○活動記録
★テロと軍事報復に反対し、メディアの使命を訴える声明(2001.10.16.)★個人情報保護法案の廃案を求める声明(2001年)
●報告(関東)
019/2002.09.22 03年度 第2回寄り合い「昼下がりの音楽と交流の集い」関東運営委員会第2回寄り合いは9月21日、新宿のジャズライブハウス「ジャズスポットJ」で日本音楽家ユニオンとの交流を、「昼下がりの音楽と交流の集い」と題して行った。 第1部は音楽家ユニオン全国運営委員の川本眞理さんの話。音楽家ユニオンの歴史から運営、現在の課題まで多岐にわたったが、組織のなりたちとして職能労働組合の日本演奏家協会と日本音楽家労働組合が大同団結して音楽家ユニオンができたこと、現在、職能団体、芸能実演家団体協議会の唯一の労組のメンバーとして、芸能人の年金、共済制度を確立している職能団体である一方、ギャラの値上げ交渉を行う労働組合でもあるユニークな存在だ。そこから性格的に似ている出版ネッツが抱えている問題解決の糸口もみえてきそうな気がした。また、以前は楽器ごとの部会をつくっていたが、現在はオーケストラ以外はジャンル別の組織になっているという話だった。ここも職能部会を基礎に組織を作っているネッツの将来の組織づくりを考えるうえで参考になるのではないかと思った。
2部は木管三重奏のミニコンサート。飲物を片手に、軽やかで色鮮やかな音にしばし聴き入った。ライブハウスの残響はかなりいい感じで、しかもこれほど間近で聴けるというのはあまりありえない。ファゴットの孔を押さえる音さえはっきり聴こえるのだから。川本さんは木管楽器の特徴として葦の茎からつくる二枚のリード(舌)を震わせて音を出すことから、二枚舌です、と笑わせた。二次会でも、オーボエは中近東起源の楽器で、チャルメラや蛇使いの笛も同族楽器だった、など楽器にまつわる話がとめどなく語られ、楽しい会だった。
018/2002.07.22 03年度 第1回寄り合い「地域雑誌『谷根千』の18年」7月22日、関東運営委員会の今期第1回寄り合いが開催された。ゲストは、季刊の地域雑誌『谷中・根津・千駄木』(以下『谷根千』)の編集同人・山崎範子さん。この日、出来上がったばかりの最新号(2002年夏70号)を手にやって来られた。途中、合計27カ所に1200冊を自転車で配達して来たという。うち4、5軒は、100冊単位での配達だそうだ。「工房日誌」には、ネッツ校正部会街歩きツアー(4月)の訪問も紹介されている。「『谷根千』を始めて18年。主要メンバー3人(注:森まゆみさん、仰木ひろみさん、山崎さん)の記憶は少しずつ異なり、今日の私の話も事実のままではないかもしれません」と断って、山崎さんは語り始めた。
3人が出会ったのは84年4月。「どうせなら好きな仕事を」と84年に、タイプ印刷8ページの『谷根千』が世に出た。 雑誌をつくるだけでなく、「谷中・根津・千駄木の生活を記録する会」という勉強会も生まれた。「その話ならあの人のほうが詳しいよ」と紹介され、次々に人脈も広がった。戦前の町を知る高齢者に話を聞く機会も多い。
力のある人や、反論できる人に対しては批判的に書いても構わないが、そうでない人に対しては気づかいが必要だと言う。地域に住む人たちに密着した地域メディアだからこそ、インタビュー記事の口調ひとつにも配慮が必要なのだ。
創刊号は1000部印刷し、700部が売れた。3年目に谷根千工房を有限会社にした。現在の部数は7500部。一貫して取次には出さず、300軒もの委託先を回る方法をとっている。
当初は、3人の関係がいつ空中分解してもおかしくない状況に陥ったこともあったそうだが、次第に互いの得意分野がわかり、役割も分化してきた。
「原稿依頼はせず、原稿料は払わない」のが基本原則。これも、地域メディアだから。ただし、飲食店を取り上げるときは「他の人に食べに行ってもらい、取材費は払う」。
もう一つの例外は、論文の材料を探しに来た学生や研究者の卵たち。「町から得たものは町に返してほしいから『出来上がったら見せてね』と言っておく。面白いものは読みやすいものにして掲載させてもらいます」。 町に支えられて18年。後半の10年近くは開発に対して意見したり、データ収集や勉強会などの仕事も加わった。そうした“運動”から生まれた本もあるという。
017/2002.05.18 02年度 第9回寄り合い「メディア規制三法案が意味するものは何か?」
