NEWS RELEASE/ UPDATE
2002年9月18日

ホクリア開発がプウ・オハウ合意違反

  ハワイ島サウスコナ、ケアラケクアのホクリア裁判は、長期にわたっているが、原告側 (ハワイ人グループ/プロテクト・ケオプカ・オハナPKO)は、被告ホクリア開発側が、歴 史的ランドマークであるプウ・オハウ全域を埋葬遺跡として保存するという1999年の合 意に違反していることを主張している。

  1999年11月、ハワイ島埋葬地委員会は、リリオカラニ女王とデヴィッド・カラカウアの祖母、カマエラニの埋葬地があるプウ・オハウの基底部周辺に1.8メートルの石壁を作るよう勧告した。プウ・オハウの斜面にはほかにも多くの埋葬地があり、この一帯はハワイ人たちに今日でも非常に神聖な場所とされている。この丘のすべての埋葬地を保護するために壁を作り、直系子孫と文化的子孫だけが入ることが許されることになっていた。
  ホクリア開発業者のオーシャンサイド1250パートナーズは、当時、その決定に同意したにもかかわらず、壁はいまだに作られていない。
  その後、オーシャンサイドは、プウ・オハウの基底部が海抜36メートルの斜面のところで保護区域の境界線に入っていると主張した。これだと開発業者は、プウ・オハウの北側面に分譲宅地を5区画、東斜面に道路とゴルフカート用通路さらに2番フェアウェイの一部を作れることになる。
  ホクリアが2002年7月に作成した地図には、プウ・オハウ斜面にこの分譲地と道路と壁が載っている。この区域は地図では「最高優先地」と書かれ、これらの分譲地はそれぞれ最高800万ドル(9億2千万円)で売りにだされることになっている。オーシャンサイドはさらにまたこれらの分譲地の認可を郡から取得し終えている。
  2001年9月、ハワイ郡議員カーティス・タイラーを伴った原告側による現地調査がおこなわれた。その結果、プウ・オハウの分譲宅地予定地は遺跡が密集した地域にあることが判明した。

「一ケ所にこれほど多くの遺跡があるところはいまだかつて見たことがない。」とタイラ−議員は語った。「私がハワイ州遺跡保存局からもらった地図をみたけれど、それにはこの遺跡群はどれも載っていなかった。」
  この現地調査の結果、ハワイ土地資源局長官、ギルバート・コロマ・アガロンにより開発工事一時停止命令が出された。

  アガロンは2001年9月19日付けの書簡で、「私の理解するところでは、プウ・オハウの一部に分譲宅地が存在し、また最近この地域で造成工事がおこなわれている。この重要性の高い地域での埋葬遺跡破壊の可能性があるため、この書簡は土地資源局による公式の一時工事中止命令とし、プウ・オハウに保護壁が作製されるまでプウ・オハウのすべての土地造成工事をただちに禁止する。この書簡の目的は、プウ・オハウが、土地が盛り上がっている地域を指し、保護地域の境界によってではないことを明らかにすることである。」と述べている。

  2002年8月28日、プロテクト・ケオプカ・オハナの副代表で原告のジャック・ケリーが開発現場を訪れ、プフ・オハウの北斜面に造成工事の証拠と東斜面に車両運搬作業の証拠を発見した。
  「この行為は土地資源局の工事中止命令にまったく違反している。」とケリーは語る。 「それだけでなく、開発業者(オーシャンサイド)と州政府と郡政府と原告との間のすべての合意を堅持することを土地資源局が確約するという2001年の土地資源局との和解協定にも違反している。いかなる理由にせよ、もし土地資源局がこの行為を認めるなら、かれらもわれわれの和解協定に違反する。プフ・オハウ全域が埋葬遺跡であることはすでに決定している。私は、土地資源局のカイ・マーケルに抗議の電話をしまた手紙を送った。もし土地資源局が実際に工事中止命令と当初の合意事項を実行することを確約できないのなら、われわれは裁判所の介入に訴えなければならない。率直なところ、この問題は、オーシャンサイドがいままで約束していながら守ろうとしない多くの合意事項のひとつにすぎない。かれらは好んで、問題点はすべて過去のことですでにそれらは改善されているという話を世間に流しているが、それはまったく事実に反する。これは開発業者のライル・アンダーソンがいままでアリゾナやニューメキシコやハワイの開発地域で同様にやってきた地元対策法だ。アンダーソン会社との合意契約を守らせるために、いくつかの町で地元住民が裁判を起さなくてはならなかったことは記録に載っている事実である。もし州政府がその義務を果たしオーシャンサイドとの以前の合意契約を施行するなら、ホクリア(オーシャンサイド)は州政府を訴えると脅しているようである。」

  開発業者のオーシャンサイドは2002年9月19日(木)に開かれるハワイ島埋葬委員会の会議で、委員会に対して当初の決定を覆すよう要求するようである。この会議はキャプテンクックのヤノホールで午後2時に開かれる。

プロテクト・ケオプカ・オハナ(PKO)
(注)プウ・オハウ(Pu'u Ohau):火山錐/火山活動でできた円錐形の丘


JALがアメリカのゴルフ開発業者と共同開発している「ホクリアゴルフリゾート開発」は、その環境、文化、経済的な破壊性のため地元ハワイ人や住民から反対運動が起き、現在裁判でその合法性が問われています。ご質問やご意見をどうぞおよせください。

 ハーモニクスライフセンターでは、この裁判に関わるネイティブハワイアンの支援をするために、「コナコーヒー・アロハトラスト」を始めました。興味のある方は gen@awa.or.jp へ直接メール を下さい。

ハーモニクスライフセンター
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最終更新 2002/09/24