アフガニスタン最新ニュース

3月2日〜4日
(バーミアン仏教遺跡破壊関連を中心に)



3月2日(金)
タリバン、大仏を破壊し始める(Reuters)
アフガニスタンのタリバンは、世界的な抗議を無視してバー見やンの大仏を戦車砲弾で破壊し始めた。タリバンはアフガニスタンの全ての彫刻や仏像を破壊し始め、それにバーミヤンの二つの大仏が含まれている。タリバンのスポークスマンによると、大仏を破壊するためにあらゆる兵器が使用されており、爆薬も使用されているという。
大仏の付近の住民は、125フィートから174フィートくらいまで避難させられているという。実際に大仏が完全に破壊されたかどうかは不明である。タリバンは既にモハマド・オマル師の命令により、全ての「偶像」を破壊する予定だという。
この行為に対してインド政府は、「中世の蛮行への逆行」と非難。タリバンに仏像を保存する意向がないならば、インド政府は「全ての人間のために」仏像を快く預かるという。アフガニスタン内の一般市民や役人の一部には、この行為に対する反発もあるという。今回のタリバンの行為の背景には、アフガニスタンの合法政府としての世界的認知を得ることがある。外交的にも大きなダメージがあり、ドイツはこの行為に対して嫌悪感を覚えると発表。タイ・スリランカ・ネパール政府も激怒している。
エジプトもイスラム国家であるが、今回の行為を激しく非難。
イスラムは他の文化を尊重していると、エジプトのFahmi Howeidy師は語っている。

ユネスコ総長、特別使節をタリバンに送る(AFP)
ユネスコ総長松浦氏はタリバンの大仏破壊行為をやめさせるために、特別使節をアフガニスタンに送ることを発表した。ユネスコのシンポジウムはパリで開催され、彼は今回の行為を文化的蛮行と非難している。ユネスコのタリバンに対する非難にはアラブ諸国も加わっており、タリバン政権を認めているサウジアラビアとアラブ首長国連邦も加わっている。アラブ・グループは、アフガニスタンが14世紀の間守ってきた遺産を破壊することを激しく非難。特別使節は、前イラン・パキスタン大使のPierre Lafrance 氏で、彼はイスラム圏で良く知られ、尊敬されているという。

国連、ニューヨークの美術館の申し出を支持(AFP)
国連事務総長のアナン氏はアフガンに対して、破壊される仏像をニューヨークのメトロポリタン美術館が保管する、という申し出を承諾するよう打診した。アナン氏はアフガンから、あらゆる移動可能の仏像を持ち出そうとしているメトロポリタン美術館からの電話を受けたという。今回の外交手段は、ユネスコのタリバンへの説得を反映するものであった。

戦車砲の弾幕下の仏像(AFP)
バーミヤン中心にあるアフガニスタンの古代の大仏は、タリバン軍の戦車砲の弾幕の下にある。タリバンは既に2000年前の大仏を破壊し始めている。

ロシア、タリバンを避難(IST)
ロシアはタリバンの歴史的遺産の破壊を激しく非難している。外相は、タリバンの命令に対して大いなる遺憾を覚えており、軍のトップに国際社会の注意を集め、この野蛮な行為を止めさせるよう呼びかけている。ステイトメントの中で、ロシアは今回の行為をアフガニスタン人にとってのみならず、世界中の市民に属する歴史的遺産への侵略と位置付けている。外相は、タリバンの命令は、全世界の人間の価値に対する敵意の表れであり、タリバンのイデオロギーは、尊重されているイスラム教の人間的哲学への脅威であると語った。ロシアは又、タリバンが国連、ユネスコ、多くの国家や国際社会のアピールによって、今回の野蛮な命令を撤回することを願うと表明した。

宗教的命令(CNN)
タリバンの精神的指導者であるモハマド・オマール師は月曜日に全ての仏像を破壊するよう命じ、パキスタンからのアピールにも関わらず破壊は始まった。パキスタンのアピールは遅かったと反勢力派のリーダーAbdullah は語った。タリバンは破壊の始まる数日前にパキスタンにコンタクトしているが、何の返答もなかったという。タリバンは、アフガニスタンが仏教の教義と巡礼の中心であったイスラム以前の全ての物を破壊するという。指導者は、偶像崇拝はイスラムで禁じられていると語っている。
この破壊行為について、キリスト教とイスラム教者は、これは人間の歴史を破壊しているだけではなく、イスラムとアフガニスタン両方を破壊している、と語っている。この意見にインドとパキスタンでさえ同意している。イスラム大国であるエジプトは、イスラム法に反する儀式を含んでいる他の文化も尊重するのがイスラム教であり、命令はイスラムに反していると非難している。

