アフガニスタン最新ニュース

2月23日〜25日


2月23日(金)

パキスタン、アフガンへの援助を求める(Bloomberg)
パキスタンは海外の支援機関、とりわけ国連からの援助をアフガニスタンに対して行うよう求めている。
今年国連は2億2千9百万ドルを呼びかけているが、現在までのところ1800万ドルだけが集まった。
難民への援助金は減少すると思われる。パキスタン政府は難民をアフガニスタンに戻そうとしている。

パキスタン外相、アフガンに話し合いが必要と語る
(Dawn)
アフガニスタンに関して、パキスタン外相は、紛争はアフガニスタン人による話し合いによってのみ解決すると語った。アフガニスタンはこれまで外国の解決案を受け入れたことがなく、今後も受け入れるとは思われない。
彼は、国際社会はアフガン人のために交渉テーブルをセットすべきと主張している。アフガニスタンの90%は現在平和である。しかし国際社会はアフガン再建のために何の行動も起こしていないと非難している。
彼はアヘンの減少についても評価し、国際社会はアフガン
の農民のために支援すべきと語った。

アフガンの見通しは暗い(BBC)
アフガニスタンの状況は悪化しており、将来の見通しは暗いという。しかし、国連難民事務局は、死者はくいとめることができ、パキスタン北西部の難民キャンプの難民たちの苦難は改善されていると語っている。けれども、状況はひどく、内戦と干ばつから逃れているアフガン人は、水道水や下水のないトイレすらない状況の下で生活している。
現在のところ、彼らは寒さに襲われているが、気温が上昇すると健康問題が難民と現地の住民を襲うことになる。
国連は難民に十分な供給を行っているが、それらが全ての難民に行き届くことは、その難民の多さから、難しいという。けれども、国際機関が協力しない本当の理由は、パキスタン政府が援助を許可しないからだという。パキスタン政府は、援助をすれば彼らがアフガニスタンに帰国しなくなると信じている。
国連は、パキスタンにいる難民は法的にも難民であるため、反自発的に国に戻ることは許されないという。


2月24日(土)
●インドとロシア、テロリズムに対する態度を強化(IANS)
インドとロシアは、両国の安全と主権を脅かしている国際テロリズムに対する二国間強力を強化する。
ロシアとインドはチェチェン紛争とカシミールを巡る問題からテロリズムには多大な関心がある。タリバンによって支配されているアフガンスタンは、国際テロリズムの繁殖地となっている。両国とも、タリバンへの武器供給禁止に関する国連制裁に関するパキスタン政府の態度に変化はない、と語った。

2月25日(日)

反体制派指揮官、タリバンに加わる(AFP)
反タリバン派の重要指揮官であるKarim Qarabagh として知られるMohammad Karim Abed は、タリバンに武装した兵士たちと訪れた。最近、4機の軍用ヘリコプターが反体制派リーダーMasoodにモスクワから渡され、ロシアと反イスラムのプロットをたくらんでいた。「このことが私ををここ(タリバン側)に導いたが、私はこれまでのように、私自身のジハードを続ける。又、アフガンに(ロシア以外の多くの国の)干渉があることに疑いはないが、ロシアの干渉は非常に明確である」
と語った。反体制派のスポークスマンは、Karim がタリバンに
加わったことを見とめているが、わずか15人が彼について行ったと語っている。

地震がインド北部、パキスタン、アフガンを襲う(Reuters)
強い地震がアフガニスタンとパキスタン、インド北部を襲った。
地震は午前7:22分に起こり、パキスタンはマグニチュード5.8とし、インドは6.5と発表。震源の深さは108から120マイルだという。

JUI、アフガン問題に関して統一を図る(PPI)
Jaminat Ulema-i-islamのチーフ, Maulana Samiul Hag は、宗教政党に違いを乗り越えるべきであると促した。統一は将来にとって最も重要なことである、とプレスカンファレンスで語った。国内のテロリズムの波に対して失望を表明し、アフガニスタンを救うため、アメリカに対して全ての宗教と政党が結束しなければならないと表明した。

訳注:
JUIはパキスタンのイスラム教スンニ派の宗教組織、兼政治団体。Jamiat-e-Ulema-e-Islam (ウレマ・イスラム協会)。タリバンの最大の立役者の一つ。現在もパキスタンの国会(97年選挙)に議席を持つが、93年のベナジル・ブット率いる連立与党に入閣、パキスタン政府のタリバン支援を推進した。アフガニスタンの内戦が激しかった旧ソ連占領期及び,旧ソ連撤兵後の間、パキスタンに逃れた難民の子ども達の多数が、JUIの運営するマドラサ(イスラム神学校)で学んだ。(他に難民の子供達に教育を提供する組織が無かった)このJUIのマドラサ出身者の中からタリバンの中核となるメンバーが多数輩出された。タリバンが反タリバン派との戦争で窮地に追い込まれた際、JUIのマドラサで学ぶ多数の学生達が新兵としてタリバンへ提供されたという。(A・ラシッド:「タリバン」(講談社)参照」
JUIには分派となってJUIから袂を分かった宗教団体−政治運動が多くあり、この分派の中にはイスラム教シーア派(パキスタンでは少数派)へのテロを繰り返したり、タリバン型の騒乱を都市部で展開する(女性を行動から追い払う、テレビや衛星アンテナを壊す、など)派閥がある。上記の記事はこうしたパキスタン当局からも鎮圧されるような過激分派の闘争を批判したものと推定される。



イスラム国家、グローバリゼーションに不満(Reuters)
イスラム国家の首脳陣によるサミットで、グローバリゼーションについての不満が並べられた。エジプトのムバラク大統領は、不公平な貿易に関しての不満と共に一日の会議を開催した。
彼は、オープンマーケットは全ての国家の生産物にとってアクセス可能であるにもかかわらず、イスラム国家の生産物は困難に直面しており、先進国へのアクセスが害されていると非難した。
このD−8のメンバー(バングラディッシュ、エジプト、イラン、インドネシア、マレーシア、ナイアグラ、パキスタン、トルコ)は、8億の人口を有しているにも関わらず、世界の貿易のシェアはわずか4%でしかない。今回の会議でアフガニスタンについても言及され、タリバンは孤立よりも従事するべきである、との声が上がった。

タリバンの外交官、パキスタンから撤退(PTI)
アフガニスタンのタリバンは、二人の外交官をアフガニスタンに帰国させた。Qazi Habibul Fauzi と Mohammad Daud の二人にタリバン外務省より帰国の命令が下った。国連制裁により、タリバンの外交官の数を減らすよう各国はしているが、パキスタンは減らしていなかった。しかし、タリバンは自ら役員の数を減らした。パキスタンに問題を作りたくなかったからだという。アフガン大使館は人員不足で、5人の外交官も24人のスタッフに含まれている。

 目次に戻る HPに戻る