596.いいだももさん逝去。2011/04/03掲載)

 ベ平連運動で、中心的活動の一人だった作家、いいだもも(本名=飯田桃)さんが、2011年3月31日午後3時37分、老衰のため藤沢市の病院で死去されました。85歳。東京都出身。自宅は藤沢市片瀬2の7の5。葬儀・告別式は近親者で行ない、後日お別れの会を行なうとのことです。喪主は妻玲子(れいこ)さん。(右の写真は2007年4月)
 いいださんは、ベ平連の発足から、世話人の一人として活動され、とくに初・中期においてベ平連運動の多数の理論論文を発表されました。以下のそのうちの1つ「市民民主主義の論理と心理」(『現代の眼』1965年9月号)を紹介しておきます。なお、ベ平連以外にも、いいださんは、思想の科学の研究会で活動、また日本共産党を批判して1965年に除名されたあと共産主義労働者党を結成して、書記長、議長を務めます。また、1979年には雑誌『季刊クライシス』創刊するなど、多様に活発に活動されました。
 作家としての作品も多数で、『斥候(ものみ)よ、夜はなお長きや』(1954年)、『アメリカの英雄』(1965年)、『神の鼻の黒い穴』(1966年)、『朝日の昇る家』(1968年)などがあり、また、『モダン日本の原思想』、『核を創る思想』、『われら、未知なる時代へ』、『転形期の思想』、『帰ってきた鞍馬天狗』、『おなつかしや鞍馬天狗』など評論集、エッセイ集も多数出されています。
クリックしてください。 → いいだもも「市民民主主義の論理と心理」(『現代の眼』1965年9月号に掲載)

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