アフガニスタンバドギス(Badghis)州でマラリアの発生

   MSF(国境なき医師団)2002年10月18日
   http://www.msf.org/countries/page.cfm?articleid=AFC14CAA-5407-4FB2-943B98E1FA299741

 「国境なき医師団」(MSF)によれば、現在、アフガニスタンでは従来型と異なるマラリアが発生しているという。そのマラリアは危険性も高く、医療支援が不足しているためアフガニスタンでは猛威をふるっていると警告している。アフガニスタン空爆開始から1年経った現在、MSFは、マラリアが猛威をふるう背景に、国際社会がアフガニスタン支援のために資金を充分提供していないことを挙げている。

 西部アフガニスタンバドギス州のKharkane地区で、マラリアの発生が確認された。
今回のマラリアの特徴は、従来のマラリアが発生する時期ではなく発生が終了する時期に生じているという点にある。その他顕著な点として挙げられるのは、今回発生したマラリアの90%に、マラリアの一種であるファルシパルム(falciparum)が関係していることだ。それはアフガニスタンでは最も危険で、珍しい(マラリアの)変種であるという。
MSFは、WHO(世界保健機構)、アフガニスタンの保健省とNGO のMalteserと協力してこのマラリアの発生に対応している。
マラリアの一種ファルシパルムは、artusenateという薬を使ったコンビネーション療法によって治療されるものである。この療法は、もっと一般的には、クロロキーネを用いたvivax社の類似薬品を使って行われる。

◎空爆開始1年後も不足する医療
 アフガニスタン国内で行われている、米国中心の西側諸国による軍事行動がスタートしてから1年たった。MSFは、アフガニスタン国内での援助レベルや国外避難民の境遇について今なお懸念している。
医療支援に関しては、アフガニスタンの多くの地域でいまだ非常に不十分なままである。また、アフガン国内の援助団体は、未だに約半分の住民のもとへ行くことができない。物理的に行くことが困難であることや治安の悪さがその原因である。
その結果、伝染病は猛威を振っている。中央政権(カルザイ政権)の力が弱く、多くの地域は不安定なままである。

◎抑圧される難民たち
 イランとパキスタンにいる避難民は、各々の政府から帰還するように強い圧力をかけられている。国外難民の多くは、避難先で脅迫されたり虐待されてきた。そして、国際法の下で彼らの権利は侵害されてきた。アフガニスタン国内でも、帰還を余儀なくされた難民は、救援や食物援助を得ることができないまま、いま厳しい冬に直面している。
それに加えて国際社会は、アフガニスタン支援の資金協力に関して、誓約どおりに履行することはなかった。これによって、実現可能だった緊急時支援と復興策についての予算は深刻なまでに制限されることになった。


 

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