「歴史認識と東アジアの平和フォ−ラム」ソウル会議
FORUM ON HISTORY CONCEPTION AND EAST ASIA PEACE

さらに詳細の情報はこちらのページにあります。
日時: 8月11日(水)〜12日(木)
※出発は8日(日)又は9日(月)、帰国は13日(金)
場所: 安養(アニャン)市ブルーモンテリゾート(ソウル近郊)
参加費: 8/8〜8/13 5泊6日   1人部屋約57,000円(食費込み、渡航費別)
2人部屋約39,500円(食費込み、渡航費別)
8/9〜8/13 4泊5日 1人部屋約45,000円(食費込み、渡航費別)
2人部屋約32,000円(食費込み、渡航費別)
フォーラム参加費: (分担金)3000円
   ※9日、10日には荒井信一氏ガイドによる韓国併合の歴史に縁史跡のオプショナルツアーの企画(費用1日5,000円〜10,000円)
候補地:景福宮(明成皇后殉難碑)、徳寿宮(乙巳条約)、ロシア領事館跡(播遷)、大院君隠居所、ソウル国立大学(圭章閣所蔵文書)、南山公園(安重根義士記念館、李儁烈士の像)、西大門独立記念公園(独立門、西大門刑務所)、洪裕陵(高宗、純宗の墓)など。
8日又は9日に成田から出発される方は、両日共 12時55分発 帰国13日 仁川18時40分発で飛行機を予約しています(費用約50,000円)。
他の地域から出発の方は各自で飛行機を手配して下さい。
申し込み方法: (1)氏名(漢字とローマ字)、(2)出発日(成田発希望の有無)、(3)1人部屋希望の有無、(4)オプショナルツアー参加希望の有無(9日、10日のみ、両日)、(5)住所・電話・Eメール などを記入して下記まで
締め切り: 7月9日(金)
問合せ・連絡先 歴史教育アジアネットワークJAPAN(子どもと教科書全国ネット21気付)
TEL:03-3265-7606 FAX:03-3239-8590  e-mail:kyokashonet@a.email.ne.jp

―参加と支援のお願い―

「歴史認識と東アジアの平和フォーラム」(以下フオーラムと略)東京会議の開催について積極的な参加、支援をいただき感謝しております。第1回フオーラム(南京会議)につづいて第2回が東京で開かれたのはイラク戦争直前の2003年2月27日〜3月1日でした。サブタイトルは南京会議では、「教科書問題」でしたが、東京会議では「グローバル化と人権・教科書」としました。

グローバル化が国や地域のあいだの壁をひくくし地域統合の動きを促進している一方、社会的、地域的、民族的その他さまざまな格差をひろげ、アジアの各地で社会を流動化させ不安定にしている現実は否定できません。とくに世界を自分の鋳型に合わせようとするアメリカの覇権主義、単独行動主義が問題であり、東アジアではそれに追随する日本の戦争国家化が問題でした。戦争の危険、国家の役割の変化、流動化する社会のなかでのアイデンティティの模索などは当然歴史認識の問題とふかくかかわります。人権、ジェンダーをアイデンティティの一部と感じる人々もふえています。この視点から、東京会議ではグローバル化と人権に注目し、また「教科書とジェンダー」のセッションも設けられました。

東京会議には、中国からは13人、韓国から37名がくわわり、3日間の参加者は延べ1040人にたっし19本の報告と熱心な討論がおこなわれました。日本社会のマイノリティとしての立場から朝鮮人学校における歴史教育についても報告されました。

会議ではアメリカの戦争政策―「ブッシュイズム」についても報告されましたが、会場全体にのしかかっていたのはアメリカの単独行動主義と戦争にたいする危機感でした。ある報告者は、日本の歴史教科書、歴史認識の問題が単に「日本の問題」ではなくなり、平和な地域共同体を志向する上で、東アジア全体の問題として注目されるようになつたとして従来の教科書論争を超えた「位相の変化」を指摘しました。日本の首相の靖国神社参拝が、この重大な時期に中国、韓国との外交を停滞させている事実ひとつをとっても、この「位相の変化」はつよく指摘されなければなりません。

韓国の報告では、これまでの韓国の歴史教科書の記述が一国主義的であり、政治史中心に記述されていたことが批判され、その克服は「歴史上排除されてきた疎外者の観点」、「民衆と女性の観点」ではじめて可能になるという立場が鮮明に押し出されました。韓国の教科書における「慰安婦」の記述の変遷をたどり、2001年までの記述内容が男性的な観点から見た内容になっていることが強く批判されました。また日本帝国主義の収奪が強調されル一方、人権侵害という本質が民族的観点におおわれていることが問題だともされました。

