ボーンセンターCB関連事業の近況報告
平成24年3月24日

ボーンセンターCB関連事業の近況報告

 

 何度かピーナッツ通信に掲載しているが、CBとは「コミュニティビジネス」のことである。地域の課題を主に地域の資源を活用し、ビジネスの手法で解決するCB事業は、全国のさまざまなCBの事例が紹介される中で、俄然注目を集めているようである。 CBの特徴として、これまでに「スモールビジネス」とか、「ネットワークビジネス」とかの解説があったが、最近は「絆のビジネス」などの表現もあり、地域の人のつながりがポイントになっている。
 政治も経済も先行きが不透明。小惑星探査機「はやぶさ」の帰還もだいぶ前の話になり、最近は女性アスリートの活躍以外に国内にはさしたる明るいニュースがない。格差社会、就職難、年金破綻の懸念、自殺者の増加などに加えて、大震災・原発事故にも解決の道筋が見えにくい中で、将来への不安もCBが注目される要因になっているようだ。
 ボーンセンターが、千葉市の委託で「コミュニティビジネス起業化講座」を含むCB普及啓発事業を始めてから6年ほどになるが、最初の3年間は、CBという言葉を始めて聞くという市民が一般的で、受講者集めに苦労した。ところが最近の3年間は、市の広報で受講者募集をするとすぐに定員に達するようになっている。
 今年度の千葉市のコミュニティビジネス普及推進のための委託事業は、1月28日から2月25日まで毎週土曜日連続5回実施した「コミュニティビジネス起業化講座」に加えて、12月12日の千葉市各区の地域振興課の職員を中心に「職員勉強会」、1月22日に「コミュニティビジネスシンポジウム」を企画・実施した。
 また、千葉県シルバー人材センター連合会の委託で7月と11月に「CB講座」を実施、2月には千葉県中小企業団体中央会の委託で商店主の集まりでCBについての講演を行った。ボーンセンターが関連しているちばNPO協議会でも、「千葉県NPO会議2011」の催しの中でCBの話題を提供し、CB現場の視察ツアーも計画している。
県外の活動については、関東経済産業局と広域関東圏CB協議会が主催し、さいたま新都心で実 施した2月16日のCBシンポジウムで、副代表の栗原がパネルディスカッションを企画・実施した。3月14日の群馬県主催のCBセミナー&事例発表会でも、企画・進行・講義の3つの役割をこなすことになっている。
 そういえば、2月に神奈川県社会福祉協議会に呼ばれて、横浜で2回CBの話をした。どこでも高齢者の孤独死や買い物難民化が問題になっているが、プライバシー保護が壁になって予防や支援の活動が地域包括センターや民生委員の努力だけでは難しくなっており、CBあるいはCBとの連携に課題解決の可能性を探ろうというわけである。
振り返れば、ボーンセンターが設立当初に取り組んだ「地域通貨ピーナッツ」の事業は、その後の地元の活発な活動や関係者の情熱のなかでCB起業の中間支援的な役割を果たし、株式会社トライワープという全国モデルのCB事業のきっかけにもなった。また、ボーンセンターが現住所に教室を確保し、2年にわたって訓練事業を行っているが、これも社会的事業者の訓練であり、CBの啓発普及と重なっている。
 まだ、補助事業であり長期の継続や自立に至っていないことからCB事業とはいえないものの柳澤運営委員の取り組んでいるエレベーターのない団地での「階段昇降機」の事業、豊口運営委員の千葉都市モノレールと連携した作草部駅における住民の居場所「みちくさ」の事業、さらにはボーンセンター市民研究所が行っている稲毛スカイタウンの住民自らが住みよい団地にしていく取り組みへの支援なども、CBに関係している事業である。
(副代表・栗原 裕治)



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