2005年9月5日 防衛庁・防衛施設庁要請行動


要請文の手交



施設庁
 それではただ今より「ヘリ基地反対協議会」、「ヘリポート建設阻止協議会」、「辺野古への海上基地建設・ボーリング調査を許さない実行委員会」からの陳情につきまして始めたいと思います。防衛庁・防衛施設庁からそれぞれ担当の者をこの席に着かせておりますので、回答をそれぞれいたしたいと思います。まずそちらのほうからもしございましたら。
大西
 辺野古の現場で責任を持っている大西です。本来でしたら現場と同じようにもっと近づいて車座になって、本当からいうとお話をしたいなあと思っています。ちょっと遠くて何か非人間的な感じがするもんですから。それは最初に申し上げておきますが。

 昨日4点について私どもから要請を出しています。ところで9月2日に防衛施設局はヤグラを全て撤去しています。基本的にこれ以上ヤグラを建てることについては、ボーリングすること自体止めてほしいということで思うんです。これから頻繁に台風も来ますし、特に那覇防衛施設局がボーリングをして以来、辺野古海域は台風が次々次々押し寄せています。新しいボーリングは止めてほしいということと同時に、4つの項目についての皆さんの考え方をお聞きしたいと思います。昨日出していますから。

施設庁
 すみません、私ども今、実は糸数先生のほうから頂いた「要請項目」という内容について現在スタッフを揃えておりまして、確かに昨日防衛施設庁に頂いておりますが、中身に関しましては、私ども下調整とか色々ございまして糸数先生のほうから頂いた、こちらのファックスで頂いた要請項目に基づきまして、担当のほうに来てもらっておりますので、申し訳ございませんがこちらの1.2.3.のほうの項目に添って回答させていただきたいと思いますので、ご了承のほうよろしくお願いいたします。
大西
 ボーリングの中止と断念と普天間返還と大体同じような内容が入っているといいますから、じゃあお願いします。
施設庁普天間対策本部室長補佐 伊藤
 私のほうから1の辺野古沖ボーリング調査の即刻中止、それと海上基地建設の断念、この1に付きまして回答させていただきたいと思います。

 辺野古へのボーリング調査、そもそもこの原点は何かというところを考えてみますと、現普天間基地が市街地にあり、ある意味で危険性もあり騒音問題もあるという中で日米の首脳によって普天間飛行場を返還しましょうという話があり、それがSACO最終報告という形で取りまとめられ。で、色んな経緯があって稲嶺知事の辺野古沖への移設と言うのが選挙公約になって知事が当選し、地元の名護市長もそれに同意した。それをもって政府として閣議決定を行って、地元との間で2年間に渡り協議して、14年ですけども基本計画というものが策定されて、その基本計画に基づいた形で進めましょうというのが、地元の自治体、具体的には沖縄県、名護市、東村、宜野座村という地元の組長さんが参画して色々な議論の中で決定されたという経緯があるというのを前提になっていると認識してございます。

 それでボーリング調査でございますけど、そのような形で決まりました基本計画に基づきまして、普天間飛行場を一日も早く返還することが政府の使命というふうに考えておりまして、そのためには代替施設の建設が急務というふうに考えてございます。そのために代替施設の護岸構造の検討という目的のためのボーリング調査、これはやはり大事な作業の一つでございます。これがなければ代替施設の建設が遅れ、さらには、ひいてはですね普天間飛行場の返還も遅れ、宜野湾市民あるいは沖縄県民の方々のご負担が更に継続するということになるのかなというふうに考えてございます。

 政府といたしましては、ボーリング調査につきましては普天間飛行場の移設返還に不可欠な調査というふうに考えておりますので、今後とも安全対策、環境対策をそういったところを十分配慮を、留意しながら進めて参りたいというふうに考えております。

