74 ベ平連初期のメンバーをお知らせください  (丸井清泰) (2003.12.05掲載)

京都もようやく寒くなり、冬の兆しを感じられるようになりました。
 ところで、『鶴見良行著作集』もいよいよ大詰めとなりました。つきましては、(中略)その編集資料として、べ平連の発足当時の中心メンバーをお教えいただければと存じます。
 丸井清泰 (12月3日 12:44:受信)

(管理者よりのお答え)
 ご承知のように、ベ平連は会員制をとっていませんでしたから、「正規のメンバー」というものはありませんでした。初期のベ平連の名簿らしきものが載っている文書を、3点以下に掲載いたします。これらには、鶴見良行さんは出てきていませんが。

(1)一番最初の行動の呼びかけ文

呼びかけ

 言いたいことは、ただ一つです――「ベトナムに平和を!」
 この声は、私たちのみでなく、世界のはとんどすべての人間、いや人類の声でしょう。
 アジアの地のこの一角、東京で、私たちは今この声をあげる。この声は小さいかも知れない。しかし、こだまはこだまをよんで、世界に、すみやかに、着実にひろがって行く。たとえばアメリカに、中国に、もちろんベトナムに。そしてその士民ば、私たちの政府を、動かすだろう。
 四月二十四日 午後二時。
  清水谷公園。
 私たちほ集まり、集会をひらき、歩く。私たちは、ベトナムについて、おのおの言いたいことをもっている。それを声にだして言おう。思い思いのプラカードを立てて、それを全世界に示そう。二時から四時までの二時間、清水谷公園からアメリカ大使館まえをへて、土橋まで……日本の一角、ベトナムの所在するアジアの一角を、私たちほ歩く。
「私たち」というのは、つまり、この文章を読むあなたのことです。
 来て下さい。一人一人。ベトナムに心をはせる日本人の一人として、人類の一人として、声をあげて下さい。
 くり返して言います。
■■ 四月二十四日(土) 午後二時
 清水谷公園(赤坂見附下草)
 昭和四十年四月十五日
 

小田 実(作家) 開高 健(作家) 武井昭夫(新日本文学会) 深作光貞(カンボジア研究家) 古山洋三(わだつみ会) 瀬藤多恵子(主婦) 浮田久子(主婦) 高戸 要(キリスト者平和の会) 後藤宏行(思想の科学研究会) 野村浩一(中国研究家) 白川 充(編集者) 堀田 善衞(AA作家会議) 佐藤忠男(映画評論家) 福田善之(劇作家) 杉山龍丸(玄洋社国際部長) 高橋和巳(作家)  吉田喜重(映画監督) 篠田正浩(映画監督) 井出孫六(編集者) 小松左京(作家) 久保圭之介(映画プロデューサー)
        (順不同)

2)5月の2度目のデモの呼びかけ文

「ベトナムに平和を!」
「歴史の一瞬」への呼びかけ

 言いたいことは、ただ一つです。−「ベトナムに平和を!」この声は私たちだけのものではなく、人類の声であり、それは「世界に、すみやかに、着実にひろがってゆく」
 と、私たちが書いてから一ヵ月……。
 いま、私たちほ、同じ日、同じ時刻に四カ国合同デモに立ち上がる。
 アメリカ、イギリス、ガーナ、そして、私たち日本。
 とくに日本とアメリカは共通のスローガンをかかげ、共通の宣言のもと、東京とカリフォルニアで、それぞれ歩く。
 これは、両国のかかわり合いの歴史の上だけでなく、世界の歴史で初めてのことでほないだろうか。
 この歴史の一瞬に参加しませんか? 誰が? あなたが、このビラを手にするあなたが!
 私たちはふつうの市民です。
 ベトナムの平和を願うすべてのふつうの市民″が、国籍・民族・信条の別をこえて、このデモに参加できます。
 カリフォルニアでは、いま、ベトナムの日″という名の下、上院議員を含めて二万一千人が二十四時間デモを行なっています。そして、日本ではーそれほあなたが決めることです。
ふつうの市民″−それは、会社員がいて、小学校の先生がいて、大工さんがいて、おかみさんがいて、花屋さんがいて、小説を書く男がいて、英語を勉強している少年がいて、つまり、このビラを読むあなたご自身がいて、言いたいことは、ただ一つ、「ベトナムに平和を!」
 五月二十二日(土)午後一時、清水谷公園(赤坂見附下車)に集まって下さい。私たちはすぐ出発し、溜池・虎の門・神谷町を通って芝公園へ行き、そこで野外集会をひらきます。すこし遅れた人は、デモ行進に追いついて下さい。うんと遅れた人は集会にきて下さい。
芝公園二十三号地(東京タワー下)
 日本では
「ベトナムに平和を!」市民・文化団体連合(
JapanPeace for Vietnam Committee  略称 べ平連)
 アメリカでは
 