イスラム国家、タリバンの政策を非難(AFP)
アフガニスタンのタリバン政府による大仏の破壊はイスラム国家の怒りも引き起こした。パキスタンはアフガンと交流の深い国家であるが、今回の行為には反対している。
「我々は、アフガン政府に世界遺産であるアフガンの歴史的モニュメントや大仏を守るよう呼びかけている」とパキスタンのスポークスマンは語っている。イラン政府は激しくタリバンを非難し、イランの英語ニュースは、イスラムの名の下で行われている破壊行為は、聖なる宗教を汚していると非難。
イスラムは世界中の人々の信念や歴史を具体化する物を破壊せよ、などと決して言っていない、と英語ニュースでは語っている。又、エジプトからも宗教関係者からの驚きの声や、政府からの非難の声が上がっている。

外交官たちの抗議(Dawn)
Islamabadにおいて外交官たちが集まり、タリバンの破壊行為に対する国際的抗議に加わった。ステイトメントでは、外交官達は深い遺憾の意を表明している。今回集まった外交官達は、インド、日本、韓国、ネパール、フランス出身である。

EUも非難(AFP)
タリバンが古代の大仏を破壊していることにつき、世界遺産の「中世の」破壊として世界中から罵られている。世界中の政府と宗教関係者がタリバンを非難し、エジプトのイスラム教の指導者は、慎重に行動し、狂気にまかせず、専門家の意見を尊重するよう語っている。EUも今回の動きを「大きな悲劇」と非難。
この決定を完全に遂行しないようタリバンに促している。

日本政府も非難に参加(AP)
日本政府もアフガニスタンの仏像破壊に対し、遺憾の意を表明。もし全ての仏像が破壊されたら、損害は計り知れなく、日本政府はタリバンが決定を見なおすことを期待している。

世界的なタリバンへの嫌悪始まる(AFP)
タリバンが古代の仏像を破壊し始めたことで、国際的嫌悪がさらに募った。フランスは、世界中の政府がタリバンに敵意を持っていると警告し、タリバンが国際社会に近づくことがさらに難しくなったと発表。アフガンを非難している国は、アメリカ、フランス、ドイツ、タイ、日本、イラン、スリランカ、パキスタン、ロシア、インド、また、国連事務総長アナン氏や多くの美術館と仏教団体も非難している。

タリバンの孤立、深まる(BBC)
今回のタリバンの破壊行為で、世界中から非難の声が集まっている。ネパールは、国際社会に仏像を保護するよう呼びかけている。インドが移動も怒りをあらわにし、パキスタンも仏像保護の重要性を訴えている。

反麻薬の動き(Daily Review)
木曜日、反麻薬対策で、20ヶ国がアメリカと協力することになった、その中にはメキシコとコロンビアも含まれている。アフガニスタンは麻薬のため、経済的ペナルティを受けているが、他の制裁も受けているため、その効果は少ない。

日本の援助、遅れる(Reuters)
国連の緊急事態の呼びかけにもかかわらず、日本政府はアフガニスタン難民への救済には一週間かかると発表。けれども、日本政府はテント、毛布、シートなどの供給を真剣に考えているという。UNHCRは、80,000人のJalozaiのキャンプに早急に援助を行わなければ、キャンプは「死のキャンプ」になってしまうと語っている。UNHCR東京支部は、日本政府は何もUNHCRに詳細を語らないため、何のコメントもできないという。





3月3日(土)
タリバン、仏像の頭部と脚を破壊(AP)
タリバンは、古代大仏の頭部と脚を破壊したと発表。まーミヤンの36メートルと52メートルの二つの大仏は世界で最も高いものであり、1500年前に作られた。イラン政府も激しく非難している。情報相によれば、破壊は近々完了するという。