5月18日(土)、第1回関東総会記念講演として「メディア規制三法案が意味するものは何か?」を開催した。講師には『毎日新聞』記者で、個人情報保護法案などプライバシーやメディア規制の問題を先駆的に追ってきた臺宏士氏を招いた。参加者は外部からの人を含めて約30人。『毎日新聞』は1999年9月の段階で個人情報保護法取材班をつくり、臺氏は当時所属していたサイバー編集部からこれに参加した。このことがこの問題に取り組むきっかけだったという。そして「個人情報保護法案」と「人権擁護法案」が国会審議入りしたが、個人情報保護法案についてその問題点を指摘した。この法律は、個人情報を継続的に利用する企業や個人などを個人情報取り扱い事業者と規定して守るべき義務を課し、従わない事業者には罰則を課すというもの。報道や政治、宗教などは「義務規定」からは除外されたが、「努力規定」である「基本原則」は、フリーランスを含む誰にでも課される。
また法務省外局の「人権委員会」が人権侵害に救済に当たる筋道を定め、「報道被害」も救済対象とした「人権擁護法案」も大きな問題だ。法案では、待ち伏せなどのほか、電話やファクスでの取材も、過剰な取材とみなされているのだ。臺さんは新聞紙上でこれら危険な法案への警鐘をならしているという
016/2002.04.17 02年度 第8回寄り合い「企画はいかにしてヒットとなるか―『日本村100人の仲間たち』の事例から」
4月17日(水)第8回寄り合いが開かれ19名が参加した。講師は吉田浩さん(有限会社天才工場)
創立から丸三年の編集プロダクション。実用書をベースに、広く浅く多くの読者を獲得する書籍をつくってきた。 代表的なヒット作として「低インシュリンダイエット」20万部突破。「動物キャラナビ」総計40万部以上。「日本村100人の仲間たち」(日本文芸社)30万部以上などがある。
天才工場のシステムについて 約400人のフリーランスのメールアドレスを管理。企画ごとに一斉同報メールを発信。企画に関心のある者が吉田氏にメール返信。吉田氏が厳選したライター、編集者集団に指示だし。関連書籍を購入してから、編集会議に参加。会議の席では類書が数十冊ならぶ。5人から10人程度のチームをこの会議参加者でつくってしまう。2時間程度で打ち合わせを終えて、〆切設定。企画によっては、1単行本あたり1メーリングリストをつくって、情報の管理を行う。
このシステムで、1冊の本が、企画から入稿まで「2週間」という驚異的な機動力を実現している。
015/2002.03.27 02年度 第7回寄り合い「仕事に使えるデジカメ講座」
014/2002.02.22 02年度 第6回寄り合い「書籍流通はどうなるのか……鈴木書店問題をめぐって」2月22日(金)、19時より出版労連会議室で 「書籍流通はどうなるのか……鈴木書店問題をめぐって」がひらかれた。講師は東京堂書店外商部営業課長の小島清孝氏で参加者は12名(ネッツ5名+一般7名)。 人文科学系書籍専門取次の鈴木書店が昨年倒産し、今年1月、従業員は全員解雇(鈴木書店労働組合は存続)という事態になりました。書店員から見た書籍流通の動向や書店の対応などの話を伺い、参加者からも発言がありました。小島氏は「一つの取次がなくなるのは一つのシステムを失うことだ」と語りました。参加された鈴木書店の元社員は「まだ頭の中が真っ白の状態です」と胸中を吐露しました。
いま書店では、スリップをはずす業務がなくなりました。本にコードがついているので、スキャンすると自動的に補充されるようになっています。それに関して参加者から次のような話もでました。「棚に売れ筋が入っていない。変だなと思って聞くと自動発注だという」書店員が自分で棚を作っていくことが少なくなっています。書籍流通も確実に業務の流れが変わってきています。講演のあと意見交換をしました。
中小取次は厳しい、しかし大手はいいという話にはならない状況があります。読者に本を届けるには、いかなる方法があるのか、本の作り手も考えていかなければならない時代になったといえるでしょう。最後に、ネッツ以外の参加者のほうが多かった寄り合いでした。
