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〜AHIの発足・保健について〜
Q.AHIにとっての「保健」とは何ですか?
川原さん:
私の中の「保健」は最初は医療の視点からの保健でしたが、それに対する考えの変革は発足後2、3年で起こりました。自分がいかに狭い考えだったのかが分かったのです。現在でも、保健の中身そのものは変わっていないと思いますが、世界(アジア)の状況が変わってきています。非常に大きな影響を与えているのが、やはりグローバリゼーションです。ここ10年近く前から人々の生活が大きく変わってきました。
私がAHI、またAHIに関わる人々へ言いたいことは、日本人の生き方というのが分からなくなってきているということです。それと同じくらいのウェイトで他人のために生きることを忘れているのではないかと思います。それを思い起こさせるような働きであってほしいと思います。AHIに関わる人々がそれぞれの周りにそれを作り上げていって欲しいと非常に強く願っています。アジアのかわいそうな人のためにする活動ではない、ということは私がネパールに行ったときから気付いていたことです。アジアの人たちを鏡にして自分自身を見ているのだということが、共生の根本的な考えなのではないかと思います。
Q.AHIという名前だけで他には考えていなかったのですか?
川原さん:
最初からAHIとは考えておらず、病院を造っているのを時々見に来ているうちに、車の中でさっと閃いたのがこの言葉でした。その前は「日本国際保健医療センター」とか「日本国際医療センター」とかそういう名前を考えていました。しかし、その名前を引っさげて厚生省(現:厚生労働省)に財団法人の申請に行くと、お役人に「『センター』は民間施設の名前には原則として付けてはいけない」と言われたのです。どうやらそうでもないらしいのですが、そのときはそうなのかもと思ってしまったのですね。
なぜ厚生省が反対したのかは今になってわかりました。現在東京に「国際医療センター」があるのですが、それを作る計画がちょうどその頃始まっていたのです。あまり私たちの活動にぴったりくる名前でもないと思っていたので、アジア保健研修所(AHI)に変えることになりました。
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