RAWAの基本方針
  (Standing Point)

女性の権利について
 アフガニスタンでは、全体的にイスラム原理主義があらゆる面に影響をおよぼし、それが人々をしめつけ、ひどい人権侵害が起きています。今ではソ連占領下にあった時よりさらに悪化するばかりです。原理主義者たちがアフガン女性に対して犯している広範囲にわたる罪の数々は、現代史において前例のないものです。アフガンの原理主義者、特にタリバンは、驚くべきことに女性を堕落した人間と見なし、女性の役割は男性の欲望を満足させ、子供を産むことだと考えています。もし私たち女性が、豊かな教養を身につけた敵と闘っているとしたら、この敵に対して論理的で理性的な言葉で話し、私たちの権利を納得してもらうことができたでしょう。ところが原理主義者たちは国内であまりにも狂暴な行動ばかりをとるため、私たち女性たちは、この原理主義者が言う「あわれみ」によってなど決して自分たちの人権は獲得できないと確信しました。真の自由を獲得するためには、執拗な狂信主義に対して、今後も粘り強く闘い、最後までがんばらなければならないと考えています。私たちは、原理主義者に対してなされるどんな協力も、それが無法者にアフガニスタンを今以上に破壊させることなると考えます。


国連の役割について
 国連は、今まで私たちの抱える問題に腰を据えて取り組んでくれることはなかったと思います。国連がカンボジアやボスニアに多数の平和維持軍を送ることができたなら、どうして同様の政策をアフガニスタンのために採ろうとしてくれなかったのでしょう。原理主義集団のほとんどが諸外国から支援を得る力を持つアフガニスタンのような国であればこそ、なおのこと大きな平和維持軍の協力が重要なのです。不幸にも、国連活動は、原理主義者たちとの交渉だけに限られています。国連が原理主義者たちを怒らせるような行動はなにもしたくないというのは明らかです。私たちは、国連が、アフガニスタンがアフガン人の祖国であり、2、3の武装集団の所有国などとは思っていないことは認めています。しかし国連は、アフガニスタン国民の本当の気持ちを十分考慮し、原理主義者たちの思うままにことをすすめるべきではありません。


ザヒル・シャー元国王について
 RAWAは、基本的に君主主義を支持しません。しかしアフガン人の大多数は、心から元国王を支持しています。RAWAがザヒル・シャー元国王を他の自称イスラム擁護者やタリバン指導者より支持するのはこのためです。


アフガンの危機の解決について
 現在のアフガニスタンに惨禍をもたすその根本原因は、武装原理主義集団の進出とその緒活動です。それゆえ私たちは、アフガニスタンが危機を脱して、安定をとりもどすためには、武装集団とその仲間すべてが完全武装解除することだと考えます。このために唯一国連の平和維持軍の支援が必要ですが、しかしこの平和維持軍参加国は、今までアフガンの内戦に関わってきたり、いずれの武装組織を支援してきた諸外国は除きます。同軍は、ロヤ・ジルガ(国民大会議)召集と民主主義の理念と中立に立つ人物から成る政府の樹立を監視し、また樹立された政府が、一年以内に自由で公正な選挙を行うよう監視するものとします。そして原理主義者とは全く関係のない国内治安軍が設置された時点で、平和維持軍は撤退してもらいます。


RAWAが目標とする政府

 私たちが望むアフガン政府は非常にわかりやすいものです。女性の権利を擁護する一方、民主主義の理念に立ち、思想、宗教、政治的表現の自由を保障するものです。原理主義のあらゆる党派がイスラムの名を語り、自分たちの暴力的狂気を正当化し、合法化していることは歴然としています。それゆえRAWAは、アフガニスタンで政教分離の立場をとっています。狂信的グループは、政教分離を「共産主義的」だとしてレッテルをはり、「異端」呼ばわりをしますが、RAWAは、政教分離をめざす政府のみが、この「暗黒時代」からこれら極右の無法な企てを抑制することができると堅く信じています。この政教分離政府こそ、狂信的集団がイスラム教をアフガニスタン衰退の武器とするのを防ぐことができるのです。アフガン人は、過去数世紀にわたってイスラム教徒として生きてきましたが、略奪者、殺人者、裏切り者集団が脅迫と暴力でイスラムの信仰を同胞に教えることを二度と許しません。


イスラムヘジャブ(ベール)
 私たちは、イスラム原理主義者たちが、女性蔑視に加えて、国の再建に向けて社会的経済的になんの方策も持たず、またアフガニスタンという国をどう形成していくか適切な計画すら持っていないと思っています。そのため原理主義者たちは、逆に、自分たちの強権を見せつけるため、「イスラムベール」のような筋違いの、大げさな、いちじくの葉をつづり合わせるような政策しかとることができず、生死にかかわる最優先の事柄として推進しています。原理主義者たちは、自分たちの目的を達成するためあらゆる弾圧手段を使っていますが、コーランもまたを脅しの道具として使用しています。しかしベールを被ることなどコーランでは命令していないことは明らかです。
 私たちは、原理主義者たちに女性がなにを着るべきか着てはいけないかなど規定されたり、命令されたくはありません。原理主義者から私たちにベールを圧しつける権利はなにもありません。私たちは、安全が保障され、社会的認識が正しくなされるならば、決してベールを被りません。ベールを拒否することは、原理主義者たちに対する抵抗と挑戦のしるしです。しかしベールを被るか被らないかは全く個人的な問題であり、誰もこの決定に口を挟むことも、圧しつける権利もありません。
 私たちは、ベールを身につけることは、宗教的問題ではなく、文化の問題だと考えます。しかし原理主義者たちは、この問題に宗教的意味付けをして、女性にベールを被らせ、恐怖と抑圧によって彼らの女性蔑視を燃え上がらせています。彼らの本来の目的は、女性を彼らの絶対権力の下に、つまり奴属的地位に置くことです。

 

 
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