013/2002.01.24(木)02年度 (第5回寄り合い)新春講演会「記者の取材術―『旧石器遺跡の捏造』の―スクープ打ち明け話」1月24日(木)18時30分より、神保町岩波セミナールームにて毎日新聞社会部デスクの岩松城氏をお招きし、スクープとなった旧石器遺跡捏造について取材の舞台裏を語っていただきました。14名が参加しました。このスクープは01年度の日本新聞協会賞、菊池寛賞、早稲田ジャーナリズム大賞などを受賞しました。考古学の検証、教科書の歴史記述の書き直しまで迫る事件でした。大スクープも端緒は、北海道根室支局の1記者の「素直な驚き」であった。「藤村氏が来ると必ず石器が出てくる」という話を聞いて驚き、取材をはじめたということです。
毎日新聞は99年も「片山隼君事故」の報道で新聞協会賞をとりました。取材のきっかけは社会部に送られてきた母親からの一通の手紙でした。この報道をきっかけに「犯罪被害者保護法」ができました。 岩松氏は、社会部記者の仕事や「志だけは負けない」思いを熱く語りました。「活字の力は失っていない」と。また「中央の東京でなくてはできないものではない。地方でも外国にいても取材はできる」と言われました。
新年会はすぐ近くの洞酔亭の2階でおこない。ちゃんこ鍋を囲んでの語り合いです。そろそろ酔いもまわった頃、かねてより頼み込んでいたkさんの南京玉すだれの芸が披露されました。みんなで手拍子を打つなか、すだれが柳になったり、橋になったり、次から次と変化し、鯛になり、最後は冨士となり、これはめでたいと拍手喝采!そして宴は遅くまでつづきました。
012/2001.12.21(金)02年度第4回「デジタル化が出版に与えたこと―『本とコンピュータ』の制作現場から」12月21日(金)の寄り合いの報告をします。出版労連会議室で「デジタル化が出版に与えたこと―『本とコンピュータ』の制作現場から」題して講師に河上進さん(『本とコンピュータ』編集デスク)をむかえ、15名が参加しておこなわれました。
最初講師が雑誌と出版物の説明をして、つぎにインターネットのなかで展開されている出版・販売の動向を報告してもらい。簡単な質疑をおこないました。講演はプロジェクターを使用し実際のホームページを写しながら懇切ていねいにデジタル化されている状況を報告されました。出版不況がいわれているおり、通常の部数を刷る出版のあり方は曲がり角にきている、これからはオンデマンドなどでネットワークを組んで、プロジェクトごとに仕事をするスタイルに可能性があるのではないかとの話しはうなずけるものがありました。終了後、納会をおこないビールでのどを潤しました。
季刊誌『本とコンピュータ』(トランスアート)は津野海太郎さんを中心に編集委員会があり、版元は大日本印刷のメセナとして制作されている。出版社にいた河上さんは津野さんに誘われてフリーとして編集部に入り現在は編集長となっている。
011/2001.11.16(金)02年度第3回「アフガン難民キャンプ報告」11月16日(金)18時半より木山啓子さん(特定非営利活動法人JEN事務局長)がアフガンの状況や難民支援の活動を報告しました。参加者は15名(メンバー13名 一般2名)寄り合い前の13日にはカブールからタリバンが撤退したニュースが入り、日々アフガン情勢が変化しているなかでの講演会でした。
木山さんは、8月の末から9月7日まで、アフガン難民・避難民支援のためにアフガン、パキスタンの現地調査をした矢先、アメリカの同時多発テロ事件が起きました。10月になって再度現地入りし、10月15日に帰国。東京で越冬支援のため奔走しておられます。講演はアフガン難民のことだけでなく、JENはどのような活動をしているのか、難民支援とはどういうことなのか語っていただきました。アフガン支援はこれから始まるという時でしたので、むしろ、いままでどのように緊急支援活動をし、さらに復興を助け、現地NGOをたちあげ、難民が自分たちで歩んでいけるようにしたか、という話に力点がおかれました。アフガン難民の現状
アフガン上空をいくと、真っ茶色で、木が一本もない山々が続く。内戦と大干ばつで食料もとれない状態である。キャンプの中から女性は出てこないし男性と話そうにも、妻か母か娘でないと話せない。食事はお茶に砂糖と油を入れて、ナンをつけて食べる。ところが今は、お湯にトウガラシを入れ、ナンをつけて食べている。
