310. グェン・ティ・ビン女史、枯葉剤被害者救援問題で、旧ベ平連関係者との連携希望。(03/07/28掲載)

 『毎日新聞』大阪本社版の8月8日夕刊は、ベトナムの前副主席グエン・ティ・ビン女史との単独記者会見の記事を掲載したが、それによると、グエン女史は、枯葉剤被害者への支援運動について、「旧ベ平連関係者との連携も模索」していると語ったという。同記事は、以下の通り。

枯れ葉剤被害者
世界の支援訴え

    ベトナム前副主席
 広島原爆忌に合わせ来日中のグエン・テイ・ビン前ベトナム国家副主席(76)は、大阪市内で毎日新聞との単独会見に応じ、ベトナム戦争中に米軍が散布した枯れ葉剤の後遺症に苦しむ被害者への物心両面での支援を訴えた。一問一答は次の通り。  【鈴江康二】 
 ――枯れ葉剤被害の現状は。
 ◆100万人以上が後遺症に苦しんでいる。より深刻なのは、遺伝だ。第二、三世代はど病状は重く、脳に障害を起こす場合が多い。
 ――米国はこの責任を認めているのか。
 ◆米政府としての謝罪と補償はまだない。枯れ葉剤との因果関係を科学的に調査する必要があるとして棚上げにしている。
 ――被害者救済の取り組みは。
 ◆ベトナム政府の予算は限られている。被害者が自立できるような方策や経済的支援を世界の政府、人々に訴えたい。
 ――支援の窓口は。
 ◆公職を退き平和開発財団というNPOを設立した。作家の小田実さんら旧ベ平連関係者との連携も模索しており、日本の皆さんには、まず関心を持ってもらいたい。

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