The Vietnamday Committee
 が、世話役となります。
 

呼びかけ人
 小田 実(作家)  開高 健(作家) 
  武井昭夫(新日本文学会)  深作光貞(カンボジア研究家)   堀田善衞(作家)  佐藤忠男(映画評論家)  福田善之(劇作家)  杉山龍丸(人形商) 古山洋三(わだつみ会) 瀬藤多恵子(主婦) 浮田久子(主婦) 高戸 要(キリスト者平和の会) 後藤宏行(思想の科学研究会) 野村浩一(中国研究家) 白川 充(編集者) 笠原芳光(牧師) 橋本蜂雄(僧侶) 市川白弦(僧侶) 佐伯真光(僧侶) 高橋和巳(作家) 吉田喜重(映画監督) 篠田正浩(映画監督) 井出孫六(編集者) 小松左京(作家) 久保圭之介(映画プロデューサー) 粟津 潔(デザイナー) 加藤芳郎(漫画家) サトウサンペイ(漫画家) 富永一朗(漫画家) 
         (順不同)

(3)2度目の行動のあと採択された共同宣言

共同宣言

 日米の歴史、そして世界の歴史でもはじめて、私たち、太平洋をはさむ二つの民主国家の市民は、ベトナムにおけるアメリカの軍事行動に反対して、ここに、同じ日、同じ時刻、統一行動に立ち上る。
 アメリカの軍事行動は、世界平和への大きな脅威となっている。そしてそれほ又、ベトナムの民衆の安全を脅かす残虐な結果を生んでいる。
 その事を考え、自由と平和を愛する私たちほ、国籍・民族・宗教・信条の別をこえて−団結し、アメリカ政府に次のことを要求する。
 まず、南・北爆の停止、次に南ベトナムにおける軍事行動の即刻中止と軍隊の引き揚げ、そして民族自決の原則に従って、南ベトナムの未来への介入を中止し、ベトナムをベトナム人の手に戻すこと。
 そして日本政府にも又、アメリカ政府の政策に盲目的に追随することをやめ、日本国憲法と真の日米両国間の友好の精神に則って、ベトナム問題解決への、積極的な行動を、直ちにとることを要求する。
 こん回の日米両国民の行動が、ベトナム問題解決に寄与し、日本とアメリカの関係のみならず、アジアと西欧市民のかかわり合いに於ける重要な一歩となることを期待する。
  昭和四十年五月二十二日
  (日  本)「ベトナムに平和を!」市民・文化団体連合
  (アメリカ)「ベトナムの日」委員会
 