10月7日、ペシャワールにいるとき空爆がはじまったので、そこからイスラマバードにいった。現地は平穏だった。ところが報道ではデモが危ないと流れていた。自分の知っている情報がすべてではなく一部である、と考える。アフガンのことは、果たして一年後に取り上げられているだろうか。少し騒ぎすぎではないだろうか。忘れないことが大事である。アフガンの問題も人々が忘れたから起こったのではないだろうか。
難民キャンプは、それぞれ条件がちがう。その場所にあった支援を考える。あなたも国際協力できるその方法は数ではなく一つ一つの命がたいせつです。現地の人たちの声をとどけたい。質疑応答では、有意義な質問や答えのやりとりがありました。特定非営利活動法人JEN(旧:日本緊急救援NGOグループ)は1994年に旧ユーゴスラビア難民に対する救援活動をすべく発足し、旧ユーゴ2カ国1地域で5つの現地事務所を拠点とした活動を開始しました。停戦後は、ボスニアにも活動を広げ、合計14ヶ所の事務所を立ち上げて、緊急から復興までをサポートするため、大きく分けて緊急支援プロジェクト、職業訓練プロジェクト、収入向上プロジェクト、心理社会的プロジェクト、そして平和構築プロジェクトの5事業を中心に展開して来ました。1995年にはチェチェンの難民支援の事業にも携りました。また、2001年はインド西部大地震及びモンゴル雪害の被災者に対する緊急救援活動を実施。そして8月にはアフガニスタンで国内避難民支援のための調査をしましたが、アメリカ同時多発テロの影響で深刻化するパキスタンでのアフガン難民に対して緊急救援物資の配布を現在すすめています。www.jen-npo.org
010/2001.10.26(金)02年度第2回「フリーのための著作権問題の基礎知識」出版労連の出版技術講座の校長でもある下村昭夫氏(オーム社/出版技術講座校長)を迎えて、著作権Q&A、新聞事例などいろいろな著作権侵害にかんする事例を紹介して問題を掘り起こしてくれた。14名が参加した。質疑を受けながらの講演は、ともすると難解な法律の用語がでてきそうな話しを日常的に編集の仕事に即したかたちで理解できた。
009/2001.09.18(火)02年度第1回「教科書の夏―2001年」9月18日(火)にネッツメンバーの俵義文氏を講師に迎え、2002年度第1回の寄り合いを開催し14名が参加した。「つくる会」の内実やそのいかがわしさ、扶桑社版教科書を合格させるためにどれだけのインチキが検定過程でなされたか、採択制度をねじ曲げてまで採用しようとする勢力とそれを阻止する運動、近々高校日本史教科書が某社から検定提出される見込みであること、など、渦中の人でなければわからない新事実・珍事実を知ることができた。まさに教科書の夏はアツかった。
2001.06.21(木)出版研究集会「フリーランスと版元のいい関係」6月21日(木)19時より出版労連会議室において、「フリーランスと版元のいい関係」と題して出版研究集会の分科会が開かれた。報告者は石井政之、建野友保(以上ライター)、福武忍(イラストレータ)の各氏で全体で34名の参加。
石井さんは企画をもちこんで出版し、書店にも営業をし本を書いて読者に届ける関係性を追求してきた。建野さんはフリーエディターを介して版元とのパートナーシップをつくってきた。福武さんは自分の本をだすことで知ってもらうことの重要性を語った。
大手版元では新人を発掘して育てる機能がなく、文化の責任を放棄しているのではという問題や、フリーライターの力量が問われるなど活発な討論がおこなわれた
008/2001.06.08 (金)第8回「仕事の作法、メディアの裏側」―ドキュメンタリー映画作家が語る
6月8日(金)18時半より出版労連会議室において、森達也さん(ディレクター)の講演会が開かれ41名が参加した。森さんは社会の周辺にいる人々(マージナルマン)を追求し映画作品と著作を発表してこられた方で、オウム真理教に肉迫した映画「A」と『「A」撮影日誌』(現代書館)や『放送禁止歌』(解放出版社)、『スプーン』(飛鳥新社)などがある。
講演は組合員でもあるジャーナリスト石井政之氏との鼎談というスタイルで進行した。
例えばメディアを通して、人々の思考停止状態を暴きたかった。表現とは常に傷をつけたりする危険性がある、そのあたりの自覚があれば安易な報道や報道被害はなくなるのではないのか、ドキュメンタリーは客観というものを疑ってみる。など刺激的な話しが飛び出す。
