アナン事務総長、国際社会にアフガンの治安改善のための貢献を呼びかける
Date: 31 Oct 2002(UN News Service)Annan urges expanded international contribution to security in Afghanistan
http://www.reliefweb.int/w/rwb.nsf/VOCHARUAllLatestEmergencyReports/2590ECEF1A93DC3785256C63007B9597?OpenDocument

 国連のアナン事務総長は、10月31日に発表された報告書の中で、アフガニスタン国内の再建には国の治安回復が重要であると述べている。そのためには国際社会の支援による国際治安部隊(ISAF)のカブール及びその周辺地域以外の地方への配備拡大と1月の支援会議で約束された1.8億ドル以上の資金が必要、と論じている。

 アフガニスタンで散発的な派閥間の暴力が続いていることを受けて、アナン国連事務総長は数十年の戦争から抜け出したこのアフガニスタンで国際的な治安維持部隊を拡大することを促してきた。
「和平プロセスに敵対する勢力は政府を不安定にする手段となるような武力行使を放棄せず、平和を確かなものとすることを妨げてきた。」と事務総長は本日、ニューヨークの国連本部で発表された報告の中で記している。「復旧が遅れていること、そして治安悪化が続き、タリバン崩壊以後に再び台頭してきた地方の民兵指揮官達による暴行といった事態に人々は不満を抱いており、和平に敵対する者達はこうした人々の不満を積極的に利用しようとしている。」
 報告書は地方の民兵の行状、つまり行政担当者達の職務遂行を妨害したり、農民や事業家から貢物をゆすり取ったり、派閥間の戦闘をおこして、その地方の人々を追い出し、人権が簡単に踏みにじられるような環境を作り出すような活動を記録している。
 国軍の創設と法システムの強化が法と秩序の回復のための鍵となることに注意を促しながら、アナン事務総長は「こうした努力が成功するか否かはまず第一にこの国の広い地域に展開するような軍隊を掌握している主要な派閥に依存している。」と強調した。同時に事務総長は「治安回復はまた国際支援にも依存している」ことを指摘し、援助提供者(ドナー)にこの目的に対する貢献を促した。
 国際治安支援部隊(ISAF)は現在カブール及びその周辺に展開しているがアナン事務総長はこのISAFの活動を成功させようと呼びかけ、治安維持のための単純で経済的な手段として、アフガンの首都の外部へISAFの配備を拡大させることを再度求めた。
 また報告では戦争で疲弊した国を再建することも含め、治安悪化に対応する他の方法も指摘されている。アナン事務総長は「アフガニスタンの物理的、経済的及び社会的なインフラは和平プロセスが実るか否かにかかっている。」と語り、「人々の間に広く希望と自信を取り戻すためには、雇用、新しい経済活動の機会が創出されることが必要だ」と述べている。
 今年はじめに設立されてからというもののアフガン政府は数多くの進歩を成し遂げてきたが、いまだ「非常に資金に依存しており("very much under-resourced" )」、この国が二十年の内戦と破壊、そして旱魃から立ち直るためには1月の支援会議で気前良く約束された1.8億ドル以上の資金が必要だと論じた。


 

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