 それともう一点、海上基地の断念ですけども、これは先ほど言ったように、普天間基地の早期に返還するいう本当の、そもそもの原点を見つめなおせば、これは何らかの形で代替施設というのがやっぱりぜひ必要というのが日米両政府、地元との関係の結論というふうなことで政府として方針を決定しているわけでございますので、我々としましては一日も早い返還に向けました作業というのを進めて参りたいというふうに考えてございます。以上でございます。
大西
 この件で最初にいきますか。
施設庁
 とりあえずこちらの全部回答さしていただいた後に質疑応答という形でさせていただきたいと思います。
施設庁
 じゃあ2番目の普天間基地をすぐに閉鎖することということにつきまして、防衛庁防衛政策課にお願いします。
防衛庁防衛政策課 荻野
 普天間基地につきましては、今施設庁のほうからも述べましたように、SACOの最終報告の着実な実施という方向で政府としてやっております。それで、政府としては、施設庁の話を繰り返すようになってしまうんですけど、普天間飛行場が市街地にもあるということで一日も早く周辺住民の方々の不安を解消したいと考えておりまして、今後とも普天間飛行場の早期の移設返還に向けて全力で取り組んでいく考えを持っております。
施設庁
 引き続いて3番目の、在日米軍の再編協議による在沖米軍基地の沖縄県内の移設をしないことということにつきましてお願いします。
防衛庁 荻野
 これも防衛庁のほうから答えさせていただきます。まず在日米軍の再編協議とですね、ここでいうその在沖米軍基地、例えば普天間としますと、これについては2+2ではこれが、2+2の会合というのが、——皆さんご存知かと思いますが、アメリカと日本の間で外務大臣、防衛庁長官、アメリカのほうは国防長官になりますけども——、そちらのほうで今年の2月に合意された共同発表にありますとおり、共同発表のところを少し読みますと、「SACO最終報告の着実な実施が在日米軍の安定的なプレゼンスにとって重要であることを強調した」と、このような確認をしていますとおり、日米間におきましても、2+2の共同発表におきましても、SACO報告を着実に実施していくんだという考えについては変わっておりません。
 ただその上で、在日米軍の兵力構成見直しという形で日本にある在日米軍基地を移設等について色々と検討がなされておりますが、現時点においてはSACO最終報告の内容と接点が出てくる可能性は排除されないんでありますが、現時点におきましてはまだ何ら日米間で決まったことがないという状況でありますので、その点をご理解していただければと考えております。
大西
 今、回答を聞いていて、正直言って中身何にもないなあというふうな印象です。特に最後の問題からいくんですが、SACOの着実な実施と言うわけですが、特に日米間の約束は普天間基地の返還は5ないし7年ですよね。これだけの巨大国家が約束したことが守れないという、そしてそれを沖縄県内に押し付ける、今皆さんの回答からすると辺野古への着実な実施と言っているわけですが、すでにこれについては小泉総理も見直し論を唱えているわけですよね。そういう中で辺野古についてはやっぱりきちっと断念をしていく、アメリカもいらんと言っているわけだから、その点をきちっと方針を出していただきたかった。