TVの世界で活躍されている方だけに、アクティブに物事にぶつかっていく姿勢が感じられた。出版とは異質だが、表現者としての志を教えていただいた。今後ともこのような分野の方の話しも聞いてみたいと思う。
007/2001.04.25(水)第7回「フリーランスの事業展開」4月25日(水)15時より、寄り合い「フリーランスの事業展開」として、講師に東京都中小企業団体中央会の木部明さん(指導主任)をおむかえして企業組合・事業協同組合設立のための学習会をおこない11名が参加しました。
まず講師が所属する中央会の役割を説明し、国からの補助と会費収入で成立している団体で、中小企業組合法にのっとって、中小企業振興、企業組合や事業協同組合などのサポートをしていると話されました。協同組合も労働組合同様にひとり一票の人的結合体で、加入・脱退は自由で、会社のような最低資本金のといきめがない、ということで事業をおこなううえで、つくりやすい法人でです。4人以上の事業者(個人・法人含む)が参加して、行政庁の認可が必要となります。組合員は、組合運営の参加および必要な出資および、賦課金拠出と協同事業への参加をすることになります。設立には事前協議を続け(組合員内部の学習をつよめ)、設立総会、認可申請、認可、登記、事業開始となります。メリットとしては税法上の優遇処置があり、助成金で学習会などが開催できます。説明の合間に質問を入れて応えてもらうスタイルで進行し、理解しやすいものでした。
最初のたちあげに、数年にわたる具体的な事業計画をつくる必要があり、運営資金も組合の収入と費用は事業収入と賦課金収入で、費用は事業費、管理費(常勤の人間の費用など)があり、このあたりの資金の調達がネックになりそうではあります。ともあれ、ワーカーズコープや労働者協同組合の法人機能として利用されている仕組みなので、今後とも学習をつづけて共同事業・協同組合の可能性を追究したいと思います。
007/2001.03.31(土)第6回「国語審議会答申をどう読みどう使うか」16:00より出版ネッツ関東・寄り合い第6回が開催されて14名が参加しました。組合外からも5名が参加し、一般的な関心をうかがわせました。当日は
講師:輿水(こしみず)優氏(元文部省国語審議会第2委員会委員 日本大学)
報告:円満字二郎氏(大修館書店編集一部「漢語新辞典」編集者)
お二人の報告を受けて7時近くまでお話を伺いました。内容的に濃いもので突っ込んで話しを聞きたいとも思いましたが、字のつくりの基準が分かったことでも大収穫でした。
006/2001.02.13 校正部会確定申告講座青色申告を選択すべきか。それが問題だ。
関東運営委員会校正部会主催の確定申告講座「青色申告は意外に簡単」は2月13日、参加7名で開かれた。経理専門家のコメンテーターと青色申告実践者である校正者のTさんお二人から、話を聞いた。
まず戦後の占領政策からひもとき、インフレの結果重税が国民を苦しめ、納税が滞ったことへの対策として賦課でなく申告制度になったこと、帳簿を付ければ特典を与えるという税制の民主的改革が青色申告であること、など申告の歴史を面白く語った。また、英語では税金は「タックス・ぺイヤー」とサービスの代価として「払う」のにたいし、日本語では「納税者」とお上に「納める」意識が強いという話には、参加者一同うなってしまった。
そうした基礎講義のあと、実際の青色申告の話になったが、どうせやるなら55万円の特別控除を受けられるように複式簿記をやるべきで、いまでは簡便な会計ソフトが安価で手に入る、問題は資本金のないわれわれは元入れ金の処理が必要だが、最初の申告の時に専門家のアドバイスを受ければ後は自分でできる、という。他の特典として家族専従者控除と赤字繰越しが3年に限って認められることがあるが、フリーランスでは関わる人は少ないようだ。
いずれにせよ、税金対策でなく、自分の暮らしを見直すため、真実を帳簿に付けることは大事だ。こうした講座はシーズンに限らず継続していきたい。また、青色申告する人で研究会をもつのも面白いかもしれないと思った。
005/2001.01.26 第5回「突破者が語る… 出版 そしてフリー」宮崎学氏講演会「突破者が語る… 出版 そしてフリー」が1月26日(金)19時00分より出版労連会議室において53名が参加して開かれた。
