ハワイ先住民来日記録

踊り

この問題を広く日本の人たちに知らせるため、2001年3月22日〜27日、開発用地に眠るハワイ先住民の直系子孫4人が来日しました。

【右の写真】3月24日ほびっと村(西荻窪)にて。「先住ハワイ人のお話とフラの集い」で、環境破壊の現状を知るイベントが開かれました。ハワイ人の報告、ビデオ上映の後、アカさんのフラダンス、カムエラさんの歌を堪能しました。最後にJAL役員に私たちの思いを伝えるため、一言ずつ寄せ書きをしました。このイベントは、告知期間が約二週間しかなかったのに、口コミだけで、50人近くも集まり、主催者も驚くほどでした。(撮影:吉川繁)


【ハワイ人来日メンバー&メッセージ】

ハリオット・アカ・ドゥーリー(先住ハワイ人女性代表)
聖職者の家系に生まれ、大学では文化人類学と経営法律学を修めた。ハワイ先住民文化の継承者で、薬草療法、ケアラケクア湾の祖先の寺院の世話、伝統的 なハワイ寺院とフラ楽器の創造に携わる。アメリカ中で古代ハワイの信仰につ いて講演し、2001年4月にカリフォルニアで開かれる国際先住民女性会議にハワイ代表として出席。

「日本でもハワイでも、古い文化は今日の現実から挑戦を受けています。今回このような機会に、もう一つの箸を新しいやり方で創造できることに感謝しています。どうか私たちがみな互いに愛し合えますように」(来日にあたって)

歌
ローナ・ラウアエ・タキザワ(ケオプカオハナ代表ジム・メデイロスの姉)
日本人と結婚し、片言の日本語を話す。両親からハワイ文化を伝承され、海を敬い、長老と祖先を敬う心を教えられた。

「日本人はハワイ人と同じように祖先を敬う心もっています。なのにどうしてJALがこんなことをする? きっと現地で何起こっているのか、本当のことを知らない。だから伝えに来ました。私たちの心が痛いの、わかるでしょ──」(3月26日JAL役員との会見で)

バイオレット・レイフル・ママック
両親や親戚がみなハワイ語を話す環境で育ち、長老から祈りの儀式を学んだ。カヌークラブやカラフイといった多くのハワイ文化グループで活躍中。

「父はいつも『良識とアロハ(愛)がなければ、何を所有しても何ももっていないことに等しい。私たちハワイ人は、地球で最も豊かな人間だ。それはものをもっているということではなく、すべてのいのちの元であるアイナをお互いにもっているからなのだ』と言っていました。私たちハワイ人は、<仲良くすることで栄え、一体となって自立すること。私たちを養ってくれる年長の人や自然、そして子どもたちを大切にすること>を、祖先から学んでいます」(来日にあたって)

カムエラ・ヒマラヤ
19歳という若さで、すでにフラとハワイの歌の先生。困難な少年時代を送った後、フラとハワイ語とハワイの文化を教えることで人生を変えていった。現在は子どもたちに彼らの祖先が体験したことをカヌーを通して教えている。

「カヌーは僕の人生を変え、ハワイの文化に目覚めさせてくれました。もし僕がカヌーやハワイ文化を経験しなかったら、きっと高校を卒業することもできなかったでしょう」(来日にあたって)


アピール

【参加者の感想】

ほびっと村での集いは、すばらしかった! この工事がどれほどの自然破壊を起こしているか、ビデオを見れば一目瞭然でしたし、何よりハワイ人来日メンバーの存在感に圧倒されました。
アカさんはいままで聖域だけで踊ってきたというフラダンスを踊ってくれたのですが、まるでハワイの女神ペレが目の前に現れたかのようで、感激して泣いている人もたくさんいました。



【スケジュール】

3月23日(金) 10:15−12:00
衆議院第二議員会館・第三会議室にて
JALのリゾート開発に抗議する先住ハワイ人との懇談会

3月24日(土)
12:30−3:00(西荻窪・ほびっとむら学校)
先住ハワイ人のお話とフラの集い

3月25日(日)
18:00−20:00 (鴨川・ハーモニクスライフセンター)
先住ハワイ人のお話とフラの集い

3月26日(月)
12:00−13:00(JAL本社前)
社員向けのチラシの配布とフラの儀式>
13:00−15:00(JAL本社)
JAL役員との話し合い


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最終更新 2001/04/30