アフガニスタン最新ニュース
12月15日〜17日


2000.12.17

アメリカはパキスタンにタリバンに対する追加制裁を尊重するよう要請 : NNI
 アメリカはパキスタンに対し、タリバンに対する追加制裁が行われた場合、国連の意志を尊重して賛同するよう要請した。パキスタンはタリバンを支持する3国のひとつ。

●国連の報告書はタリバンへの追加制裁の反動を予想 : NNI
 国連はタリバンに対する追加制裁が行われた場合、在アフガニスタンの国際支援に従事する人々が危険にさらされる可能性があると警告した。すでに半数にのぼるスタッフがアフガニスタンから引き上げている。タリバンは国連の人々に危害は与えないと言っているが、その保障はないとの見方もある。

●更なる支援従事者が渦中のカブールを去る : Reuters

●タリバンは世界の脅威 : The News:jang
 アメリカ国務省書記官補のInderfurthは、テロリストに訓練の場を与えているアフガニスタンは世界の脅威だと語った。

●タリバンに対するUNSCの決議来週にも : NNI
「国連の安全保障理事会はタリバンに対するテロ対策決議案を採択するだろう」とロシアの安全保障理事会書記官は述べている。

●Human Rights watchは全てのアフガニスタン武装勢力に対し軍事的通商禁止を課すべきだと主張 : NNI
Human Rights Watchは国連安全保障理事会に宛てた文書で、国際社会はアフガニスタン国民の危機的運命を無視していると抗議した。この文書の中で彼等は”軍事的通商禁止はタリバンだけでなく全ての武装集団に行うべき””医薬品などの必需品調達のため、すでに課されているアリアナ航空の利用禁止を解除すること”などを求めた。国連がアフガニスタン国民に危害を与えないよう配慮していることは認めた上で、充分ではないとの見方を示した。

●48人のアフガニスタン人がイラン軍との衝突で死亡 : The News:jang
この3日間でイラン軍により少なくとも48人のアフガニスタン人が殺され、人質として捕らえられていた村人24人以上が解放された。この争いは3週間前に麻薬の流入を阻止するために国境にアフガニスタンとパキスタンによる軍隊を配置することが発表されたことに始まり、それ以来100人以上の人々(ほとんどがアフガニスタン人)がイラン西部で殺されている。

2000.12.16

●Loya Jirga チーム、Jeddahに向け出発 : Frontier Post
 Shahzada Mir Waizにより率いられる代表団はアフガニスタン危機の解決に向け、サウジアラビア政府と協議すべくJeddahに向かった。一行はその後モスクワ、中国、トルコ、エジプトを訪問する予定。

●アメリカ、アフガニスタンに対する追加制裁について説明: BBC
 アメリカ国務省書記官補佐は、アフガニスタンに対する追加制裁はアフガニスタン国民に被害を与えないよう特に慎重に計画されており、食料や医薬品の輸送など、人道的支援には影響を及ぼさないと語った。

●BBCの翻訳者カブールに抑留 : BBC
 カブールのBBC翻訳者が16日(土)にタリバンにより事務所から連れ去られた。理由については明らかにされていないが、かねてからタリバンはBBCに対し、彼が前アフガニスタン政府の関係者であったことから彼を解雇するよう要求していた。

●国連は2001年の難民支援金9億5400万ドルを要請 : Frontier Post
国連は2001年度の難民支援金として954百万ドルを要請した。 2000年度は955.5百万ドルの要請をしたが各国からの支援は今のところ835.1百万ドルにとどまっている。

●アフガニスタン貿易のパキスタン保証人は政府の決定を歓迎 : Frontier Post 
 アフガニスタン貿易業者を規制する法律の導入が決まり、アフガニスタン人も税金制度に加わることになった。この20年間、アフガニスタン貿易関係者のパキスタンにおける商業活動は完全にアフガニスタンの支配下にあり、あらゆる税を免除されるという便宜が図られていた。
 今後、税金を払うことを拒否するアフガニスタン業者はパキスタンにおける商業活動を禁止されることになる。

