67 反戦意思表示・国会議員会館前03-07-28 (大木晴子) (2003.07.29掲載)  (送信日時: 2003年 07月 29日(火曜) 01:.39:05)

 7月28日、有事関連3法や個人情報そしてイラクに自衛隊を送る法律があっけなく通ってしまった通常国会が閉じました。
 私は昼間、国会議員会館前で今日拵えていただいたばっかりのレインボーPEACE旗と殺すなのプラカードを持ってスタンディングをしてきました。
 傍聴した方が「各法案は時間をかけ審議し成立したと最後の報告だった」と憤慨して私たち外で抗議行動している者に伝えてくれました。
 私はこの日、26日の新宿西口地下広場に参加した青年が閉会までハンストをしているとチャンスメーリングに書かれていたので少しでも一緒にできたらと出かけていきました。
カバンの中には、中学校の先生が投稿された記事を入れてでかけました。そしてその記事を3回朗読してきました。
 初めは青年と一緒にハンストをしている私より年上のご婦人に聞いていただきました。彼女の涙をためてうなずく眼差しは優しかった。
 次はレインボー旗を作ってくださった女性、療養中で会社を休んでいる青年、元教師の方の前で読みました。皆さんの胸にも届いたようです。読み終わる頃、私たちから少し離れた所に平和フォーラムの皆さんが集まり集会がもたれる様子でした。そこに、白地に赤い文字で「日教組」と書かれた旗が立ちました。「私、あそこで読んできます」つい口に出てしまいました。
 「あのー、読んだ方もいらっしゃると思いますが、皆さんに聞いていただきたい新聞の投稿記事があります。読ませていただけますか」と声をかけました。みんな、「うん」と首を立てに振り、真剣に私が読む一字一句と向き合ってくださいました。読み終わり「皆さんも声を上げてください。」そして西口の報告をして参加してくださいと伝えてきました。
 わたしが読ませていただいた投稿記事は、7月22日朝日新聞朝刊、声の欄に掲載された大阪府にお住まいの西 貞則さんのものです。(引用させていただきます)

「派遣命令なら帰っておいで」
 自衛官の君がイラクに行くことになるのではないか。もし、行けば、責任感の強い君のことだから、他の人よりも熱心に活動するだろう。ひょっとしたら、アラビア語を学んでイラクの子どもたちと話せるようになるかも知れない。
 が、僕は恐れるのだ。君が街角で銃を突きつけられる場面を想像してしまう。君はその時、どうする? 君や君の同僚は、正当防衛だから応戦するか? しなかったら、君の命がなくなるかも知れない。では、相手が子どもだったら、どうする?
 米英によるイラク攻撃で家族を傷つけられたり失ったりした子どもが銃を向けたら、どうする?
 恐らく、君や君の同僚は毎日、いろいろな場面を想像して悩んでいることと思う。僕の何百倍も。君の家族も心配しておられるだろう。もし、イラク派遣の命令が出たら、退職して帰っておいで。君が死んだり傷ついたりするのもイヤだし、君がイラクの人たちを殺したり傷つけたりするのもイヤだ。君は、外国に行き、そこで生活している人たちに銃を向けるために入隊したのではないもの。
 僕も一緒に仕事を探すから、帰っておいで!
              大木 晴子  

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