宮崎さんはご自身の講談社『週刊現代』記者時代の体験をふりかえり、フリーの記者会と組合を組織し、いかに会社にフリー記者の要求を飲ませるか、の策として当時の売れっ子だった野坂昭如、五木寛之さんたちを抱き込んで支援してもらったのだという。
最近は薄利多売の作家活動をしているが、それは個人が交渉してギャラの設定をしているわけで組織に属して有利になるわけではない。組織に頼る以前に、限界まで個人が闘ったのかどうか、あるいは個人で解決できるのではないのか、と提起された。そして、フリーであることでマイナスもあるが、プラスの面や立場を武器にできるのではないか、がんばって欲しい、とエールをいただいた。
004/2000.12.22 第4回「ノンフィクションの裏話」12月22日(金)18時30分より出版労連会議室にて、出版ネッツ関東第4回寄り合い「ノンフィクションの裏話」を開催しました。新入組合員や一般の参加者もあり22名が参加しました。講師に斉藤繁人さん(恒友出版取締役・編集長)をお迎えしてノンフィクション出版のエピソードや出版後の本の影響やこぼれ話しなどを語っていただきました。
恒友出版は1961年創業で戦記、殺人事件、死刑囚、性風俗、医療問題など多岐にわたりますが一環して社会派の本を出版してきています。そして、これまで陽のあたらなかった分野の女子刑務所問題、警察の交通取り締まり問題にも挑戦しています。
「出版界のシーラカンスです」と自称するほど、古くから出版にかかわっている氏は、中国の残留孤児に聞き取りの例をあげて、困難な状況での出来事については一流の小説家の想像力をもってしても、事実のすごさには太刀打ちできない、とノンフィクションの魅力を語ってくれました。終了後は斉藤さんも交えて、ささやかな納会をおこない、来年への鋭気を養いました。
003/2000.11.18 第3回「オンデマンド出版の現状を知る」11月18日(土)14時より第3回寄り合い『「IT革命」と編集作業―オンデマンド出版を素材にして―』を開催し8名が参加した。今回は宮木立雄氏(小学館教育編集部・前出版労連副委員長)に「オンデマンド出版」の現状を語っていただいた。
学校の先生を読者とする教育雑誌『教育技術』のバックナンバーが素材だが、オンデマンドは小学館でも初めての試みであり。開始にあたって、編集部では元になる紙媒体の本体の売れ行き減などが懸念された。さまざまな調整を経て昨年分の記事のオンデマンド化を9月から実施した。著作権をどう扱うか、未確定な部分もあり、見切り発車となったが、それ以外にも雑誌の記事をWEBにのせるために、PDFへの統一化のためのファイル加工に大変な費用がかかるなど、仕込みの苦労が報告された。
WEB上で60種ほどの記事+装幀パターンの一覧から受注し、連携業者の印刷製本機から宅配便にて読者に届けるというシステムだが、まだ注文は少なく採算はあがっていない。むしろ同時期に開始した有料ファックスの情報提供のほうがアクセス数は多いとのこと。教育現場にとって現状では、ファックスが明日の授業資料や教材準備などの観点から利用しやすい、ありがたいサービスではないかと思われる。やはり、まとまった本の形で情報を造本化するには受け手にもそれだけの「準備」が必要なのかもしれない。
002/2000.10.16 第2回「SOHOの挑戦―新しい仕事のスタイル」10月16日(月)19時より出版労連会議室において関東運営委員会・第2回寄り合いを開催し河西保夫さん(日本SOHO協会)をお迎えして、SOHOの概念や、動向、今後の活動など多様な話しをうかがった。ネッツ内外から15名が参加した。
現在10人以下の小規模事業者、個人擬業者は約1700万であるという。今後在宅ワーカーなどを含めると増加するだろう。それだけにSOHO対象の市場も拡大している「アスクル」などはいい例だ。またマンションなども、それに対応した間取りや装備を備えたものがあらわれている。大企業を含めた各社がビジネス展開を始めているのが現状だ。ただSOHOが順調に発展するのにはいくつか問題がある。やはり公的資金の投入がないと基盤が整備されない。だから我々は政治家相手にロビー活動をしている。銀行や農業に金は出すのに今後の可能性のある事業に金をださないのはおかしい。日本の社会では小規模事業者が阻害されている。大企業に属していれば、それだけで信用してもらえるが小規模事業者では誰も相手にしない。仕事をきちんと評価すれば問題ないはずなのに旧来の慣習で商取引をおこなっている。それを突破するため小規模事業者=SOHOとして認知させたい。幸いインターネットの世界では大企業と個人は等価となる。この状況を利用してSOHOをキチンと社会に位置づけたい。