共同宣言著名人 

小田実 開高健 武井昭夫 深作光貞 古山洋三 野村浩一 白川充 堀田善衞 佐藤忠男 福田善之 杉山龍丸 高橋和巳 吉田喜重 篠田正浩 井出孫六 小松左京 久保圭之介 佐藤久子 小中陽太郎 水口義朗 佐久間稔 川村孝則 真田岩助 内田進 館野せつ子 市川サキ子 川名美子 有賀弘 稲葉素之 山田初穂 小林定子 田湖章子 高戸要 山口隆康 小西静子 小野康子 飯田早苗 加地永都子 小日向行雄 宮崎邦子 笹淵昭平 阿蘇敏文 木村徹 中村和人 丹春雄 尾形隆文 坂敬夫 平本是亮 飯島宗享 笹淵いづみ 吉村ひろ子 長谷川通子 花岡大二 石島三郎 荒井多賀子 井田すみ 折原忠 井上良雄 高矢徹 石島力 小林あい子 大浜亮一 藤井清久 谷代正毅 岡村弘道 今村剛 加藤勇 武原要子 堀豊彦 森谷淵 堀甲子 秋山徹 荘司和子 宍戸寛 高木健二 宍戸一陽 宍戸佐和子 宍戸峰子 戸村政博 神田淑子 細谷孝 馬淵照子 芳沢弘和 土岐健二 織田信行 住谷一彦 長幸男 長谷川了 西原明 徳島嘉人 日野長臣 井口勝督 小杉浩 為永清之 村林賢治 和里田恒男 渋谷嘉彦 芹沢俊介 染谷克義 西尾史郎 佐藤久義佐藤リル 北沢方邦 松永喜代子 田中聰恵 本橋康子 長谷川八重子 田中光弥 重家圭子 奥村信義 田辺秀夫 高橋秀雄川合光子 大沢由喜子 工藤徳寿 二瓶万世子 藤川渓子 堺あさ子 遠藤伊紗子 山口佑子 清水優史 西沢葉子 白神尚子 山賀明子 高崎宗司 北村次郎 山口忠信 木俣時子 渡辺嘉典 斎藤百合子 佐々木保之 岩淵毅 中津義人 伊藤寿朗 竹村千鶴子 金子千紗子 豆田淳一 金子雄次 小西義之 秋田千恵子 若松昇 湯上三衛 堀江芳春 平塚共介 小暮剛一 天利静男 小豆野不二男 滋野本子 石田左保子 三原静 加賀谷春雄 外地孝男 加藤伸一 松田真一 菊地淑子 前川輝夫 大岩誠治 国立寿代 後藤憲司 榊原宏明 大谷亦男 竹内孝一 吉田幸彦 羽生章子 羽生美知子 中安正之 小林和男 加瀬日出男 浅葉宗利 尾崎敏一 鈴木亮次 星屋文子 山本真人 深海愛雄 清見孝 伊藤弥栄子 大石ちか子 安平貴美子 原田弥生 三浦幸子 福田英雄 西尾めぐみ 藤本幸三 伊藤純子 村山赴孚 竹本容三 江原美恵子 坂野和子 告広瑛子 鎌田景子 今村都南雄 横山駿介 深作すみれ 沼水文恵 石田泰子 村上なつ子 伊丹久子 堺朝子 斎藤鶴子 君塚美知子 島田信子 岡本マサ子 遠藤伊沙子 二瓶万代子 鈴木ユリ子 広崎裕久 風間実良 上山憲二 青木昭夫 久保文 土屋とみ枝 芹沢咲子 茂木三千男 江原千昭 相楽和男 木下順二 高梨俊毅 石橋新一 小畑精武 松村徹 真矢正弘 下川恵右 瀬川順一 小野卓郎 綱沢三恵子 植松清子 中島一雄 下山久信 橋本正孝 河合剛英 石井研二 竹内健 山本満喜子 白井新平 中沢輝夫 大道寺三郎 北小路清 杉本良夫 佐藤真知子 穐木ヤス子 大石もも子 森光子 塚本三夫 塚本直子 津野敬子 中山久美子 本田澄江 鈴木千絵 村上芳信 上条秀元 中村友治 尾鼻隆 村松克己 岡本四郎 中村方隆 関戸純方 古林逸朗 平山邦子 金内順子 佐藤信 観世栄夫 高橋征郎 笠田裕子 米谷れい子 龍野建一 寺西靖彦 吉田一男 関口紘一 服部迪夫 原秀年 北村明美 くめたけし 菅野芳彦 福地信夫 井手文子 見田暎子 津雲敦子 竹川光江 那須秀康 栗原晴夫 平野和子 榎本道子 中本静子 山崎東子 高安正躬 高味寿雄 野口健二 稲富滋 金子鴻一 中村邦子 山田さより 吉村文江 浮田久子 FG・アルトバッハ 永漸清志 永漸和子 畑好秀 吉川和成 三井万里子 楢林寿子 菱見多江子 山本諭 瀬藤多恵子 北川淳江 内山章子 松橋すみ子 大江みち 山田昭子 安藤秀子 村山文子 井上靖子 朝日イク 鈴木節子 石村五年子 古石みよじ 須賀春子 田中みつゑ 田中正司 田子てる 松本ひろ 丸山順子 後藤喜代子 後藤咲枝 鈴木真佐子 郡山吉江 片岡昭子 湊戸喜美子 厚木たか 西原馨子 水沢耶奈 日名子史江 吉岡錦子 西尾基 子 滋賀敏子 木村正代 荒井美沙子 吉田邦泰 赤塚盛幸 清水侃 坂本幸世 植木弘子 寺井美奈子 是洞哲生 赤塚昌子 赤塚美奈子 森山次夫 神谷博 後藤宏行 松本市寿 穴井典彦 中下田猛 渡辺一衛 飯山一郎 明賀雄二 堀田玲子 堀田百合子 本多海太郎 中野佐久夫 中村英雄 西勝 斎藤もとお 寺沢三男 成谷茂 佐藤雄一郎 松崎泰二 鶴見勉 鶴見俊輔 高畠通敏 久保田千恵子 春日道子 湊繁 上野博正 大沢由喜子 百々美都子 小林トミ 魚木アサ 小田輝夫 熊谷順子 植田康夫 保谷幸子 橋本勲 松田真一 加藤伸一 北添忠雄 滋賀敏子 朝倉俊博 城所昌夫 長谷川孝 服部且 千坂雅子 中村国春 長根直幸 最所かね子 宮坂髞 鳥越宏二 明石博隆 江口浩 磯野富士子 吉田貞子 黒田雄一 久野収 那須正尚 久保田正文 中薗英助 竹内実 菅原克己 いいだもも 小田切秀雄 山下肇 神田貞三 向坂唯雄 鈴木道彦 石田郁夫 手島修三 風山瑕生 松永伍一 小沢信男 野田真吉 大井正 関戸嘉光 黒井千次 塩見鮮一郎 栗原幸夫 福島紀幸 柴木温子 山本良夫 小寺和平 前野良 武藤一羊 木下昌明 岩間とよ子 田中光弥 山田三郎 高橋武智 平井啓之 信貴辰喜 和泉あき 芹沢たえ 宮本夕起子 津田純子 工藤朗 藤本勝也 渡辺清 田中仁彦 斎藤浩之 川端幸子 山下満里 木俣孝子 本成文子 石井力 子安宣邦 三井斌反 森尾総夫 山口俊章 安田武 狩川晃 工藤正男 橋本一明 大村恒夫 川本三郎 平野英雄 座間富子 赤松大六 浜田琉司 山口一信 粟津潔 笠原芳光 市川白弦 佐伯真光 橋本峰雄 加藤芳郎 サトウサンペイ 富永一朗 井上良雄
 (注)この共同宣言には、当日のデモに参加した人びとが署名し、その連名で発表された。

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