 それから、ボーリングについてですが、私たちは、あれ撤去していますから具体的に始めるんですか、新しいヤグラ建設。
施設庁 伊藤
 先ほど申し上げましたとおり、普天間飛行場を返還するという目的を達成するためには代替施設の建設というのが不可欠でございます。不可欠の中でやはり護岸構造の検討というのが必要な作業の一つ、重要な作業の一つでございますので、ボーリング調査もその一環と考えてございます。従いまして、今回の台風で転倒防止という天候の理由から撤去はしましたが、いずれ台風シーズンというところが、いつまで続くのかというのはあれですけど、そのへんの状況を見極めながら必要な作業というのは続けていきたいと考えております。
大西
 認識の問題ですが、私は現場で立ち会っていて、皆さん今ここで皆普天間基地は危険性があると言ったけどそれは防衛庁全体の認識ですか。現場において8月12日、書いているように、那覇防衛施設局の担当は危険とは思わないと言った。それはビデオ、証拠、まあ皆さん当然持っていると思いますが、皆さんは今市街地にある普天間基地は危険だと言ったんですよね。だけど現場では危険と言わなかった。危険なんですか、危険じゃないんですか、認識の問題として。
防衛庁・防衛施設庁
 ……。
大西
 どうなんですか。危険なんですか、危険じゃないんですか。
施設庁 伊藤
 どうなんでしょう、私が言っていいものかどうかというのがありますし。
大西
 現場では、8月12日の話し合いでは、私たちひざ交えて話をしますよ、その時に皆さんの那覇防は危険じゃないって言った。で翌日(ヘリが)落ちちゃった。何かそれから少し危険性なんて言い出したわけですが、危険でないと思うのか、危険なのかは言えるんじゃない。どっちなんですか、認識は。
防衛庁 伊藤
 どちらかというと危険性は含んでいると考えています。
大西
 危険性は含んでいるんですか。
宮城(保)
 日本語正しく使ってくれない。意味がわからない。どこの国の言葉を使っているの。危険性を含んでいると考えるというのは、どういうことなの。イエスなのノーなの、どっちなの。
大西
 1日も早い返還と言うんだけれど、この今の予測からすると辺野古にもし皆さんボーリングをして環境影響をやって基地建設まで何年かかるんですか。1日も早いって言うわけだから、何年かかりますか。
施設庁 伊藤
 あと10年、10何年かまではかかる、
大西
 1日も早いって言うわけだから、具体的に出てくるはずですよ。
施設庁 伊藤
 それはですね、手続きの話もありますし、法的手続きというのは我々がやりたいと思っても認可が下りなければできないこともありますし、ですから言っているわけです。
宮城(保)
 それも含めてです。
大西
 それも含めて我々の抵抗もありますよね。
施設庁 伊藤
 ですから含めてです。
大西
 皆さんは那覇防衛施設局は我々の抵抗によって撤去じゃなくて、天気によってに気候によって撤去と言っているんで、そういうことも合せていくと、この基地建設まで環境影響法から全ての手続きをクリアーして建設まで何年かかりますか。もしそれが示し切れないんだったら、環境影響法をクリアーして、実際に皆さんが工事をやる期間は何年ですか。
施設庁 伊藤
 工事自体は約9.5年というふうに、
大西
 9.5年で収まりますか。これは1日、1年間何日の作業日程を想定していますか。
施設庁 伊藤
 そこは今、現段階ではっきりとは言えないんですが、おそらく作業日程としては3分の2とか半分とか、土日を除けば、天候も含めてそのぐらいかなと思っています。
大西
 3分の2、この間山中さんが、施設庁長官が新聞に発表したものと認識してよろしいですか。
施設庁 伊藤
 結構でございます。
大西
 そうすると、20年かかりますね。
施設庁 伊藤
 かかりませんと言っています。思っていただくのは結構ですが、私は9.5年というふうに見積もっています。
大西
 9.5年ですね。プラス法的手続き、環境の手続き、15年。
施設庁 伊藤
 そこは我々が判断すべきところでないところもあるんですけど、現段階で補足的に説明させていただければ、環境影響評価はもうすでにやっておりますけど、全体で3年を予定しています。その内の1年が順調に過ぎていますので、後2年くらいかかるというふうに思っています。
大西
 今の状況では1日も早い返還にはなりませんね、普天間は。
施設庁 伊藤
 なりませんねということがどういう意図を持っているのかわかりませんけど、私らは1日も早く、1日も早くというのは、1年でも半年でも、1ヶ月でも1日でもとにかく早くという意味を持っています。そういうふうに作業を進めていきたいというふうに考えています。
宮城(保)
 SACO合意によって閣議決定してこの事業を進めていると言っていましたけど、その中で地元の意思決定を受けてというふうに説明していたんだけど、我々名護市民は97年の市民投票で基地建設ノーという答を出したんですよ。民主主義の自治法に則った正式な住民投票をしてノーと答を出したんですよ。それについては一言も触れられていないけど、何故か地元の意思に、決定によってSACOが合意され政府の閣議決定をして事業を進めているという説明だったんだけど、我々がやったのは皆さんは政府として何も関係もないと思っているわけ。その意思決定というのは誰のことを言っているわけ。
施設庁 伊藤
 そこは論点が私はちょっと違うと思うんですけど。私が申し上げたのが、沖縄稲嶺県知事が、まだ県知事になる前に選挙公約の中で唱って当選したと。当選した暁に県としての意向が出されたというのがまずあります。
宮城(保)
 まずじゃないでしょう。まずは我々の市民投票の結果でしょ。
施設庁 伊藤
 聞いてください。その後に名護市におきまして住民投票があったと、これは勿論我々も知っております。その後、当時の市長がその結果を踏まえた上で受け入れを表明していただいたというのが、我々行政としての捉えているというところです。
宮城(節)
 受け入れ表明させられたんじゃない。あなた達が散々じゃましに入ってきたじゃない、市民投票に。
大西
 防衛施設局も運動して負けたでしょう。
宮城(保)
 皆さんが大好きな国防のためなら切腹もするという、私は切腹したと言ったでしょ比嘉市長は。地元の意思決定と盛んに言っているけど、我々の市民投票については皆さんは何の評価も、何も顧みる事はないわけね。
宮城(節)
 あれだけじゃましに入ってきたくせに。
大西
 今ね、あなたは稲嶺知事の話をなされたんですが、県民世論82パーセント辺野古移設反対だと動いているわけですね。その中で稲嶺知事は、県外移転を唱えているわけですよ。重要な政策の変更があるわけでしょう。そういう中での再編成の中で、皆さんは辺野古を断念する意思はないんですか。
施設庁 伊藤
 それは、ちょっと違うんじゃないでしょうか。私は県議会の中で稲嶺知事が、どなたかちょっと相手の方は忘れましたが、稲嶺知事が答弁した内容というのは聞いておりますけれども、それが全てとは私は直接稲嶺県知事から聞いたわけではないですけど、要は再編協議の中で良い案が出てくればそれはそれでということだと思うんです。ただそれがなければ辺野古がやっぱり一番だというふうな趣旨のことを私は言っていたと思うんですが。もし間違っていたらすみません。
大西
 それは今県内における自民党と公明党が主張していることであって、
施設庁 伊藤
 そうではなくて県知事がそう言っていたと。
大西
 もう県知事は県外移転と言い始めてきている。大きな政策上の変化が生じてきていますよね。だから、辺野古移設についてはやっぱり断念と。そして再編成の中で今度は沖縄に押し付けるというようなことだけは絶対に止めてほしい。
実行委
 伊藤さんのほうで代替施設が必要ということを何の理由も無く言いましたけれども、何で代替施設が必要なんですか。我々は必要だとは思わないんですよ。何の理由も無く代替基地建設必要と言いましたよね。2回も3回も。どうして代替基地建設が必要なんですか。
防衛庁 荻野
 代替施設の必要性については、当然そういう点も含めて2+2とか、日米間の現在行われている再編、兵力構成見直しの観点から含めて話し合われております。それには当然よく言われているんですけど、沖縄の負担を何とかして軽減したいということを随時言っていると同時に、
実行委
 代替基地建設が負担軽減に繋がると言うふうに考えていらっしゃるんですか。
防衛庁 荻野
 そういうわけではなくて……、
実行委
 代替基地建設、作らないということが負担の軽減になるんですよ。

