26 捕虜虐待についてのつづき(現地時間 2004年05月04日 18:55:18発 日本時間 05日 14:42:23受信)

 私のメール、友人のKが返事をくれました。以下に一部を引用します。
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 ご存じだと思いますが、ニューヨーカーで、シーモア・ハーシュが報告書の一部を引用しながら書いています[1]。そのなかに「In one, Private England, a cigarette dangling from her mouth, is giving a jaunty thumbs-up sign and pointing at the genitals of a young Iraqi, who is naked except for a sandbag over his head, as he masturbates」とあります(本題とは関係ありませんが、この事件の、カルピンスキー准将などの弁護団の1人はソンミ(ミライ)のときの弁護人なんですね。奇遇などといってよいものか……)。
 ロサンジェルス・タイムズも「Excerpts From Prison Inquiry」というタイトルの記事[2]で報告書の抜粋を載せていますが、masturbateという言葉は出てこないようです。まあ、その代わりにsodomizeとか出てくるけどね。
 日本の新聞は、そんなお下品な言葉は使わないでしょう。そもそも、世界中の新聞がイラクでの捕虜虐待をトップで報じ続けているときに、大型連休スタート、岸信介の孫がアメリカ政府に厚遇された、北朝鮮との交渉が始まるかどうか、といった内向きの記事しか載せないからね。日本の新聞やTVは、個人で頑張っている記者やキャスターもいますが、全体としてはどうにもならないところまできているのでは。日本全体の縮図のようなものだけど。
[1] http://www.newyorker.com/fact/content/?040510fa_fact
[2] http://www.latimes.com/news/nationworld/iraq/complete/la-fg-excerpts3may 03,1,359149.story?coll=la-iraq-complete
 
(このアドレスは、すぐには開けないようです。無料のようですが、まず registration を求められます。――管理人)
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  インターナショナル・ヘラルド・トリビューン(ヨーロッパ英字紙)にのったニューヨークタイムス配信の記事には、性的虐待を受けた捕虜のインタビューが載っています。(なぜか、この記事はニューヨークタイムス・オンラインでは見つからない。)
 彼はCBSニュースで使われた写真をみせられて、アメリカ人兵士の一人の名前はJoiner、また女性兵士の名前はMiss Mayaだと言います。そして写真の中の一人を指差し、That is meと言う。
 裸にされて、オーラルセックのまねをさせられたり、殴られたり、英語・アラブ語の通訳に、マスターベーションをしろと強制される。
 アメリカ人兵士の一人は、自分の体にマジックインキでrapist(強姦魔)と書いていたそうです。イレズミのつもりなのでしょう。マスターベーションをしろと強制されたとき、女性兵士の一人は、笑いながら両手を胸にあて、乳を持ち上げるしぐさをする。
 "Of course, I couldnt do it. I told them that I couldn't, so they beat me in the stomach and I fell to the ground. The translator said, 'Do it! Do it! It's better than being beaten.' I said, 'How can I do it?' So I put my hand on my penis, just pretending."
  以下に、ニューヨークタイムスの記事の全文です。
(copyright の問題があるので、これは省略します。――管理人)
 室 謙二

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