「木津川右岸運動公園」森づくり活動報告


木津川右岸運動公園 府民による里山再生事業

京都府からの委託事業である木津川右岸運動公園整備事業において、長年の砂利採取などの影響で失われた自然の再生を府民の参加を得て実施する事業で、平成20年度で3年目の取り組みとなりました。
府民による「森づくりグループ」と共に当会では、定例活動などを通じて、里山再生にむけた学習・地域性苗木づくり・植樹エリアの設計検討などを実施してきました。



森づくり活動報告(2009.5)


5月〜6月および10月〜11月には、古くから保全されている森から種子を採取して当地域の遺伝子を引き継ぐ苗木3,000本を生産しました。これらの苗木は、城陽小学校や周辺の事業所に「苗木の里親」となってもらう活動を展開しています。この事業現場を私たちは、作業ヤードと呼んでいます。

木津川右岸の公園作りでは、かねてよりボランティアの人数不足をなんとかしたいと思っておりましたが、この時期に一番人手が欲しいということで、体験学習を一週間やりました。4月29日から5月5日まで延べ48名の方の参加を得ました。「砂利採取跡地で誰かが何かをしている」ということを見てもらい、地域性苗木を育てて、はげ山に緑を回復しようとしている人々がいることを知ってもらいました。自然再生のために多くのボランティアが地道な活動に参加されていることに頭がさがります。この先、何年もかかって植林を続けていかなければなりません。砂利採取跡地は広大です。今回関わっている地域はその中のごく一部です。今後どんな計画が立てられるにせよ、必ず植林が必要となります。たぶん我々の世代では終わらないでしょう。



森づくり活動報告(2007.11)


平成19年度も木津川右岸運動公園(仮称)での森林再生に向けて、森づくりの活動を京都府との協働で進めています。
今年度は、6月から活動を正式開始し、昨年に引続き「地域産の苗木」づくりのための環境調査・種子・実生採取、里山管理実習(アウトドアでの活動留意事項、道具の使い方講習、間伐講習)をはじめ、苗木づくりの目標設定、里親制度設計、剪定枝・刈草の堆肥化視察、花壇づくり、水辺の環境検討・調査など、さまざまな活動を行ってきました。

ここでの経験・成果を踏まえて、ビオネットのオリジナルマニュアルも作成・充実していきたいと思います。興味のある方、必要のある方は、是非1度お問い合わせください。

11月17日には第3回どんぐりまつりを実施し、たくさんの参加者を得ました。森をつかった環境学習の諸プログラムを近畿大学農学部の「フィーリンクス」のメンバーが実施してくれました。子ども達の楽しそうな声が森の中に響いていたのが印象的でした。

来年3月1日にはこれまでの成果発表と今後の活動への参加をお願いするフォーラムを開催予定です。森をつくる、森で学ぶという視点に加えて、森で遊ぶ、森で癒される・健康になる、という視点からの森のあり方なども考えてみる機会にしたいと企画中です。その際は、是非ご参加ください。


森づくり活動報告(2007.5)


「地域産の苗木を市民の手で育ててみよう」ということで、平成17年度はクヌギ、コナラを、平成18年
度はこれらに加えて、シイ、モミ、ソヨゴ、ツツジなどにもトライしています。
(地域産苗木づくりの意義については、アドバイザーである寺内桂子さんの講座に記録と資料がありますので、ご希望の方は事務局までお問合せください)

  10月〜11月に近隣の既存林所有者に種子を採取させてもらえるようお願いし、これらを確保しました。
クヌギ、コナラは虫穴がなく、水につけて沈んだもののみを蒔きます。ソヨゴやツツジは小さな実の中から、これまた小さな種を取り出して蒔くという細かな作業になりました。実が乾燥しないようチャック付の袋を持参、ポットに蒔いて枯れ葉でマルチング。今年は暖冬で早く根が出て実が割れたどんぐりが、2月に訪れた寒さに耐え切れず、枯死してしまったものもありました。異常気候の影響を実感して、少し怖い気がしました。それでも、元気にいくつかのクヌギ、コナラ、そしてツツジの芽が伸びてきました。これから大きな鉢に移し替え作業をします。また、ヤマザクラなどの実を捜して、それも育ててみる方針です。



森づくり活動報告 (2007.1)


昨年から、京都府山城北土木事務所の委託を受け、木津川右岸運動公園(仮称)の整備事業に参画しています。ここでのビオネットの役割は、同公園の整備に関する府民参画の機会のコーディネートと、事業の内容をPRしていくことです。

公園計画地は、城陽市の山砂利採取跡地のうち約30haです。この中で、以前の豊かな緑を再生するとともに、スポーツ施設やレクリエーション機能の整備をめざしています。

昨年は、3回のワークショップを開催し、ここで実現させたい森のイメージづくりを行いました。今年度は8月に森づくりグループ(仮称)を募集し、50名が集まりました。まず、昨年のワークショップで提案されていた周辺環境の把握や、近隣の既存林でとれた種から「市民が苗木を育てる実験」を行いました。

「南山城学園」「城陽生きもの調査隊」、隣接している鴻巣山を管理している「鴻ノ巣山を守る会」のみなさんにご協力をいただています。
今後も地域のさまざまな団体の方々と連携を図っていきたいと思います。これから春までは新芽を楽みにしながら、より具体的な森のパーツづくりに入る予定です。条件の悪い中で、「森をつくる」という事業ですが、ゼロからのスタートであり、学ぶこともたくさんあります。
興味のある方は、是非とも覗いてみてください。