宮城(節)
よそに持っていけばいいんだ。
防衛庁 荻野
 勿論、そういう点も含めて現在話し合っているところであります。その、まず一つとして沖縄の負担を何とか軽減したいという考えがあると同時に、日米安全保障体制というもとで、日米間で、抑止力等そういう点も何とか確保すると、そういう二つの視点があるということを理解していただきたいと。
実行委
 先ほど外務省にも行ってきたんですけど、抑止力ということに非常に問題があるということを言ってきたんです。全然納得できないですね。ちゃんと代替基地はどうして必要なのか、それはアメリカに言われたからですか。
防衛庁 荻野
 そういうことではないです。
大西
 防衛施設局は普天間全面返還の担当となっていますよね。
施設庁 伊藤
 はい。
大西
 あなたの役職ですか。皆さん全面返還じゃないですよね、あれ。日本語正しくないんじゃないですか。
施設庁 伊藤
 それは私がつけた名前じゃないんで何とも言えないんですが、
大西
 その件と、今出てきたんですが盛んに今防衛庁も外務省も抑止力、抑止力と言いますよね。SACO合意の頃、日本政府は抑止力と言わなかったですよね。沖縄の負担軽減を最優先と言った。経過を良く見てくださいよ。外務省も防衛庁も変わってきた。その変わってきた理由は、アメリカ側が2+2の中で抑止力という言葉を使い出してきた。その中から皆さんが抑止力を、日本政府が乱発するようになった。これは一体何なのか。
 さっきも外務省で言ったんだけど、皆さんのやっていることはアメリカ、ペンタゴンの下部組織としての印象を僕らは十分持つと。外務省も日本外務省じゃなくて、アメリカ国務省の日本支部みたいなもんですよ。あの時期皆さん、普天間返還のころ、普天間返還であって沖縄の負担軽減をずっと言い続けてきた。最近はしょっちゅう抑止力というじゃないですか。アメリカ追従じゃないですか。日本の主権の主体性ないじゃないですか、政府の。
防衛庁 荻野
 まず一つですね、アメリカ追従じゃないかという点について申しますと、昨年後半あたりから2+2がある程度ピークとして日米、米軍再編関連について話し合われてきていおりますけど、決して追従という形ではなくて、日本側からも積極的にアプローチをして米国としてもお互いアプローチをして、
大西
 何をアプローチしたの。抑止力をアプローチしたの。それとも負担軽減をアプローチしたの。
防衛庁 荻野
 勿論両方です。
大西
 それまではあまりないですよ、皆さん。負担軽減が中心じゃなかったですか、SACOまで。
防衛庁 荻野
 いや、そんなことはないです。
大西
 そんなことはないって、それが中心だったでしょう。
防衛庁 荻野
 いや、抑止力という考えは、それこそ遡れば冷戦の頃というのは抑止力というものはもっと現在以上に強調されていたこともありましたし、今まで政府の方針については変わっているとは考えておりません。
大西
 いや大きく変わったよ。皆さんはアメリカ追従、だって今はマスコミだってそう言うでしょ。マスコミなんて今までアメリカの外交政策に対して追従って言わなかったですよ。米国追従と。皆さんが再編成の中で大きくおかしくなってきたから、段々新聞論調も追従という言葉を言い出したんじゃないですか。事実はきちっとしなさいよ。
防衛庁 荻野
 あのですね、マスコミ等でいろいろ報道されている承知しているんですけど、あくまでマスコミが報道しているだけであって、だからといって事実がアメリカに追従していることじゃ
大西
 事実も追従じゃないですか。皆さんがね、そう言い始めてきた途端に沖縄米軍の勝手放題が続いてきているのよ。都市型訓練でしょう、あんな住宅の近くにね、それから自動車道でしょう、嘉手納基地における煙幕演習でしょう、恐ろしいくらいの基地被害が出始めているんじゃないですか。それはあなた方が追従しているから、変化してきているからそういう状況が生まれているんです。だから皆さんに最初に危険かって聞いたのは、あなた方は米軍基地は沖縄県民にとって危険じゃないって思っているんじゃない。沖縄県民の命よりもアメリカの抑止力を重視しているんじゃない。沖縄県民なんて死ねと思っているんんじゃない。
防衛庁 荻野
 いやそんなことはないです。
大西
 だってこの間、都市型なんて、皆さんは止める必要は無いって言っているわけだから。何度受けているの伊芸区は、これまで伊芸区にどのくらい弾が飛んできたのよ。そんなのをあなた方は促進させているわけでしょ。頑張れ頑張れとやっているのは防衛庁じゃないですか。米軍頑張れ頑張れと応援団長をしているのはあなた方じゃないですか。
宮城(保)
 普天間基地がの危険の範疇に含まれると考えられるという意味のわからない言葉を使ったりしたけど、実際に沖国大にも墜落したんですよね。皆さん知らないとは、まさか知らないということは無いよね。
防衛庁 荻野
 知っています。私も行っていますし。
宮城(保)