●アメリカのアフガニスタン攻撃に関する報道は推測的 : NNI
アメリカ国務省書記官補のKarl Inderfurthは、アフガニスタン攻撃に関する報道は推測に基づいて行われており事実ではないと語った。攻撃開始に関する決定は全て調査が完了してから下されるもので、なんら最終的な調査結果が出ていない現段階では適切な行動の決定はできないとしている。

●テロリストに人権はない : NNI
 ロシアの大統領プーチンは、テロリストには人道的な規則は適用されないと語った。従って、アメリカ大使館を爆破したBin Ladenの人権についても同様で、彼に摘要される唯一の規則は逮捕され裁判にかけられることだとも言っている。

●タジキスタンーアフガニスタン国境で、ロシア部隊と密輸者衝突 : Reuters
 タジキスタンとアフガニスタンの国境で警備を行っているロシア軍が不法にアフガニスタンから入国しようとする8人の武装グループと衝突し、3人を殺害、180キロのヘロインを押収した。この地点はヨーロッパ・ロシアに向けての麻薬密輸の警戒地域となっている。

●WPFがPakhtunの詩人に詩を依頼 : Frontier Post
 World Pakhtun Foundation(WPF)はパシュトゥン(Pakhtun)の人々の遺産・文化等を描いた詩を募集している。審査は内外のPakhtunの学者達によって行われ、最優秀作品にはWPFから賞が送られる。またそれらの詩は本として出版され売上金はNWPFでの教育や慈善活動資金として使われることになる。

2000.12.15

●アメリカいわく、アフガニスタンの人々を傷つけないことを願う: AP
 アメリカ国務省長官は、国連安全保障理事会による追加制裁はアフガニスタン国民に傷つけないよう配慮されていると語った。制裁はタリバンに圧力を掛けることを目的としており、国民のための食料・医薬品の貿易は影響をうけない。又事前に許可を得れば人道的、宗教的な理由での空路利用も認められる。制裁案は来週早々に承認される予定。

●アメリカは、タリバンは世界の脅威だと警告 : AFP
 テロ組織に対し国内での訓練陣営を認めるなどの支援を行っているとして、アメリカ国務省南アジア担当次官は、タリバンは国際社会の脅威であると語った。

●アフガニスタンの武器通商禁止は全体的に行われるべき : BBC
 国際的人権保護団体”Human Rights Watch ”は国連が軍事的通商禁止制裁をタリバンに対してのみ行うべきではないと促した。長く厳しいアフガニスタンの内紛の責任は、タリバンだけでなく全ての武装集団にもあるとしての主張。

●在アフガニスタン国連代表は平和に向けての対談が続くであろうことを楽観視 : IRIN-CA
 在アフガニスタン国連代表は、追加制裁が行われた場合タリバンはアフガニスタンの国連事務所を閉鎖するのではないかという報道機関の見方に対し、平和に向けての協議は続けられるだろうと述べた。

●パキスタン内務大臣、重要事項協議の為カブールを訪問 : Frontier Post
 パキスタン内務大臣のMoinuddin Haiderはタリバン政権と双方の広義に渡る問題協議の為、カブールに向けて出発した。今回の最も重要な協議事項は国境におけるアフガニスタン国民の動向の規制についてである。

●Loya Jirga派はアフガン危機の唯一の解決策 : Frontier Post
 United Front(反タリバンの統一戦線)のマスードは、国連、特に安全保障理事会に対しアフガニスタンに対する外部介入を止め、唯一の解決策であるLoya Jirga(国家的レベルのアフガン伝統的部族長会議)の提案を支持するよう要請した。彼は更なる悲劇を国民にもたらす可能性もある追加制裁を実行する変わりに、平和の回復と政府の樹立に対し協力するよう求めた。Loya Jirgaは世界中のアフガンタン人の多数の支持を受けおり、それを成し遂げうる唯一の組織であるとのこと。