タリバン、全ての仏像を破壊する予定(Rreuters)
タリバンは、現在行われている大仏の破壊のみならず、全ての仏像を破壊する予定だという。国際的な非難にもかかわらず、仏像は偶像であり、イスラムに反するとして、破壊する予定。モハマド・オマール師によれば、仏像はイスラムに反しているため、全て破壊しなければならないという。

タリバンへのかすかな希望(AFP)
国際的な非難にもかかわらず、仏像破壊は行われると情報相は語っており、何者もイスラムのミッションを止めることはできないという。情報相はまた、仏像破壊は大きな問題ではなく、単なる泥と岩にすぎなく、これは国内問題で国際問題ではないと語っている。しかしながら、ユネスコは特別使節をアフガニスタンに送り、そこで微かな望みを得たという。これは、破壊は単なるステイトメントにすぎなく、命令ではない、ということがアフガニスタンとパキスタン国内で言われているからである。

フランス政府、タリバンの同盟国に圧力を要請(AFP)
フランスの文化相のCatherine Tasca はタリバンの同盟国に、仏像を破壊しないよう圧力をタリバンにかけるよう要請した。Tascaは、国際社会はタリバンに対して団結していると語っている。また、タリバンは国民、とりわけ女性の権利を剥奪していると強調。

タリバンに対する賛同の声
チェチェン武装勢力は、今回のタリバンの仏像破壊を支持する発表をした。

ネパール、タリバンを非難(Bernama)
ネパール政府は土曜日、タリバンの命令を非難した。ネパールは世界で唯一の仏教王国で、仏教発祥の地でもある。ネパール共産党は、タリバンに仏像の重要性を改めて訴え、破壊を止めるよう要請した。

インドの新聞、タリバンを非難(AFP
インドの新聞は土曜日、タリバンの国際的非難を無視する態度を非難した。また、新聞では、世界中がイスラム国の反応を見守っているという意見を掲載。




3月4日(日)
ユネスコの特別使節、タリバンに拒絶される(AFP)
ユネスコの特別大使であるLafrance は仏像破壊を止めるようタリバン軍に説得することに失敗した。

アフガンの大仏、破壊される運命に(AFP)
土曜日にタリバンが仏像を破壊する命令を覆すことは無い、としたため、大仏は破壊される運命となった。準備は進んでおり、破壊はイスラムの神の意志を尊重すると情報相は語った。
又彼は、仏像破壊は国内問題であり、国際問題ではない、ということをユネスコの特別使節に直接話すことができるので、使節が来ることは良いチャンスである、と語った。

破壊の目撃者(AP)
日曜日に古代仏像のある地に訪れたSafdar Aliはタリバン軍が仏像を破壊するところを目撃した。彼は近づくことを許さず、どれほどのダメージかを確認することはできなかったが、破壊は行われていたという。

●G8、タリバンを非難(AFP)
G8は日曜日、アフガンの仏像破壊行為を非難するドラフトを採択した。文化とシステムの多様化を容認することが安定した発展の中心であり、タリバンの破壊行為に驚き、狼狽していると発表した。

タリバン、決定は覆らないと発表
タリバンは破壊の命令は覆らないと発表し、破壊を止めさせようとしているユネスコを失望させた。タリバンの外交官と対談したユネスコの特別使節は、決定がイスラム学者によってなされ、タリバン政権によってなされたわけではないので、覆ることはない、と発表。

中国、タリバンの決定を非難(Reuters)
The Buddhist Association of Chinaは、タリバンの破壊行為
を非難し、破壊行為の即時停止を要請した。「我々は大変憂慮しており、多くの仏教信者を憤慨させている、と表明。この表明は、タリバンの文化相が破壊を表明したことから来ている。

タジキスタン国境での紛争激化(BBC)
タジキスタン国境付近のロシア国境警備隊は、アフガニスタンの紛争は激化していると語った。紛争はタリバン軍と反タリバン派との間で行われた。ロシア国境警備隊は警戒態勢にあった。
ロシアは、今回の件でタジキスタン国境付近の国境警備隊
の数を増やすことはしないという。しかし、タジキスタンに訪れたTotsky氏は、不法移民と麻薬密輸を防ぐために、カザフスタンと共に特別の軍隊を敷くという。


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