|

〜AHIの魅力、人づくり〜
Q.若い人たちがボランティアとして関わることが増えてきましたが、それをどのように感じていらっしゃいますか?
川原さん:
先程、若いボランティアが2、3年やそれよりももっと長く関わってくれていると聞いて大変嬉しいです。この頃少し心配しているのは、スピーチフェスティバルやオープンハウスに関わって、1回きりで「もうだいたいAHIのことは解ったから、さよなら」と、離れていってしまう人がいることです。それはとても残念なことだと思うのです。また、AHIが行っているような活動を行う団体が多くあるので、目移りするのだろうと思います。
昔はAHIのような活動をしている団体は、特に名古屋付近では見当たらなかったので、ボランティアの方々がしっかり関わって、しっかり支えてくださっていました。AHIにある特殊性といいますか、他にはなくてAHIにはある魅力は何か、ということをむしろこちらが作り出さなくてはいけないのではないでしょうか。
AHIが重視するのは、命であり、健康であり、それを大切にすること。そしてそれをみなさんにしっかり解ってもらいたいということです。
Q.AHIの人づくりについてどう考えておられますか?
佐藤さん:
AHIは「人づくり」という、なかなかうまいポイントにこだわって、活動してきたと思います。だから「人づくり」はこれからもAHIの中心になっていくと思います。
それはどの「人づくり」か、ということになると、当然それは日本以外での、アジアの保健関係者の「人づくり」をしている、それに間違いはないのですが、そのためには日本の人も視野に入れていくことが必要です。日本は資金を集めるだけの場所、というのではなく、活動に日本の人たちも関わる事が大切であることをずっと言い続けてきました。たとえば、アジアの現実を知ってもらい、自分たちを振り返る場として、スタディーツアーなどを行ってきました。
さらに最近では、直接私たちが学ぶべきことも出てきています。フィリピンなどでは、まちづくりというコンセプトと実務を見ると、日本よりもずっと進んでいたりします。
「健康な人づくりというのは、健康なコミュニティー」という点においては、日本はたまたま経済成長もあったので、あまりそのことを考えなくても現在まできてしまいました。しかし、そうではない国を見ると、かえって日本が学ぶことがあるかもしれません。そう考えると「人づくり・まちづくり」ということの範疇に日本も入るかもしれません。こうして考えると、働きかける場所、人はどんどん増えていきます。
しかし一方で、果たしてどこまで活動するべきなのか、焦点を絞るべきではないのか、またどこまでをアジアと見るのか、どの範囲で人づくりをするのか、ということが、AHIのひとつの悩みであり、チャレンジするべき課題としてあります。組織として、このような悩みやチャレンジに対して、中心となる誰かが決めて、他が従うという運営方式で行くのか、それとも違う方法でいくのか、これはひとつのNGOのあり方としての課題です。川原さんがAHIを始めた20年前よりも分かりにくくなっている部分もあります。これは、NGO、NPOともに、組織が大きくなれば、方針ができた当初からは変わっていくというのは当然なことなのです。
事務局長として、それを試すチャンスを与えられている者としては、ここでひとつやってみるべきでないかとも思います。もしくはそれがひとつのモデルになってくれたらいいなと思います。
ありがとうございました。
|