●タリバンはブッシュ新大統領が協議への道を選ぶことを望む : The News : jang
 タリバンはジョージ・ブッシュ大統領が、制裁よりも会談を通して両国のテロ疑惑についての紛争解決を選ぶことを希望している。また、タリバン側はすでに和解への準備は出来ているとしている。

●国連によるタリバンに対する軍事的通商禁止来週にも : The Times of India
 安全保障理事会は、アフガニスタンにおける国連の人道的プログラム停止の危険にも拘わらず、来週にもタリバンに対する軍事的通商禁止を実行する予定。この制裁は人道的活動者の恐怖を増し、プログラムの中止や従事者の撤退を招きかねないという見方がある一方、制裁の取り消しはテロリストの脅しに屈することを意味するという声もある。

●アリアナ航空の人質、イギリス亡命への戦い : The Times of India
 2月のアリアナ航空ハイジャック事件の人質の弁護団は、アフガニスタンに送還されたハイジャック機のパイロットと搭乗員を呼び戻し、帰還後どのようにタリバンに拷問され収監されたかの証言をさせようとしている。タリバンからの報復を恐れている人質のイギリスへの政治的亡命の切り札にするのが狙い。送還された3人はロンドンの難民センターへ証拠を届け政治的亡命をしようとしていた。人質166人のうち77人は帰国を選び、89人が亡命を求めている。イギリス当局は受入拒否の姿勢を示しており、パキスタン、インドなどに受け入れの要請をしたがいずれも失敗に終わっている。

●カブールは輸出市場として拡大 : Dawn
 1996年9月、タリバンが首都カブールを掌握して以来、アフガニスタンはパキスタンにとって巨大輸出市場をなった。1996〜1997年は1500万ドルだった輸出高は1999〜2000年では1億1500万ドルまで増大した。サウジアラビアなどのアフガニスタンへの輸出益も他のアジア各国への輸出益を大きく上回っている。戦争で国内産業が停滞しているアフガニスタンは、他国からの輸出に頼らざるを得ない状況になっている。

●アメリカは、アフガニスタンを麻薬犯罪関与の良い例として示す : Dawn  
 アメリカはコロンビアとアフガニスタンを麻薬売買、テロリズム、犯罪組織の集中・増大の顕著な例として挙げた。国務省テロ対策専門のMichael Sheehanは「麻薬売買・製造者はアフガニスタンやコロンビアのような無法地帯に目をつけ集まってくる。そしてその地域はテロや国際的に受け入れられないような行為に拘わる人々の存在場所を重なっている」と語った。

●タリバンは”コール”の爆破犯に逃げ道を与えたとアメリカは主張 : The Times of India
 アメリカ国務省テロ対策コーディネーターのMichael Sheehaは、米国海軍駆逐艦コールの爆破犯は反抗直後アフガニスタンに逃げ込み、タリバンが安全な場所を提供したと語っている。タリバンが国の大半を掌握していることで国は無法地帯と化し、テロリストや麻薬密売者等の犯罪者が暗躍しており、又タリバンはそこから利益を得ているとしている。

●タリバンとオサマ・ビン・ラデン : Frontier Post
 
タリバンのリーダーであるMullah Muhammad Omarは、自らの立場とBin Ladenとの関係について次のように語った。現在の自分達の国際社会からの孤立やアフガニスタンに対する制裁の最も大きな原因は、何の罪もないBin Ladenをアメリカに引き渡すことを拒否したことにあるが、この態度はイスラム教に対する自分たちの誠意の表れである。イスラム教では、理由や状況がどうであれ同じイスラム教徒を敵に引き渡すことを禁じており、それを破ることは背信者になることを意味する。Bin Ladenがアフガニスタンに来た理由は、この国が信仰の迫害から逃れられる世界で唯一の国だからだ。


先頭に戻る 目次に戻る HPに戻る