328. 『地下広場』の監督、大内田圭弥 弥さん逝去。(04/01/22掲載)

 1969年春から夏にかけて、新宿駅西口地下広場で展開された東京フォークゲリラの活動を中心として、この広場での出来事を記録した優れたドキュメンタリ映画『地下広場』を作った監督、大内田圭弥さんが、逝去された。なくなられたのは、昨2003年12月22日だったが、大内田さんご自身とご遺族の希望で、一ヶ月間は伏せられていた。訃報は、現在、西口地下広場で毎週土曜の夕刻、反戦の活動を続けている大木晴子さんのサイト「明日も晴れ」http://www.seiko-jiro.net/ で公表された。
 『地下広場』(1969年、モノクロ、84分)は、学研M文庫の安原顕編『ジャンル別映画ベスト1000』の中の筒井武文「ノン・ジャンル ベスト50」で、37位にあげられてもいる。そこでは、この作品が「……広場の孕む熱気が次々増殖していく過程が、何とも生々しい。五月から機動隊が入り始め、七月には道路交通法で取り締まるため、広場は道路と改称されたという。計画して撮られていないがゆえの唐突さもあるが、しかし何が起こるかわからぬ緊張感にあふれている。事実、学生と一般労働者との討議や機動隊への抗議が、やがて投石にまで変わっていく様が刻み込まれている。」と紹介されている。
 大内田さんの最新作品、暗黒舞踏家、土方巽主演の『風の景色』(1976年撮影、93年完成)は、昨年2月、東京・東中野の「BOX東中野」で公開上映された。このほか、『松山事件』(1964年、この作品は、『地下広場』とともに、1993年の山形国際記録映画際でも上映された)、『疱瘡譚』(1972年/モノクロ/75分)など。
 なお、『地下広場』は、今月31日、西口反戦行動1周年の集会で上映される。この催しの案内は、本「ニュース」欄 No.326をご覧ください。

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