 危険じゃないというお話、どこからなってくるのかわからないけど、それも危険の範疇という言葉しか出ないということ、皆さん一体どこを防衛する軍隊なんですか、どこを防衛しているの。
防衛庁 荻野
 勿論我が国です。
宮城(保)
 我が国。沖縄は我が国じゃないわけね。
防衛庁 荻野
 いや勿論我が国です。
宮城(保)
 我が国ってヤマト。ヤマト国家ね、我々も。
防衛庁 荻野
 それは勿論沖縄も含め。
大西
 アメリカを守っているんじゃない。沖縄県民の命を守っているの。
宮城(保)
 何で国民が、住民が危険に置かれ、実際に事件事故が絶え間ないわけですよね。それに対して皆さんは、常に米軍の立場でしかやらないでしょう。コメントにしても、マスコミへの公表にしても、住民国民に対する公表にしても。態度にしても言葉にしても。何を守っているの皆さんは。
上原
 あのね、そもそものことで、あなた方政府の役人は、戦後60年も占領されているその米軍に、あなた方はもうそろそろ帰りなさいと言う気はあるの、ないの、どっちですか。ずっと米軍に支配されている状態がこの国にとってすばらしいと思って、一切文句をつけないという立場ですか。その内には帰ってくださいと言いますか、どっち。
防衛庁 荻野
 まずその、米軍基地があるからといって支配されているというようには考えておりません。
宮城(保)
 我々は27年間米軍に支配されてきたんだ、現に。その後復帰してもなおさらだよ。それは米軍だけじゃなくて日本の軍隊にまで支配されている、我々は。こんな歴史がわからんのか。27年間沖縄は米軍に支配されてきたんだぞ。
大西
 日本国憲法じゃないよ。大統領行政命令だよ。
上原
 あなた方は今の状態がすばらしいと、ずっと米軍の占領を続けてもらいたいと思っているわけ。
防衛庁 荻野
 いやその、ずっと続けているとか、
上原
 じゃあいつ切り出すの、帰ってくださいといつ切り出すの。
防衛庁 荻野
 勿論そういうことについては、ずっと検討をし続けております。ただ、現時点では……、
上原
 そういうのを腰抜けと言うんだよ、日本語では。自分達の自立さえ守れない、人の尻に敷かれて文句の一つも言えないという、これが日本政府の役人か。
実行委
 しかも思いやり予算まで与えて。
大西
 奴隷だよ、奴隷。
宮城(保)
 追従という言葉は、追従をしていないと言うけど、じゃあ隷属なのかと。という言葉を使っていい、追従じゃないなら我々に言わせれば隷属だよ。
大西
 だって国民の税金をあれだけ使って基地作ってね、相手にあげるんでしょ。
宮城(保)
 貢ぎに貢ぎあげてるでしょ、米軍に。施設を提供するだけじゃなくて、何千億と貢いでいるじゃない。施設だけじゃないでしょ。
宮城(節)
 兵隊一人に3千万というのは本当なの。
大西
 辺野古に1兆円の金で、アメリカにどうぞ貰ってくださいって言うんでしょ。あなた方、こんな国ある、どこに、世界の。
宮城(保)
 どこにも無いよ。植民地だって、隷属されている国だってこんな貢ぐところはありませんよ。あるんなら教えてください、どこかあるなら。世界中に日本みたいに米軍に貢いでいる国がどこにあるのか。
防衛庁 荻野
 何を申し上げても反対されてしまうとは思うんですけど、現在2+2等日米間で協議が行われておりますけれども、決して追従とか隷属のような関係にはなっておりません。日本側も言いたいことを言って、ただしそれが日米間、二つの国の間でのどこかで合意を見出さないといけないという観点から協議を行ってますので、色々皆様から批判されてしまうこともあると、そういうことは当然理解できますけれども、追従とか隷属とかそういう点は……、
宮城(保)
 そういう感覚もないわけ。
大西
 今、沖縄県民世論は82パーセントが辺野古移設反対なのよ。もしあなた方が、2+2でもいいですよ、その中で話し合うとすると、こういう県民世論というのはまさに天の声だよ、天の声よ、これを背負ってぶつけていくのが外交じゃない。あなた方は日本国の沖縄はこれぐらいのもんだから関係ないと思っているかもしれないけど、そこに置こうとする地域の住民が、どの世論調査でも82パーセント反対だよね、それ知っているでしょ、そうしたらこの声を再編成の中でぶつけるのが外交じゃない、あなた方の仕事じゃない。あなた方がその声を無視して、抑止力だ抑止力だということで沖縄に普天間基地の全てを押し付けていく、しかもそれは、皆さん、僕は防衛庁どう考えるかわからないけど、座間に陸軍の軍団の司令部を置くというだろ、それも受けるんでしょ、協議の中でそれが話題になっているでしょ。
宮城(保)
 一番の目玉としてるでしょ。
防衛庁 荻野
 目玉、何が目玉というわけでもないですが……、
大西
 皆さんそれ今出ていますよね、日米協議の中で。出てるんだけど、もしあなた方があれを受ける時に、この首都圏にアメリカの最大のスパイ組織であるグリーンベレーを主体とする陸軍を受け入れるなんていう、これなんかもっての他だよ。
実行委
