拡大する新アフガン国軍・・・しかし国防相は反対
2002.10.03 wtnt.com (http://www.afgha.com/article.php?sid=16889)

アフガニスタン国内各地で勢力を強める軍閥各派の争いが頻発し、地方の治安悪化が進む中で国際的な援助団体やアフガニスタン政府は国連治安維持軍を強化してカブール外部に展開することを国連に求めてきた。
これに対して主要国はこれまでのところ慎重で、ことにアメリカはかたくなに国連治安維持軍の展開範囲拡大に反対し、治安維持は新しく創設するアフガン国軍が担うことを主張してきた。
本文はこのアフガン国軍に関するレポート。現在までのところ、アフガンの新国軍はアメリカが訓練を行ってきたが、その後国軍がどうなっているのか、詳しいレポートは少ない。今回記事で北部同盟(タジク人主体)出身のファヒム国防相が新国軍への武器供給を行っていない、という驚くべき事実が述べられている。

アフガニスタンの新しい国軍は兵士が給料の安さからドロップアウトすることと奮闘してきたが、2002年10月3日に最後の兵士達のグループが米軍特殊部隊が指揮する基礎訓練コースを卒業したことで大隊規模にまで成長した。


この大隊は10週間のコースを終えた三つの部隊から成り、これでアフガンの新国軍兵士の総数はおよそ1270人となる、とカブールの軍訓練センター・報道官である米軍のドン・ディース(Don Dees)軍曹は語った。
脱落する兵士の率は応募者が給料が低いことを認識し、それを受け入れたことから低くなったと、報道官は語った。応募者への給料は初期はつき30ドルだが、卒業後は月50ドルとなる。兵士の多くは十分でないと不平を漏らしている。中には給料を全く受け取っていないと不平を言う者もいる。


「最初、兵士達は彼らが稼いでいた額よりもずっと高い給料が払われると誤解していたので彼ら兵士の減る率は高かった。」と報道官は言った。「いったん誤解がとけると、減数率は落ち始めた」
兵士達はモハメド・ファヒム国防省の抵抗にも直面している。ファヒム国防省は民族的にはタジク人で、訓練を終えた新兵に武器を渡すことを渋っている。


新しい国軍は多民族の編成となるはずだが、ファヒムを批判する者達はファヒムが国軍をタジク人主体にしようとしていると語る。西側外交筋によるとハミド・カルザイ大統領は国軍兵士が多様な民族からなることを望んでいるが、外交筋曰く現在の兵士の構成は大半がファヒムの強力な北部同盟から引き抜かれた兵士達で占められているという。
「我々は多様な民族出身の兵士から構成される国軍を作る為にできることなら何でもやる、と約束している。」とファヒムは語った。「人々はこの国軍を信頼するだろうし、またこの軍隊もこの国に献身しなければならない」アメリカ政府はこの新しい軍隊だけがカルザイ政権を長期的に安定させるカギであると見なしている。カルザイ政権は首都カブールを離れればほとんど権威を持っておらず、アフガンの残りの地方は、彼ら軍閥は自分自身の私設の軍隊をを持っている地方の軍閥が支配している。


ディース報道官は最初の二つの大隊はそれぞれ300人で、三つ目の大隊の360人が訓練終了後の木曜に加わると言った。さらに別の300人が卒業後に国家警備隊に入って、大半が大統領宮殿周辺に配備されると言う。
新しく配備された兵士達の大半はカブールに拠点を構えるが、どれだけの武器を受け取ってきたのか不明である。兵士達は基礎訓練中は磨きなおされたAK-47機関銃を与えられたが、訓練が終わるとその銃は取り上げられてしまったのだと、ディース報道官は語った。
国防省が新しい国軍にどのような貢献をしているのかも、いまだはっきりしない。国際社会は既に過剰なほど武器で満ち溢れているこの国にさらに武器を持ち込むことに対して慎重である。しかし現在までのところファヒム国防省長官はこの新しい国軍に武器を共有してこなかった。


 

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