□ 事業報告
ボーンがはじめた社会的事業者育成講座   
★人を幸せに・地域を幸せにするビジネス科★
平成23年1月31日
1.開講まで
昨年(2010年)8月23日、ボーンセンターは、政府(厚生労働省)の雇用対策予算(訓練奨励金)を資金に、新規事業をスタートさせた。
市民のまちづくり活動には、具体的に事業を開発・推進するプロデューサー(あるいはコーディネーター)や実際に事業を行うプレイヤーなどは有償労働を基本にしないと事業の継続性、信頼性、専門性等が確保できない。社会的事業者は職業になるはずである。
そこでボーンセンターは5年前から千葉市のコミュニティビジネス企業化講座事業を受託し、人材育成に関するノウハウの蓄積、ネットワークの構築、ニーズ調査などを行ってきた(今年は1月29日スタート)。
一方で、この千葉市の事業は合計10時間程の講座であるため、社会的事業(コミュニティビジネス)を紹介するにとどまっており、次のステップの必要性を感じていた。
この千葉市の講座にしても、当初はなかなか受講者が集まらず苦労したが、今年は早々と募集を打ち切った。こうした変化には、雇用問題、環境問題、少子高齢化問題等の逼迫した社会状況が背景にあり、今年の受講者の顔ぶれをみると、大学生をはじめとした若者の参加が増えている。
ここ数年のボーンセンターの取り組みがあり、こうした経緯があって、ボーンセンターに講座開設を促す話が持ち込まれ、講座開設の申請を行い、認可された。

2.現況
 今回の講座開設のために、千葉駅近くに教室を運営できるスペースを確保し、事務所を移転した。
 講座は1クール600時間、半年間の長丁場である。週4日、1日6時間となっている。 
今回最初の受講生は21名。ハローワークを受講手続きの窓口にして集まった。職業訓練の一つであり、資格要件を満たし申請すれば、訓練期間中に生活給付金が支給される。
社会的事業者訓練のこんな講座は、これまでに大学にも専門学校になく、今後のスタンダードをつくるつもりで、導入ステージ、基礎ステージ、演習ステージ、実習ステージの4段階のカリキュラムを考えた。
 導入ステージでは、福祉、環境、まちづくり、情報などの各分野における社会的事業の動向や課題を知ること、市民がそうした事業の担い手になる意義や背景についての学習。
 基礎ステージでは、社会的課題を解決するための事業開発の方法論、事業戦略方法論、マーケティング方法論、コミュニケーション方法論、店舗展開方法論など、広範なスキルやノウハウについての学習。
 演習ステージでは、方法論を応用し、実践できるようにするためグループディスカッションや現場見学を中心とした演習。
 実習ステージでは、指導を受けながら実際に自前の社会的事業の計画書をつくる実習。
 社会的事業を推進するにあたって特に重要なのはネットワークと様々なシェア(分かち合い)についての理解であり、対話の力や行動力である。そこで受講生が自発的・積極的にグループワークに参加し、刺激しあってスキルを獲得し、受講生たちが最初のネットワークになっていくように心掛けた。
 21名の受講生は、講座名の「人を幸せに、地域を元気にするビジネス科」に魅かれたのか、多くがNPOの活動経験者がある30歳代前半から60歳代の男女で、社会的事業への取り組みに前向きである。既に就職が決まった受講生もいるが、ほとんどが社会的事業の起業を計画し、計画書を作成している。
  
3.今後
 今回の事業をとおして、事業協力者や受講生とのネットワークが新たに拡充され、ボーンセンターの展望や可能性も広がった。使い勝手のよい活動の拠点が確保されたことも大きい。人と場所の展望が広がったことで、今後はいろいろな自主事業が展開できるように思われる。事業をはじめてよかったと思っている。
2月22日で今回の講座は修了する。一ヶ月後の3月23日から二期目をスタートさせる予定でいるので、そろそろ新しい受講生の募集を開始するので、周りの人々に紹介していただければ幸いである。
(文責:副代表 栗原裕治)

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