 トランスフォーメーションとか言って基地縮小かと思っていたら縮小じゃないじゃないですか、縮小しているんですか。
防衛庁 荻野
 当然沖縄の負担を軽減するという観点を持ってやっております。ただ、色々言われて誤解されているのは、トランスフォーメーションだからといってすぐに縮小ということではないという、トランスフォーメーションというのは、米軍の組織の……
金城
 日本が負けてから何十年になりました。
防衛庁 荻野
 60年です。
金城
 60年.それで沖縄をアメリカに渡し続けた年月は。防衛庁で勤める人だったらちゃんと勉強しておきなさい。
防衛庁 荻野
 復帰後30年。
金城
それで、事件事故が何件ありましたか。
実行委
 どういう認識をしているのかあなたに聞いているんだよ。わからなければわからないで…
金城
 わからなければわからないでいいですよ。
防衛庁 荻野
 正確にはわかりませんが、非常に件数が多いということは承知しています。
宮城(保)
 どのくらいあると思う。
防衛庁 荻野
 私も二度ほど沖縄のほうには出張という形で行かしていただきまして、そこで色々とお話を伺って、非常に件数が多いということは承知しております。ただその件数についてはちょっと。
宮城(保)
 大体でもどのくらいあるというのは。相当あるというのは20件ぐらいのこと。
防衛庁 荻野
 いやもっとです。
宮城(保)
 もっと。200件。
防衛庁 荻野
 具体的に何件というと、申し訳ないですが。
宮城(保)
 20件とか、具体的な数字はわからなくても、どれくらいというのはわかるでしょ。
大西
 5千とか、2万とか、3万とかわかるんじゃない。
防衛庁 荻野
 復帰後今まで?
金城
 こういう仕事をされるんだったら中身を知りなさい。うわべで物を言っちゃだめ。ちゃんと沖縄の歴史をちゃんと調べてから職員になりなさい。
宮城(保)
 現実を何も知らないということは、20件、百件、いやもっとという、じゃあ50件か。
防衛庁 荻野
 復帰後ですよね、当然、もう100件や200件をはるかに超える数字になっていることは確実というのはわかります。具体的に何件というのはちょっとわからないということです。
大西
 それはね、ちゃんと科学的に出ているのよ。防衛施設庁自身が出しているのよ。
宮城(保)
 沖縄県でさえも毎年ちゃんと出していますよ。それ見たことない。米軍基地という資料を出している、ちゃんと、こんな分厚い。
金城
 だからいい答えが返ってこないの。もう一回しっかりね調べてください。
宮城(保)
 何千件とあるんだよ。
金城
 それと、辺野古に作るということですが、そこもレイプ強殺事件がありました。6件ぐらい、死亡、レイプ殺人事件がございました。それでいて今なお33年、復帰後ですよ、我々は祖国復帰悲願を持って復帰した、しかし依然として基地は減らない。そのしがらみを、負わされている。そして事件事故が度々ある。知っていますね。わかりますね。なのにまた新しい基地を必要だとしている。誰のために、国民のためにですか。国民のために普天間の代替基地が欲しいんですか。いるんですか。きみはどこの出生、生まれはどこ。
防衛庁 荻野
 埼玉県です。
金城
 埼玉に持っていく、埼玉に担いでいきますか。
宮城(保)
 必要なら持って行きなさい。抑止力が必要なら。
大西
 そういう人は自分の態度でしめさないといかん、これからは。
宮城(保)
 東京湾に作りなさいよ。防衛庁の前に作ったら。
大西
 都市型は金武のような田舎に作って都市型訓練じゃないよ。
金城
 色々たくさん演習場がある沖縄の中に、またも第1軍団、空軍、ヘリポートの軍団を置くということはどういうことですか。私たち何、虫けら、ありんこ? あなた糸満の礎見られた、どういう気持ちしました。誰に殺されたの。日本政府が建てたのあれ、それで。戦争で疎開させられてアメリカの潜水艦に撃沈された子供たち。あれどうしたの、ちゃんと解決したの、してないでしょう。米兵にレイプされて、あの1フィートのフイルムの中に記録されている、レイプされて性器の上に泥をペッターンと貼って裸で死んでいたのを見たでしょう。出ています。そういうことをずっと背負わされていて、今更何で、二度と、いくら偉いさんか知らないけれど、沖縄にそんなことを背負わすんですか。あなた戦争も知らないで、本当に戦争とはどんなものか知っているの。
防衛庁 荻野
 確かに直接経験したことはありません。
金城
 経験したら終わり。あなたの命はない。だから戦争はできるだけしないように、抑止力じゃない、これ。イラクの戦争なんかよく見ておられるでしょう。あんな小さい島で肉弾戦が沖縄でやられた、それもこの東京の首都を守るために。組織を失った日本兵は、略奪を、島民から、あえて島民と言いましょう、沖縄の人達の食料を盗んだ。お墓に入っている、お墓大きいでしょ、あそこに入っている人を銃剣で押し出して自分達が逃げ隠れした。事実は調べているでしょ。