当面の目標としては、SOHOギルドから日本SOHO協会として発展させたので、これを財団法人化して、参加しているSOHOへの与信となる機構をつくりたい。そして電子基本台帳という個々のSOHO・ワーカーのデータベース化を進めたい。それはビジネスチャンスを生み出すだろう。大企業に投資するのではなく個人ワーカーへという流れができれば、活発な市場になるだろう。
001/2000.09.02 第1回「作業ミスを防ぐために―フリガイ関東版の経験から」最初にメインでフリガイ編集者から、フリガイ関東版の制作の経過報告とトラブル・ミスの発生と原因の説明がありました。そして一般的に制作過程でスケジュールがタイトであったり、予算を絞っているケースはミスがおきやすく制作がデジタル環境になってその傾向が強くなっているのではないか、それに関わるフリーにも責任が被せられたりする可能性もでているのではないか、と指摘しました。
続けてレイアウトの担当者よりレイアウトソフトの問題点によりミスが発生してくることを説明し、編集者から最近の雑誌創刊にかかわった時に発生したミスを説明しコミュニケーションの齟齬による問題もあるとの話もでました。
フリートークで、それぞれの経験上の問題点(仕事環境や予算がないなかでどう制作するのか?)。出版産業(編プロへ丸投げする制作スタイル)の問題点など話が多岐に渡りましたが、お互いの仕事上の経験など情報交換ができて有意義でした。
出版ネッツ定期大会開かれる7月1日(土)午後2時半より、ユニオン出版ネットワーク第17回定期大会が出版労連会議室でひらかれた。来賓として出版労連副委員長の宮木さんのあいさつの後、出版ユニティのメッセージ紹介、桐生執行委員長のあいさつ、安齋書記長の活動報告・方針(案)の提案がおこなわれた。大会は方針と役員改選を採択し終了した。
大会では関西から3名の参加者を迎え活発に討論をおこなった。また大会前の作品展示と交流では刷り上がったばかりの『フリーランサーズガイド関東版』を参加者へ配布した。大会後にささやかな交流会をひらきビール片手によもやま話に花がさいた。
6月17日(土)出版研究集会 (2)派遣・プロダクション・フリーランス―棲み分けと展望
18時〜20時半 出版労連会議室(主催:出版労連産業対策部・出版研究会実行委員会)
参加費:1000円(全体会・分科会参加通し券)
版元が外注先を決めるときの基準は? 派遣会社やプロダクションは本当にはたらきやすい形態か? アウトソーシング時代を迎えて様々な「はたらき方」の展望をさぐる。
神田すずらんまつり(5/28)は大成功! ネッツのフリーマーケットへのご協力ありがとうございました。
5月28日(日)10時〜16時半 神田すずらん通り地域周辺において「かんだすずらんまつり」がひらかれた。前日は雨が降り、コンディションが危ぶまれたが、組合員の日頃のおこないがいいせいか(?)、朝には雨もあがり、汗がでてくるほど陽の強い天気となった。ネッツのフリーマーケット売場はすずらん通りの郵便局前に設営され、ゲバラTシャツ、骸骨の置物、福助貯金箱、CD、書籍、古着、靴、漢方薬湯沸かし器、ラジオのバリコン、トカレフモデルガン、Macのメモリ、マウスなど、秋葉原もかくやというヤミ鍋・ジャンク市状態となっていた。心配された売り上げもお客さんのご協力により、そこそこの金額になったもよう(?)。来年も開催予定なのでチェックしておいて、ぜひともお立ち寄りください。
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『これが出版フリーランス』
出版ネッツ編 定価1000円(B6判・176頁)
●主な内容 出版フリーランスって何だ(対話) ・アンケート/出版フリーランスはどう働いているのか(労働事情・契約問題・出版表現の自由・労働組合に期待すること等) ・フリーランスの人々(様々な職種のインタビュー) ・これだけは知っておこう(企画・契約・見積書の書き方、著作権について、トラブル解決法)
すいません只今品切れです。再版未定。