598.「生誕100年 岡本太郎展」開催中。「殺すな」の文字は違うデザインがある。2011/04/14掲載)

 本日3月8日(火)より、東京・竹橋の東京国立近代美術館で、3月8日から5月8日(日)まで、「生誕100年 岡本太郎展」が開催されており、「『対決』をキーワードに、岡本太郎が立ち向かった相手を、『きれい』という概念、『わび・さび』に代表される日本の伝統観、戦争や核の脅威など7つの章に分け、苦闘の中から生み出された絵画・彫刻・写真・デザインなど約130点の作品を紹介しており、岡本太郎の『対決』の人生を辿ることができます」という。また、展示の他にも、常盤貴子さんによる音声ガイド、岡本太郎の代表作をモチーフにしたオリジナルグッズの販売など、生誕100年を祝うにふさわしい企画が沢山あるということです。観覧料は、一般は1,300円、大学生900円、高校生400円、中学生以下、障害者手帳をご提示の方と付添者(1名)は無料。
 「第5章:戦争との対決 明日の神話」の中には、「殺すな」と「『殺すな』意見広告1967」とが展示されています。この二つをよく見ると、「殺すな」の字体が違っています。岡本太郎記念館が(C)をもつ「殺すな」の文字は、44.3×56.5の大きさの紙に墨で書かれたものですが(右の図)、もう一つの「『殺すな』意見広告1967」は、旧ベ平連が岡本太郎記念館に贈呈した『ワシントン・ポスト』への意見広告(中央の図)の全紙大のコピーで、それから大きくした「殺すな」の文字(左の図)よく比較すると、字体が少し違います。最初にこの運動で岡本さんが字を書かれるとき、いくつも案がつくられ、WPの意見広告はそのなかの一つが使われたのだと思います。「殺すな反戦バッジ」や、市民の意見30の会・東京の会のイラストにしているものは、左のほうの「殺すな」の文字を使っています。ちょっと見ただけですと、見過ごしてしまうかもしれませんが、そんなところも見てほしいと思います。


    会場は、東京国立近代美術館(東京都千代田区北の丸公園3-1) で、東京メトロ東西線竹橋駅1b出口より徒歩3分です。お問い合わせは、ハローダイヤル 03-5777-8600 です。
  

 


 

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