 おたくらは事実について全部頬かむりするよね。それで何が自衛隊、何が日本を守るね。よく考えて物を言いなさい。75パーセントも米軍を沖縄のあのちっぽけな本島の中に押し込めて、自分達はのうのうとして、どう思うの。それでいいと言うの。僕たちは日本人じゃないの?

 私達の血族の1人や3人は全部あの戦争で亡くなっております。私達は、沖縄県民の血が絶えたら大変だから、あの疎開船に全部詰め込んで、本土に子供達は6年生、5年生まで、子供達は疎開船で撃沈された。あんまりばかにしちゃいけないよ。何回も何回も君達にお願いをして、米軍の横暴さを批判し要請状を持って行っても、遺憾でございます、遺憾でございます、そればっかり。もっと日本の、法治国日本の、日本人のすることをしっかり学びなさい。どうあるべきか。

 それだけ基地が必要ならばあなたの故郷に、県に。小さい地域に飛行場が入ってくると同じ被害が起こります。全部説き伏せて作ってもらいなさい、作りなさい。何で沖縄なの。沖縄に沖縄大使を置いて、一体私らは何処の国の付属の県であるの。何県? 沖縄県、アメリカ合衆国の1県ですか。もしそういうことになれば沖縄は爆発しますよ。稲嶺知事がよく言うでしょ、沖縄の核、心の中の核が弾け飛んだらどうなるかわからないですよ。そこまで虐げられて、どこまでばかにされて、1世紀も2世紀も同じ過ちを繰り返すようなことはできないです。
 一昨日、私達がこちらに来るときに単管足場が撤去されました。私は非常にうれしかった。もう二度と足場は出来ないなと喜んでいた矢先です。どうかお願いに行かなきゃいかん、作らないでくださいと、そういう思いで来たんだ。何が、話し合って作りたいと思います、冗談じゃないよ。じゃあここで私をピストルで撃って殺せ、それからやれ。撃ってもいいですよ、ばしっと。心臓を一発。苦しまないで死ねるようにやりなさい。僕のおじさん、そして僕の家内のお父さん、戦争で引き出されて、子供がたくさんいるのに、郷土防衛隊に引きづり出されて死に、あるいは南洋で死んだりして、それでも生きてきた。人間は生きることが第一。死ぬことが第一じゃない。

