41. ニューヨークにある「イントレピッド博物館」は、あの「イントレピッの4人 」の空母なのでしょうか?( 匿名氏より)(2001.06.23掲載) イントレピッド博物館

  以前は質問に答えていただき、ありがとうございました。その後いろいろ調べましてもう1つ疑問が浮かびました。
  現在ニューヨークにIntrepid Air & Space Museum  <http://www.intrepidmuseum.org/>  という博物館があるらしいのですが、この空母イントレピッドは、イントレピッドの4人のイントレピッドなのでしょうか。
  もしご存知でしたら教えて下さい。  (送信日 : Fri, 22 Jun 2001 )

(お答え) そのとおりです。マンハッタン西岸ハドソン河に浮かんで、内部はアメリカ海軍博物館になっています。しかし、もちろん、その展示に「イントレピッドの4人」のことなど、出ているはずはありません。 博物館となっている館内の展示物は朝鮮戦争までで、ベトナム絡みのものはひとつもありません。
 今年の5月28日には、アメリカ建国以来の戦死者をたたえるメモリアル・デーの式典(左および右中の写真)が、ジュリアーニ・ニューヨーク市長(右下の写真)も列席して、この艦上で行なわれました。式典でのスピーチは、どれも過去の戦争をふりかえり、アメリカの自由と民主主義を讃美するものばかりでしたが、しかし、その中でベトナム戦争に触れたものはほとんどなく、それを見物した私(吉川)の知人は、「いまもなおベトナム戦争が胸を張って、おおっぴらに語れる戦争ではないことが、印象的でした」と語っていました。
 また、まもなく日本でも封切りされる映画『パール・ハーバー』の最初の試写会が行なわれたのも、この博物館だったそうです。
 この現在のイントレピッドについては、本「ベ平連ホームページ」の「参考文献欄」中の「5.ベ平連に関係する小説、詩集、童話、写真集、歌集、テレビ、録音」の項に次のような記述も載っています。このビデオでハドソン河上のイントレピッドの映像も見ることができます。

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大阪・朝日放送・驚き ももの木 20世紀『ベ平連・友情の大脱走作戦』 製作:
えふぶんの壱

チーフ・プロデューサー:岡野均、演出:御牧賢秀 1995年8月18日放映。

当時の珍しい実写フィルムと、あとから劇化して再現したドラマ場面を交錯させてつくられた感動的ドキュメンタリだが、やはり実写
(たとえばアメリカで博物館になっている空母「イントレピッド号」やジョンソン大統領から直接勲章を授与されるテリー・ホイットモアなど)場面は貴重だ。出演は壇ふみ、鳥越俊太郎のほか、脱走兵援助にかかわった飯島伴子、栗原幸夫、小中陽太郎、山口文憲、吉岡忍、吉川勇一らも出ている。しかし何よりも驚くのは、かつて北海道の原野でのカー・チェイスのあと、山口文憲とともに逮捕され、米軍の軍法会議に付された脱走兵、ジェラルド・メイヤーズ(当時19歳)が、ワシントンのベトナム戦争戦没兵士の碑の前に登場し、日本人への心からの感謝のメッセージをのべていることだ。これは、TVスタッフがアメリカ取材の中で彼を探し出してインタビューに成功したからだ。最後に当時は中学生だったという壇ふみは、「こういう日本人がいてくれて誇りに思う」と語り、鳥越は涙をぬぐう。
(以上)

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