眺めもすばらしいです。
このレストランで、干潟展中に特別メニュウとして、千葉のハバやアサクサノリや青海苔が入ったお雑煮や磯辺もちを出してもらえないか、交渉中です。干潟展は、何でも始めてで、当って砕けろで、たたき台を出し続けてきました。

干潟のトビハゼもいるよ
 博物館のロビーでは、北限のトビハゼ、クラゲ、カニたちの手厚い飼育展示も。(春になったら干潟へ戻します)。ムツゴロウとトビハゼは良く似ていますが、どこが違うでしょうか?
展示室入口では、干潟の底力をカキの浄化作用の実験でお見せします。アサリは1時間に1?の
水を浄化します、さてカキは?

コーナーのご紹介
 企画展示室は、
「干潟ってどんなところ」に始まるテーマ展示と自由展示です。千葉県はもともと干潟の多い県です、干潟はどんなところにできるのでしょうか? 
 「干潟の今昔」コーナーでは、木更津の盤洲干潟を描いた「黒戸の浦」(現在は畔戸と書く)という広重の版画の写真もあります。正面には富士山、前面には松林の景観です。現在も盤洲から冬の晴れた日など富士山が見えますが、松林は左手に一部、侵食されながら数本残るのみとなりました。砂質干潟では日本一の広さと豊葦原に広重も感動したことでしょう。

 千葉市黒砂の資料を保存する会は、埋めた手前からの黒砂の記録を資料集にしている会です。
この度は絵本まで作られ、カレイの目つき漁や、工夫の漁具の展示です。

 「干潟の生産性」コーナーでは、干潟の生物の生産性の高さと、干潟の恵みを糧として受けてきた生活、漁業、海苔養殖の展示です。千葉では縄文時代すでに干潟の周辺に人が住み、多くの貝塚が残っています。貝を煮炊きした土器の展示は、なぜ貝を煮たと分かるのでしょうか?

 「三番瀬の生き物、守りたい干潟の植物」写真も圧巻です。干潟は世界の渡り鳥の飛来する給餌場でもあります。博物館の技あり、「干潟の渡り鳥」コーナーにご期待下さい。
会場の後半には、外房の干潟グループ、三番瀬グループ、盤洲グループの「自由展示」もあり、「未来につなぐ干潟」コーナーでは3地域グループからの提案があります。
 「干潟とハマグリ」コーナーには、なぜか7段のお雛様かざり、その前には3種類のハマグリ。東京湾から姿を消した本当のハマグリとはどれでしょうか?見覚えのある方、当ててください。
 この干潟展には小学生から大学院生まで若者も関わりました、これこそ、未来につなぐ干潟では。大通路両脇には千葉大、木下研究室ご支援を得て、盤洲干潟と小櫃川流域の多彩な研究発表と、小学生の干潟の環境学習のまとめ(学校コンクールで金賞を受賞)の展示です。

さて、第2展示室は、楽しい参加体験コーナーです。まずは「美味しい干潟」コーナーにご期待下さい(展示室では食べることは禁止なので、苦労しました)。

「夜の干潟観察Box」も地味派手です。○○ライトを手に暗闇のボックスに入っていけば、そこは夜の干潟の生態が。こんな世界があったんだ。豆力結集で年明け完成をめざして。
「干潟賛歌」のコーナーは、12日、露天風呂の日に、ギャラリーコンサートを予定しましたら、何と、格上げして講堂を使わせてくれることなり、このコーナーを何とかしなくてはと焦っています。当日は、高谷秀司「笑う干潟・三番瀬」ほか。 
第2展示室には子供用の干潟ゲームや、ゆっくり話ができるようにソファーも入れておきます。
博物館は結構疲れるし、交流会も同時開催ですから。

 常設展も干潟展の関連の地質や海、干潟のジオラマ、水鳥、小櫃川流域の地形と生き物、歴史など見て回ると今までより関心が深まりそうです。

2月3日は、シンポジウム「どうなる、どうする千葉の干潟」です。福川代表のコーディネートでちょっと辛口かも。ちらし裏に詳細。

いつもの露天風呂とは違って、ボーンセンターの取り組みの現場での開催です。少し緊張しますが、「県民と響き合う博物館へ」をめざしてボーンは関わってきました。今回は県の協働提案事業に採択された取り組みです。ご支援下さい。
 (ご案内のチラシは、すごい迫力でしょう。コメツキガニが眼をむいて脚を振り上げ、全身全霊で干潟の彼方を見ているようなポーズです)。

                    (副代表/千葉の干潟展事業実行委員会事務局長 鈴木優子)