 今、世界で混沌としているテロの問題等々を考えるときに、沖縄にどの面さげて基地を持ってきなさい。もし私たちがやられたら皆さんどうする。すみません、死んだ人にすみませんて詫びる。何が靖国か。あなた方は天皇陛下万歳で死ねますか。今どう思っている。僕達は小さいときから天皇陛下万歳、天皇陛下のためには女子は銃後の守り、男子は兵隊になることということで教育された。君はどうするの。天皇陛下のために死ねる。深くよく考えて。
実行委
 沖縄でやったことをちゃんと考えてくれということで今話をしている。
金城
 考えてね。いかに戦争をしない国家に作り上げていくかというのが君達の仕事じゃないの。そうでしょう、戦争には大儀はありません。先進国日本が、紛争の中にあってちゃんと収めてあげるのがあなた達の仕事。アメリカの世界戦略の中に組み込まれるようなことをしちゃいかん。それこそ日本の兵隊一番先に前線に立たせ、ちょうど韓国の北朝鮮と朝鮮の動乱があったときに韓国兵は前線、後方支持は米軍、決まった構図でした。そういうことになってもいいの? そういう自衛隊になってもいいの? もう少し考えて行動してほしい、若いんだから君達は。
 これから60年、私と同じぐらいに生きていかなければならない。子や孫のためにお父さんは立派な仕事をしていると誇れる人間になりなさい。よそでごちゃごちゃ人を苦しめて、この10年間私達は何もかも投げ打ってこの運動に携わってきました。月給を貰っているわけじゃありません。二度と、再び子や孫にあの沖縄戦、同じようなことを、地獄絵を作っちゃならないというのが、生きてきた私の、平和だったから、60年間平和だったから私はここまで生きてこれたんだよ。あまり沖縄、沖縄にこだわらず、今持ってくるということはものすごい大きなリスクを負うようになります。
宮城(保)
 今の我々の戦前戦後を生きてきた人たちの生き証人の言葉ですよ。それを肝に銘じて私たちの要請にきちんと真心を込めて誠意を持って対応してください。そして、二度と辺野古に基地を作らせないための、トランスフォーメーションに参加しているんでしたら、きちんと日本国民の代表としてこの会議、調整に参加して県外に持って、もしどうしても皆さんが必要というなら東京湾に、東京に作りなさい。皇居もあるじゃない、あっちに作ったら。一番抑止力になるさ、皆さんの言う。そしてもし必要ならば埼玉でも大阪でもどこでもいいですよ、抑止力が必要なら。そういうことで、ぜひ、千歳一隅のチャンスです、今米軍再編協議されているわけだから。そこに口ばしがはさめるわけでしょう皆さんは、防衛庁は、日本政府は。ぜひ日本国民のために、我々も日本国民ならば、日本国の一部ならば等しく同じように考えてくださいよ。
大西
 最後になるけれども、皆さんボーリング調査やると言いましたね。我々は命をかけて今後も抵抗する。
金城
 やるんだったら今ここでピストルで撃ち殺してそれからやってください。それでも次から次にあなた方に向かってくるでしょう。私はピストルは持ちません。あなたがそれをやるんだったら私を殺してからやりなさいということです。絶対に辺野古には作らないでくださいね。

外務省要請行動