代表のぼやき

2005.01


新年のご挨拶に代えて

◇2005年××月○○日
ピーナッツの勢いが止まらない。ついに千葉大正門前からみどり台に至る商店街に続いて穴川商店街も参加を決めた。そしてついに千葉大学がピーナッツ採用を決めた。今後千葉大学の提供するサービス、大学が行う購入の一部がピーナッツで行われることになる。これを受けて、商店街の空き店舗で学生が続々と起業。放置自転車のリサイクルやITサービスは以前からあったが、清掃を請け負う会社、下宿の斡旋・管理を行う会社、イベントやアートプロジェクトを請け負う会社、託児所・託老所、バイク便、塾と家庭教師・・・。稼いだピーナッツは授業料の足しにできる。なお、一番助かっているのは子連れの教官や大学院生。託児・塾サービスを使って安心して研究に打ち込めるのだという。地域の活性化だけでなく、大学教員のジェンダーバランス改善へも貢献。ピーナッツの威力はすごい。

◇2005年××月○○日
2004年度に取り組んだ「まちづくりフォーラム」が、次へつながった。△△市がNPOと協力して都市計画への市民参加に取り組みたいと申し出てきたのだ。そこでまず、関係NPOが協力して市民を巻き込みつつ「まちづくり白書」を作ることにした。白書の先に展望されるのは、本格的な町づくり条例である。ボーンセンターがこれまで取り組んできた活動がいよいよ実を結び始めた。

◇2005年××月○○日
民主主義の基本はやはり議会だ。議会へ放ったわが刺客の工作が実り、ついに炸裂した。少数会派で何ができるかという大方の予想を覆し、圧倒的な県民の支持のもと、国の基準を遙かに上回る先駆的な「サステイナブル社会を実現する条例」の制定にこぎつけた。思えば発端は、住宅地の目と鼻の先の、危険物だらけで火気厳禁の埋め立て地に突如浮上した産業廃棄物焼却施設であった。県民の世論は、単なる施設反対を超えて、本当の意味の循環型社会をめざす決意に至ったのだ。この間のK議員の活躍はすごかった。これほどの政治的力量を発揮されるとは。なお、全県でこのレベルの基準が守られてようやく京都議定書が達成されるのだという。

 

千葉まちづくりサポートセンター代表・福川 裕一


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