南京事件についての中国の報告でも市民・兵士のレベルでの等身大のアプローチが注目されました。南京事件が市民生活に与えた後遺と影響を多面的に掘り下げることで事件が単なる虐殺の規模をはるかに超える事件であったことがおのずから物語られました。報告者は被害を受けた女性たちの心の傷の根深さを強調し、それをこまかく実証しました。事件を見る中国の研究者の視点の深まりと、市民、人権の立場から事件の記憶を普遍化しようとする意思がつよく感じられました。

東京会議の成果のすべてにふれることはできませんが、会議が教科書問題を中心とする多国間の対話と討論により東アジア共通の歴史認識をひろげ共有する方向に一歩をすすめることができたことはたしかだと思います。

また思想、認識のレベルにとどまらず、三国で共通に使える歴史副教材の開発についての作業も進捗しています。この作業は、南京会議の際に歴史認識を共有する具体的な試みとして提起され、それを受けて2002年8月、ソウルで第1回準備会議がもたれました。準備会議では東アジア共通の副教材は、単に国民国家を東アジアに置き換えるもの、国史の拡大としての東アジアであってはならないとして、世界市民的な立場が強調されました。東アジアという概念が「帝国主義、覇権主義に反対し、民主主義と平和を求める点で共通し」、「世界市民を東アジアという文化圏で考えていくということ」であることが共通の前提として確認されたことが重要でした。スケジュールについて、取り上げるテーマ・項目、執筆分担を決定したうえ、提出された草稿について討論を経て、2005年4〜5月には3国で同時出版することが確認されました。3国副教材作成の国際会議は、この間、ソウル、北京、東京で6回開かれ、各国が分担した第1次原稿の検討が5月29〜30日の東京での会議で終わり、8月にソウルで第2次原稿の検討を行います。

南京、東京に続き第3回フォーラムは、ソウルで開く確認がされていましたが、このほど韓国の主催団体である「アジアの平和と歴史教育連帯(教科書運動本部)」から8月11〜12日、ソウルで開催する旨の連絡がきました。

ソウル会議の主題は、「韓中日3国の8・15記憶」でこれまでの成果をふまえて「3ヶ国の歴史認識の共通点と相違点を探るべく、その内容を教科書を含め博物館やマスメディアなど、多様な領域に研究を広げて考えようとするもの」のとされています。この場合、「1945.8.15」は日本の植民地統治と侵略戦争の挫折・敗北の象徴としてその記憶と忘却の試みがどのようにおこなわれてきたかを各国ごとに多角的に検証されることになります。在日の韓国・朝鮮人、中国人の記憶における「8・15」の記憶の意味や「8・15」にかかわる3国女性の変化についても報告される予定です。また平和フォーラムが、研究、運動、連帯という3つの側面から歴史認識の問題に接近してきたことをつよく評価し、青少年を対象にしたキャンプ(8日〜12日)や副教材検討会議(9日〜10日)、2005年を視野に入れた教科書問題に対する運動の調整会議(12日)などいくつかの企画とあわせて総合的な「3カ国の祝祭」として提起されていることもこソウル会議の特徴でしょう。

この連絡を受け東京フォーラム実行委員会のメンバーが集まり、とりあえず日本からの報告者・討論者を決定するとともに、参加はソウルフォーラムに連帯する日本委員会の名前でおこなうことにしました。

第3回ソウル会議は、二つの都市をリレーされてきたフオーラムの大きな節目にあたります。東アジア共通の歴史認識を広げ共有するという私たちの目標の成果が問われる会議です。私たちはソウル会議に大きな期待を寄せています。

そこで会議への参加と支援をつよくお願いします。

参加希望の方は下記要領にもとづいて申し込みをお願い致します。また、とくに支援をお願いしたいのは、会議費用についてです。先例により、私たちが負担しなければならないのは、会議の分担金(3000ドル)です。他に日本からの報告者、討論者の航空運賃(6人分、約30万円)が必要です。また同時に開催される副教材開発会議の費用も最小限要ります。全体として150万円を目標に募金する計画です。

たびたびのお願いで恐縮ですが、事情ご賢察のうえ是非応分の賛同カンパ(個人1口2000円、団体1口5000円)をいただければ幸いです。

◎賛同金振込み先 郵便振替口座 00150-1-575659  口座名義 歴史認識東京フォーラム

2004年6月15日

ソウルフォーラムに連帯する日本委員会
荒井信一(03東京フォーラム実行委員長)・李仁夏(川崎協会名誉牧師)・
大日方純夫(副教材委員会責任者)・俵義文(03東京フォーラム事務局長)・野平晋作(ピースボート)・米田佐代子(総合女性史研究会代表)


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