349 「殺すな」スーツを着た岡本太郎(!?) 「殺すな」バッジ1万個プレゼントの広告(04/07/06掲載)

 この写真を見てください! 画家の故岡本太郎さんの写真ですが、その岡本さんの着ている白のスーツは、極上の絹地に赤で「殺すな」という、あの有名な文字が染め抜かれたものです。あとから書いたものなんだろうって? いえいえ、本当に染め抜いてあるスーツなんです。では、岡本さんが、実際にこんなスーツを着て写真に撮られたことがあるんだろうか? 写真には何も説明はありません。でも、近頃のデジカメ写真技術で合成・加工したものでは決してありません。さあ、どういう写真か、ぜひ考えてみてください。
 これは、今発売中の月刊誌『smart』8月号の144〜145ページ(宝島社発行、650円)に掲載されている見開き2ページの広告の右ページに載っている写真です。
 左のページには、岡本太郎記念館の岡本敏子館長の談話(下記)も載っており、また、この広告のスポンサーにメールで連絡すると、「殺すな」バッジを1万人に無料でプレゼント (!)という募集もあります。応募してみてください! 

いま、ファッションから放たれるメッセージ。

「この『殺すな』という文字は、1967年、日本のベ平連がアメリカの新聞に出したベトナム反戦広告のために、岡本太郎が書いたものです。ただ人間として痛烈に怒っている、という、純粋なメッセージなんです。今、状況はもっとひどくなっています。でも政治的に、"あいつが悪い"と言っていたのではダメ。11人の問題なんです。ファッションもそう。それほその人の生き方、メッセージなんだから。ただ格好いいというのは、本来のファッションじゃない。自分の感性で、自分の生き方で、自分の闘い方で。ささやかなことでもいい、世の中にぶつけたいんだ、というメッセージを、11人が伝え、動いていくことが、大事なんです」(談:岡本敏子)

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