辺野古からの電話メッセージ

平良夏芽さん(平和市民連絡会)


 防衛庁前の皆さん、本当に毎週毎週お疲れ様です。

 辺野古では、とにかく今までの計画が見直されるとか、色んな情報が飛び交っていて皆不安な思いでいます。一番不安なのは、白紙撤回とか県外移設、撤去の話ではなくて、辺野古にどういう基地を作るかという話に焦点が合い始めているというということです。

 つまり、今の報道、政府の動きは、いずれにしても辺野古に何らかの形で基地を作るということになっているわけです。私たちは、その事を完全に止めるまで絶対にあきらめないと確認しながら、毎日毎日辺野古の座り込みを続けています。

 先週、今週と施設局は全く動いていないのですが、どんな動きがあっても対応できるように毎日かなりハードなトレーニングを組んでいます。船を出して、カヌーで場所を、ポイントを押さえるそういう訓練、船を取り囲む訓練、単管が投げ込まれるのを阻止する訓練、投げ込まれた単管に潜っていってしがみ付く訓練、具体的に仲間の船に6メートルの単管を積んで投げ込んで、それにしがみ付くという潜る訓練から海底杭を止める訓練まで、かなりハードな訓練をつんでいます。

 辺野古は何が起きても私たちが止めきります。

 ですから東京の皆さん、本当に白紙撤回まで一緒に頑張りましょう。



防衛庁長官 大野功統様
防衛施設庁長官 北村巌男様

普天間飛行場の撤去及び辺野古への新基地建設中止を求める要請書


 衆議院選挙の間、中断されていた在日米軍再編協議を、この週明けから本格化させるというニユースが報じられました。

 普天間飛行場の移設については、衆院選前に同飛行場の海兵隊ヘリ部隊を嘉手納基地に統合する方針が出ましたが、地元や米側との調整が難航し、キヤンプ・シユワブの沿岸部を軸とした複数案を再検討する方向で調整していると報道されています。しかしながら、米国防総省高官は9月22日、日本の防衛庁が示した「シュワブ陸上案」について、すでに日本政府に「拒否する」と伝えたことを明らかにしました。別の米政府高官は、日本側が10月中をめどとしていた中間報告の作成や日米安全保障協議委員会(2プラス2)開催は行われず、同月にラムズフェルド国防長官が訪日、その際に何らかのめどをつける考えを明らかにしたと、9月24日の朝日新聞で報じられています。

 米政府は、辺野古沖での現行計画の規模を縮小し、陸地寄りに建設する「辺野古沖縮小案」を支持していることを改めて表明しました。そしてそれが受け入れられなければ、「米国政府は『現在の普天間から動かない』と答えることになる」と述ぺたとのことです。

 私たちは、普天間飛行場の「移設を前提としない」撤去を要求し、同時に辺野古への新基地建設計画撤回を求めます。昨年の沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故に象徴されるように、宜野湾市民は常に街の真中にある米軍の危険にさらされてきました。ラムズフェルド国防長官も普天間の危険性は認めているではありませんか。代替施設が確定するまでは普天間を撤去しないという姿勢は、宜野湾市民の人権を躁躍するものではないでしょうか。

 辺野古では、すでに単管足場は台風の影響という理由で撤去され、その後新しい足場の建設はありません。これは、ひたすら美しい辺野古の海を守るために奮闘した、粘り強い現地の闘いの成果です。辺野古での新基地建設が既に不可能であることは明白でず。規模を縮小したところで、環境への深刻な影響は避けられるものではありません。

 日本政府は、在日米軍再編協議において、徹底して沖縄の負担軽減という立場に立って交渉して下さることを強く求めます。沖縄の人々の八割以上は普天間飛行場の辺野古移設に反対しています。県内の基地たらい回しを拒否する声を無視せず、毅然とした態度で普天間無条件撤去をアメリカに認めさせて下さい。

2005年9月26日

基地はいらない!女たちの全国ネット