アフガニスタン最新ニュース
3月23日〜24日


2001.3.23
●イラン:大陸を越えた麻薬密輸網に打撃を与える

3月23日 IRNA
イラン政府は3月22日、アフガニスタンからヨーロッパ,アメリカへヘロインとコカインを密輸してきた密輸組織の38人を逮捕した。イランの警察はカーペットの中に縫いこまれた4キロのヘロインと500グラムのコカインを没収した。逮捕されたメンバーのうち3人はアフガン人であるという。犯人らは結晶化加工されたヘロインをアフガニスタンから荷積みしてパキスタン、イラン、トルコ、キプロスといった範囲にまたがるルートでアメリカやヨーロッパに麻薬を持ち込んでいた。キプロス警察は11月に1.5キロのヘロインをペルシャ絨毯に隠して持ち込もうとしたイラン人を逮捕したと発表している。イランはアフガニスタンから西側諸国への主要な麻薬密輸ルートであり、対ドラッグ戦争を行ってきた。IRNAの報道によるとこの水曜日にもアフガンとの国境付近で2名の武装した運び屋が保安部隊に殺害されている。


●アメリカのアフガン人援助のための小麦が到着
3月22日、パキスタンのQASIM港にアメリカが送ったアフガン人援助物資の小麦3万トンが到着した。麦はカブールのWFPに引き渡される。
アメリカ大使は次のように語った。「アメリカは食料他人道援助が必要なアフガニスタン民衆を支援しつづけるであろう。アメリカはアフガニスタンのアフガン市民に食料を供給し、援助するとともに、パキスタンがさらなる難民を援助するよう、パキスタン政府支援にベストを尽くしており、それはこれからも継続する。われわれはアフガニスタン人にわれわれアメリカの援助について宣伝を行っている。なぜなら、アフガン市民に対するアメリカの姿勢について大量の誤報、偽情報があるからだ。アメリカはアフガン人、またはアフガニスタンと対立しているどころか、アフガン人の状況に多大な同情と共感を抱いている。」
今回の援助物資は計752,00トン(小麦)の1回目にあたる。

空虚なアフガン美術館(Washington Post Foreign Service)
アフガンにおける仏像破壊命令から3週間、タリバンは始めてジャーナリストに国立美術館への入館を許可した。
しかし、部屋は空虚であり、50の早急にアレンジされた巨大な大理石の大杯と、フランス製のセラミックの棚のみが残っていた。「一度命令が下されれば、仕事は始まる。感傷的な気分にはならない」とタリバンの美術館館長は語った。破壊に関して政府からの正式なコメントはない。
美術館内の多くの物品はタリバンが政権に就く以前に、内戦のため破壊されていたという。イスラムの品々は安全な場所に保存されているという。ほとんどの部屋が閉ざされていたが、貴重品は破壊されたと思われる。美術館は水曜に古代マスケット銃を含むいくつかのオブジェを用意していた。美術館に元来あった物は90年代に売り飛ばされたか、アジアやヨーロッパの美術館に移っている。

●アフガン難民に立ち退きの通知
3月22日 Down
北西部辺境州・州政府は、Nasir Bagh Campのアフガン難民に対して、7月31日までに退去するよう要求した。
それ以前に、アフガン委員会は難民をAkora KhattakCamp に定住させようとしている。政府は, Nasir Bagh Camp の350の家族に対し、即刻退去するよう要求した。

一方で移住できるようなキャンプも少なく、キャンプの新規設置もままならない。
地域住民はこれまでキャンプ増設に反対してきた。地域によっては避難民の方が地元住民よりも多いところもあり、地方政府はアフガニスタンからのさらなる難民流入には反対している。





2001.3.24
援助団体職員、アフガン制裁を疑問視
AP
アフガン人と外国の援助団体職員(aid worker)は土曜のコフィ・アナン国連事務総長の、目下行われているタリバン体制への制裁は一般市民にほとんど影響を与えていない、という断定に同意していない。
アナンはニューヨークで3月23日・金曜にそのレポートの中で、アフガンでの基本的な食料品の価格は2000年11月に国連安保理が制裁を決定したときから変わっていない、と発表した。
アフガン人の多くは同意していない。
カブールでは全身をブルカで覆い隠した女性達が通りの真中に座り込んで物乞いをし、子供達はロケット砲で破壊されたビルの中をゴミ漁りをしている。この街では物価が制裁以後、かなり値上がりした。アフガン人はここでは米、砂糖、食用オイル、ディーゼル、灯油といった主要なモノの値段がかつてより値上がりした,と語っている。「何もかも以前より高い。一般市民(ordinary people)にとって問題だ。」カブールでコックとして働いているマハンマド・イツハクは語った。
制裁はアフガンの95%を支配するタリバンにテロリスト容疑者であるオサマ・ビン・ラディンの引渡しをさせるために課せられた。国連はビン・ラディンがテロの罪でアメリカ、もしくは第三国の法廷に出廷することを求めている。
タリバンは拒否してきたが、ビン・ラディンを巡る行き詰まり打開に向けて交渉の用意があると語っている。
11月からアフガンの貨幣であるアフガニの価値は70000ドルから約80000ドルに下落した。住民によると、11月以前は1パウンド16セントであった砂糖は20セントとなった。米は1パウンド18セントから今や22セントとなった。
ほんの少しの値上がりすら、職の無い人々の大半にとって痛手である。職のある人々でも平均して月10ドルの稼ぎである。
国連の制裁はタリバンの国外渡航権を禁じ、タリバンの国外資産を凍結、タリバン支配領域への武器禁輸を課した。アフガニの平価切下げは大半の日常品が多くはパキスタンから輸入されているために高騰した。国際援助団体の職員は、匿名で、制裁は一般のアフガン人に対して国際社会が彼らを見捨てた、というシグナルとなる、と語った。彼らは制裁がタリバン内部の強硬派を力づけ、穏健派の声をさらに隅へ追いやった、と言う。制裁はタリバン内のバーミアンの二つの巨大仏像を含む全偶像を破壊せよ、という布告に反対する層を弱めてしまったかもしれない、と語る者もいる。
タリバンは女性の、労働や教育を含む多くの権利を否定するイスラム法の厳格な適用を支持している。そのイスラム法によれば女性は全身を包むブルカを着用しなければならない。
また、タリバンのイスラム法は男性が髭をはやし、モスクで礼拝することを求めている。アフガンではささいな遊びの大半も祈りや労働から人々をそらすものとしてタリバンにより禁じられている。



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