RAWA
 2002年1月7日
盗賊の手に落ちたカンダハル
The Nation,2002年1月8日、シャルザーダ・ズルフィカル

カンダハル:タリバンが登場する前に存在していた戦闘集団が再度姿をあらわし、とくに外国のジャーナリストたちから金をむしり取っている。
外国人がアフガニスタンに入ると、一番最初の町であるスピン・ボルダックで地元の戦闘集団に取り囲まれ、地元の部族会議で決まっている料金を払うよう強要される。
この料金はまちまちで、安全を保障するビザ料金、あるいはパキスタンで登録された車をアフガニスタンに入れる料金などという名目で、時には1000ドルを要求され、あるときには300ドルから500ドルを要求される。
外国人たちは、カンダハルの長官であるグル・アグハ・シェルザイや、その部下にこの事実を訴え続けているが、それも無駄に終わっている。
これらの地元の部族隊長たちは、長官の側近に対し、外国人からお金を取りたてることはひとえに地元の部族隊長の決定であって、長官には何の関係もないことだとすら言う。
タリバンが暫定政府のトップであるハミッド・カルザイとの間で取り付けた条件によってカンダハルから退却したとき、タリバンはこれらの国境地域をアカクザイの一派であるガイブザイ部族と、ノールザイ部族に与えた。
カンダハルが陥落したとき、ガイブザイ部族長の息子は、そこに訪れる外国人を自らの監視下に置き、好きなだけの額を出させた。そして、その部族に属する外の頭領たちもすぐにそれにならった。
ノールザイ部族の人々も、もしこの国境地帯を手に入れることが出来たらスピン・ボルダックで同じような事ができるだろうと考えている。この地域の長官は、私設の検問所を作ったり、偽りの口実を設けて金を奪い取らないように、というグル・アグハ・シェルザイの指示を無視しているのである。
スピン・ボルダックには、シェルザイの弟であるムハンマド・シャリフ率いる武装集団が駐在しているが、この金品巻き上げの慣習を止めることはいまだ出来ずにいる。国境の町カマンからやってきた人々が銃を突き付けられて金をゆすり取られたという例も最近になっていくつか報告されている。
国境の主要地点に配備された国の軍隊や警察も自分たちの守備範囲を守るだけで、私設の軍隊の人々が何をしても我関せずという状態である。
「もしも政府がこれを食い止めるのに失敗しこの状態が続いたならば、もっと弱小の地域司令官たちが同じようなことを始めるのは明らかである。また、タリバンの登場以前によく起こっていたように、身の代金目当ての誘拐すら起こるかもしれない。」と語るのはアフガン市民のムハンマド・ヤクブである。彼は、付け加えてこう言った。「タリバンの時代にはこんなことは阻止されていたのだが。」

h t t p : / / w w w . r a w a . o r g <http://www.rawa.org/>

ページ先頭へ  HOME